BMW

BMWのディーゼル車に初めて乗ってみた!

Yuu

BMWのディーゼルは以前から気になっていた。

先日機会があり、BMW 523dを1日借りることができたので、普段取り扱っているフォルクスワーゲンのディーゼルと比べてみた。

今回借りる事が出来たのは現行の5シリーズ(G型)ではなく、1つ前のF型の5シリーズとなる。

BMW 523d

スペック表はこんな感じとなっている。

エンジン型式N47D20C
最高出力184ps(135kW)/4000rpm
最大トルク38.7kg・m(380N・m)/1750~2750rpm
種類直列4気筒DOHCターボ (ディーゼル)
総排気量1995c
車両寸法
ホイールベース
2,970mm
全長
4,910mm
全幅
1,860mm
全高
1,475mm
車重
1,760mm

全体のイメージとして、意外とデカくて長い。

全長はグラントゥーリズモも大きく、車幅はDB9より少し小さい。

エンジンは最近主流の2.0L、馬力は頼りないがトルクは充分にあって、あの巨体を動かすにはガソリンエンジンの523iよりちゃんと走ってくれそう。そしてやはり燃費が気になるところ。ネットの情報によると、ディーゼル12km/L~16km/L ガソリン8km/L~12km/Lとなっている。

そして、ハイオクが160円を超えてしまったので今回借りれたBMWがディーゼルだったのは非常に助かる。

早速エンジンを掛けてみて直ぐに驚いたのが、ディーゼルなのに非常に遮音性に優れていて全くエンジンの音が気にならなかった。

これはワーゲンのディーゼルはまだまだ敵わない所で、ワーゲンのディーゼルエンジンは車内でのエンジン音がかなり気になる。

今回比較したパサートは日本に導入されたばかりの初期型タイプ(2018年式)。

初期型タイプのディーゼルエンジンは遮音性が充分では無く、ディーゼル特有のカラカラ音が車外でも車内でも響いている。更にディーゼルの排気ガスがかなりキツい。

AdBlueの噴射装置が悪いのか、触媒が原因が分からないが、工場内でエンジンを掛けて放置しておくと、息をするのが苦しくなるくらいだ。

2018年式後期以降になると、排気ガスの臭いがかなり改善されていて、

特に現行のマイナーチェンジ版のパサートは、ほぼ気になら無い程に排気ガスに対しての性能が上がっている。

また遮音性も向上していて、初期型と現行型を比べると全く違う車に見えてくる。

5シリーズの話に戻って、いざ走り出すと思いのほかスムーズに走る。

8速のATもDSG並みに変速が早くゴルフ7とほぼ変わらないくらい正確に変速した。

スポーツモードにすると、アクセル感度が良くなり高回転まで伸びてシフトしていく。

523d メーター

エンジンのBMWとあって、ディーゼルエンジンも手を抜いていないと感じた。

街乗りはほぼ不自由なく走れる。けれど、高速に乗るとやっぱり馬力不足が感じ取れてイマイチ伸びが悪い気がする。

ハンドリングは流石BMWと言った感じで、

何不自由なく曲がりステアリングも軽過ぎず重過ぎずと全体的にバランスが取れている。

ホイールベースもかなり長い為、乗り心地が良く2時間程運転し、運転疲れは全く無かった。

523d テールライト

借りた日は雨が降っていてワイパーを使っていたのだけど、BMWのワイパーレバーがイマイチ良く分からなく困惑した。。。

オートモードにしてたいたのだけど、オートにしては反応が悪く間欠ワイパーもイマイチ使い勝手が悪い笑

(レインセンサーでも故障しているのかと思った)

ワイパーレバー以外はほぼ何も文句が無く燃費も平均で13km/Lも走ってくれた。

そして、今回比較したパサートのスペック表。

パサート TDI
エンジン型式DFC
最高出力190ps(140kW)/3500~4000rpm
最大トルク40.8kg・m(400N・m)/1900~3300rpm
種類直列4気筒DOHC16バルブICターボ (ディーゼル)
総排気量1968cc
車両寸法
ホイールベース
2,790mm
全長
4,785mm
全幅
1,830mm
全高
1,470mm
車重
1,560mm

5シリーズと比べてみると、馬力とトルクが共に上回っている。

乗り比べてみてもパサートの方が高速時の伸びが良く、200kgも車重が違うのでキビキビ走る。なのでBMWと比べ快適かと言うとそうでもない。

DFC エンジン

エンジン音は車内に響き、車としての信頼性はまだ低い。

2018年から登場してから今まで色々と修理した。大体はプログラム不良が多いけど時にはAdBlueのタンク交換だったり、フューエルポンプのリレー不良、グロープラグ不良など細かなトラブルが出ている。

やはり外車の初期型はトラブルが付き物で、どうしても避けては通れない…

パサートは車として良い出来なのだけど、もう少し煮詰めた方がより良い車になると思う。

そして、車両価格が高過ぎる…

フォルクスワーゲンで新車価格が560万円となるともう国民車ではない。。。

価格が高過ぎて中古で保証付きのアウディやBMWに乗った方が全然コスパが良いと思ってしまう。

(ワーゲンショップで働いている私が言うのもマズいが笑)

523d リア

2台とも同じドイツ車として、比較したところ元々の車両本体の価格が違うが、3年落ちのフォルクスワーゲンと6年落ちのBMWでもBMWの方が上手だった。

これが最新のパサートとの比較となるとパサートの方にもちろん軍配が上がる。

フォルクスワーゲンも年を重ねる程に良い車に仕上がってきていて、ゴルフ8が登場し技術面が更に向上しているので、今後良い車が出てくる事は間違いないだろうと期待して待っている。

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整備士
現在29歳の男性。フォルクスワーゲンのプロショップでフロントスタッフをしています。 アストンマーティンDB9、マセラティ グラントゥーリズモを所有していました。 現在はメルセデスベンツ Cクラスに乗っています。 いかに安く維持するか日々節約との勝負でその奮闘記やちょっとした整備や雑談を紹介したいと思っています。
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