配信まで残り1週間を切った。最終話になるグランドツアーはジンバブエへ。また続編は今後製作されるのだろうか…
予告編では…
5日程前にYouTubeにグランドツアーの最終話「ワン・フォー・ザ・ロード」の予告編が公開された。
最終話で訪れるのは南アフリカのジンバブエになる。
「石の家」という意味を持つジンバブエはグレート・ジンバブエ遺跡や大ジンバブエ遺跡などに見られる巨大な石造建築を指している。
美しい自然に囲まれ、また「アフリカの穀物庫」と呼ばれるほどの農業国であった。
鉱業、製造業とともにバランスよく発展していったジンバブエに3人が3台の車でスタートし巨大なビクトリア滝に立ち寄った後、ボツワナへ向かう。
この「ボツワナ」と聞いて思い出すのが、過去トップギアの作品で「ボツワナ・スペシャル」で訪れており、リチャードが共に過ごした「オリバー」で有名な回である。
「ワン・フォー・ザ・ロード」では、1970 年代のクラシックカー3台が登場する。ジェレミーはランチア・ベータ・モンテカルロ、リチャードは Mk1フォード・カプリ、ジェームズはトライアンフ・スタッグに乗り込む。
3人とも各々欲しかった車に乗り、予告編でも公開されているが故障と戦いながら美しい風景の中を走る素晴らしいグランドツアーを繰り広げて3人の思い出となって共に良い思い出になっているという馴染みのあるマカディカディ塩原の中心にあるクブ島で感動的な結末を迎える。
1週間後、車の世界へとどっぷり浸かるように導いてくれた度が過ぎる程の個性豊かな3人での車番組が最終回になり寂しい気持ちだが、最後のグランドツアーを堪能したいと思う。
今後の活動は本当にないのか?
9月13日の放送を最後に番組司会から退くと発表しているジェレミー・クラークソン、リチャード・ハモンド、ジェームズ・メイであるが、冗談抜きで降板すると共に自動車番組で今後一緒に仕事をすることは「ありそうにない」とジェームズが語っている。
またグランドツアーそのものの番組については、リチャードが、
「グランドツアーは引き続き継続され放送される予定だ。私たちは司会を退くことになるが自分の椅子に座って、他の誰かが司会するのを見るのが待ちきれない。これは本当に素晴らしいことだ」
と、語っている。
なのでグランドツアーは違う司会者にバトンタッチすることになり新たな形でAmazonプライムで放送する予定になるが、その初回放送が直ぐなのか何年後なのかは誰も分からない。
恐らくジェレミーが語ったこの言葉こそが番組が終わる最大の理由とも思われる。
「体力的にかなりきつい…体調が悪く太っていて年老いている私のような人間にとってはね」
と説明している。
リチャードを除きジェレミーとジェームズは年齢が60歳を越え身体的な問題が顕著に出てきたからだと思われる。
特に過酷な環境下での撮影だったと挙げていたのが、Fタイプ、DB9、グラントゥーリズモをラリーカー仕様にした「サンド・ジョブ」の制作中のアフリカのサハラ砂漠でキャンプをしたことをあげている。
「ベア・グリルス(冒険家)ならホテルに行くだろう。サハラにはホテルなんてないんだから」と語った。
ジェレミーは「ワン・フォー・ザ・ロード」を前にして、その体力的にきつい点を一層強調し、番組の制作を「若者のゲーム」と呼んでいるそうだ。
また番組には訪れるべき新しい場所ややるべきことがなくなってきていると説明し、世界情勢は年々悪化し地球は広いようで縮小しておりクリミアからウクライナを車で移動など今では無謀なチャレンジだと。
2002年からのトップギア始まり、2016年からスタートしたグランドツアーは今年2024年9月13日をもって一度区切りを迎える。
この間22年の間で3人で創り上げてきた番組に感謝し、今後も何度も見返したいと強く思った。