ゴルフ8TDIとパサートTDI、アルテオンにリコールが出た。年末年始の運転の前にボンネットを開けて一先ず自分で確認して欲しい。
正規ディーラーが休みになってしまう。
今年も終わりという直前にフォルクスワーゲンからリコールが出た。
内容はエンジンの熱によってブレーキマスターシリンダーの一部が溶損しブレーキフルードが漏れ、そのブレーキフルードが高音のエキゾーストパイプに触れてしまい火災になる可能性が高いという。
しかしリコール作業するにも発表されたのが月末というのもあり、正規ディーラーは正月休み入ってしまう。
なので早く見て欲しいのに見てもらえない、不安な年末年始となるのは避けて欲しい。
そんな2024年を迎えて欲しくないので、急遽このリコールに対する記事を書いている。
真相は不明だが…
8月20日に神奈川県の厚木市内で起きたパチンコ店の駐車場火災を覚えているだろうか?
150台近くの車が焼けてしまい、幸いにも怪我人は出なかった火災事件だが、出火元がフォルクスワーゲンと発表された。
そのフォルクスワーゲンの車種は、ゴルフ8 TDIと伺っている。
ハッチバックがヴァリアントかは不明であるが、今回リコールはマスターシリンダーを点検していく内容となっている。
早速ボンネットを開けて実際に確認してみる。
※今回は確認のみになる。実際のリコール作業は正規ディーラーで行って欲しい。
※不具合が実際に起きてしまっている車両は年末年始の運転を中止し担当者に直ちに連絡して欲しい。
ゴルフ8のボンネットレバーは運転席の足元にある。
手前側に引っ張ってもらいボンネットロックを解除する。
ボンネットが解除されたら、画像の様な状態になっている。
フォルクスワーゲンのエンブレム付近にレバーが取り付いているので、ボンネットの隙間に手を入れ左側に引く様にしてロックを解除する。
ロックを解除しボンネットを開いたらボンネットサポートロッドを立てて下記画像の様な状態にする。
白い丸印で囲んだ所が今回確認する箇所になる。
ブレーキマスターシリンダーに近づいて拡大したが、ブレーキマスターシリンダーから出ている突起物(クラッチパイプ)が遮熱カバー、(緑丸)に覆われていたらエキゾーストパイプの熱の影響は受けにくいので一先ずは安心して欲しい。
パサートTDIで遮熱カバーに覆われていない車両があったと友人から情報をもらった。
確認した際に遮熱カバーに覆われておらず、パイプ部が溶けていた場合は直ちに運転を中止し販売店へ連絡する事を推奨する。
また、今回のリコール作業はパイプに対して遮熱カバーを新たに覆い直し、遮熱カバーを取り付ける作業となる。
※パイプ部が溶けている状態が確認された場合はエンジン始動を中止する。 出先の場合はなるべく遠くの車同士が隣り合わない駐車場に止めて購入元へのレッカー搬送が最善策である。
※溶けている状態のまま走行すると、最悪なケースとして上記のニュースのような車両火災が発生しやすい状態になり、またブレーキフルードが漏れてしまっているのでブレーキの効きが悪くなり事故の原因ともなるので車両の運転を中止して欲しい。
※遮熱カバーに覆われていないが、パイプが溶けていない場合は運転する事は可能ではあるが、車での移動は控えるべきである。走行に不安を感じたら必ず正規ディーラーに連絡する。
そして最寄りの正規ディーラーが営業開始した際は、直ぐリコールの予約を取ることを推奨する。
車両火災の原因となったのが、今回のリコールであるマスタシリンダーのフルード漏れによってなのか、又はエンジンオイルのような液体も垂れていたと言うが、いずれにしても何かが漏れて引火したことには違いない。
様々な要因が重なって不運にも車両火災へと繋がってしまったのかとも思えるが、TDIエンジン搭載車のフォルクスワーゲンを購入されたオーナー様は今とても不安だと思う。
少しでも役に立てればと思い、確認のみの作業となって申し訳ないが、年末年始を安心して過ごして欲しいと思い急遽報告させてもらった。