心の底から後悔している。1年前の今日、維持費が掛かり過ぎたDB9を手放した日だった。

Yuu

今でも思う。アストンマーティンは最高だったと。

私は一眼レフで写真で撮っている為に、SDカードが10枚ほど手元にある。

今日は1日ゆっくり出来るので、SDカードの写真を見直してみた。

そして、偶然にも今日がDB9を手放した日だったと知った。

DB9は美しい。

DB9 アストンマーティン

アストンマーティンを買う人の殆どは、その車の美しさに惹かれたと思う。

デザインが抜群に良く、内装も飾り過ぎず随所にアンティークな雰囲気がある。

ただセンターパネルの電話番号ボタンがあるのは、毎回乗る時度に何とも言えない気分になった。

今乗ってるグラントゥーリズモも同様に数字が書かれたボタンがいくつもある。

(本当に勘弁してほしい…)

こういったボタンがあると、一気に日頃の生活感が出て、現実に戻されたような気分になるし、高級車に安っぽい内装は勘弁してほしい。

正直なとこ、そんな機能を付けてまで使う人が購入車の中に何人いるのか気になるところではある。

内装の文句は置いておいて、

6.0LのV12エンジンは過激では無く、最高のクルージングカーに仕立ててくれてた。

かと言ってアクセルを踏むと中々良い音がする。

またランボルギーニや、フェラーリ、マセラティの様な派手さは皆無で、乗っていてもほぼアストンマーティンとは気づかれず人の視線なんて気にならない。

(話しかけられると、大体の人にジャガーと間違えられる始末…笑)

SDカードの写真を見返していると、DB9を手にした時の写真もあったり、同時に沢山苦労した時の写真あり色んな感情が湧き出てくる。

初めての高級車であり、憧れのアストンマーティンだった。

納車当日、シートに座ってショップから出て行く時は何とも誇らしかった。

自分でお金を貯めて買ったDB9はゴルフ7以上にテンションが上がってつい無駄にアクセルを吹かしたくなった。

ガソリンスタンドで給油してる時に、周りからは親に買ってもらったんだろうな、という目線を何度か向けられたけど、そんなの全く気にしない。

信号待ちで建物に移るDB9を見ると、それはもう最高のスタイルを映してくれて、ニヤけも止まらなかった。

でも、乗るのは2週間か3週間に1度と決めていた。

DB9は燃費が悪過ぎて、週に何回も乗っていたらガソリン代が持たない笑

リッター2km~3kmの世界であってフューエルゲージがドンドン動く。

乗る時には必ずカメラを持って行って下手なりにシャッターを何枚も切った。

DB9 アストンマーティンリア

そしてDB9は英国車の価値観を見事にひっくり返してくれた。

私自身、例えアストンマーティンと言えどそんなには壊れないだろうと思っていたけど、

“これが本当に大間違いだった。”

元DB9オーナーが言うので、これは信じて欲しい。

2000年代のアストンマーティンを本気で乗りたいと思う人かお金持ち以外は手を出してはいけないと自分は認識している。

(安いし買って見よう~という気持ちでいくと強烈なカウンターを喰らう可能性がある。)

好調と思って走ってても突然絶不調になりレッカー搬送になったケースは3度も経験した。

直したと思ったら、帰り道の首都高で直ぐにまた故障したのも良く覚えてる。

この年代のアストンマーティンは最高の魅力がある反面、突然不機嫌になってオーナーを最狂に悩ます車でもある。

詳しい事は後々また書きたいと思うけど、

今は底値近くなってきて手が出やすくなる分、気をつけて購入して欲しい。

そして昨年の今日は色んな経験をさせてくれたDB9を手放した。

今まで愛車を手放す事が無かったので、愛車と別れる時はとても寂しい気分になった。

私自身にとって車は自分の分身であって、人生に欠かせない存在だ。

遠出はする事は出来なかったけど、夜の首都高を流して走ってたのは最高に気持ちが良かったのを思い出す。

そして、手放した理由は簡単である。

自分の収入に対しての出費が多過ぎて、生活が出来なくなった為である。

(恥ずかしながらご飯が食べれなくなるレベルになってしまい、給料日までの1週間は実家に帰った。)

でも20代でアストンマーティンオーナーというの肩書きは本当に誇らしかった。

DB9 アストンマーティン

アストンマーティンへの憧れ

現在はグラントゥーリズモに乗っていてイタリア車を堪能している。

ただ、今この瞬間ブログを書いているが、常に頭の片隅からはDB9が離れない。

「またDB9を買ったら、次はもっと苦しむかもしれない。」

この不安が頭をよぎるけど、それ以上に自分を魅了してくれる車はアストンマーティン以外は無い。

(フェラーリ 458イタリアとレクサスLFAは除外で笑)

やっぱり人間の欲求はつくづく怖い…

苦しむと分かっていても、欲求が満たされないと更に辛い。

今マセラティオーナーであるのに、満足出来ないのか?と思うかもしれないけど、現状はもうアストンマーティンが恋しくなってしまっているので満足出来ていないと言えるし、20代のくせに生意気だと思われても仕方ない。

私は恵まれてる方で、もっと苦労している人も沢山いるのも分かっている。

ただ私自身の1週間の生活も中々ハードで、ほぼ朝から深夜近くまで仕事漬けになっている。

なのでその見返りとして、高級車か何か自分を奮い立てる何かが無いと現状生きる意味が無い。

(まだ守る人も子もいないので…笑)

そして私は車以外の事にほぼお金を使わない。

(時計や靴、服等は私の中ではそこまで重要ではない)

食費等の生活費は仕方ないが、無駄な物を買わない事を徹底してる為、車に割り当てる様にしている。

DB9を所有してて維持するだけでも一苦労だったので、自分がまだやり残している事が沢山あり、それが心残りの原因かもしれない。

もしかしたら来年にでも、

またアストンマーティンオーナーになって、

このブログで紹介出来たらとも思っている。

(そもそもブログ名にアストンマーティンってあるのに…)

SDカードの写真を見ながら、

色んな事を思い出した今日8月31日だった。

DB9 アストンマーティン

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ABOUT ME
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整備士
現在29歳の男性。フォルクスワーゲンのプロショップでフロントスタッフをしています。 アストンマーティンDB9、マセラティ グラントゥーリズモを所有していました。 現在はメルセデスベンツ Cクラスに乗っています。 いかに安く維持するか日々節約との勝負でその奮闘記やちょっとした整備や雑談を紹介したいと思っています。
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