神奈川県にあるブリキのおもちゃ博物館に行ってきた。ブリキ製のレトロなおもちゃは幼少期を思い出させてくれる。
小さい頃の思い出
休日のある日、実家を片付けていたら懐かしいポケモンのフィギュアが出てきた。
まだ小学生にもなっていない頃に遊んだ記憶が残っており、30歳になった今ではおもちゃという玩具から随分離れてしまったと考えてしまった。
そこで何か面白そうな場所は無いかと探していたら神奈川県に「ブリキのおもちゃ博物館」という博物館があり興味が惹かれ訪れてきた。
想像を超えるおもちゃの量
目的とする「ブリキのおもちゃ博物館」は横浜ベイブリッジの渡り、「新山下」から降りて15分程度で到着する。
博物館には駐車場がないので、最寄りのコインパーキングに駐車をした。
(コインパーキングは車高が低いと確実に擦る)
パーキングから勾配の大きい道を5分程歩くと目的の「ブリキのおもちゃ博物館」へ到着する。
到着すると「フォード サンダーバード」が展示されていた。
今回の目当てでもあったこの車両は初代モデルで1955~1957年に販売された。
勿論、私は生まれもしていないがシボレーが1953年頃に発売しスポーツカー市場を席巻していたコルベットに対するフォードの答えとして、サンダーバードが急速に開発され、1年以内に最初のコンセプトから最初のプロトタイプへと進化した。
サンダーバードは1954年末に1955年モデルとして市場に投入され、フォードの予想をはるかに超える成功を収めている。
当時のフォードには2人乗りのスポーツカーに名前がなかったという。
フォード車内で2人乗りの車に名前を付けるコンペを開催し賞品として250ドルのスーツを提供した。
サンダーバードという名前は南西部出身のフォードのスタイリストが考案した。
彼は、とある日の朝にコーヒーを飲んでいるときに閃いた。
コーヒーが注がれたカップに描かれた2つの頭を持つ鳥を見て、サンダーバードという名前を提案した。
その提案は伝説のインディアンの生き物、強大な力と強さを持つ超自然的な鳥にちなんだものでネイティブアメリカンたちはこのサンダーバード を畏敬の念を持って、様々な祈りやダンスを捧げた。
それほどまでに強大な力をもち自分たちを助けてもくれる存在であると、ネイティブアメリカンは認識していたという。
ネイリストは優勝はしたものの、当時デトロイトでは250ドルのスーツは見つけられなかったため、95ドルのスーツとズボン2本の賞品を受け取った。
そしてサンダーバードのボンネット下には直6を積んだコルベットに対して4,785ccのYブロック V8エンジンを搭載しオプションとして5,113ccモデルも用意され、トランスミッション応じて最高速度が161~185km/hまで到達するという。
改良された箇所によって年式を見分けられるが、展示されていた車両はトランクの構造にクレームが入りスペアタイヤをリアバンパー上部に変更しているので1956年式だと予測する。
目の前のアメリカンクラシックカーを充分に味わった後に店内へと足を運んだ。
中へ入ると何処か昭和レトロを感じ、懐かしく安心する空気を感じた。
ここをオープンさせた「北原照久館長」はブリキ製のおもちゃの魅力に惹かれ、
1973年頃から収集した一部(およそ3000体)を展示している。(愛車にDB11を所有している)
車好きというのもあり、私は車のおもちゃについ目がいってしまう。
手前のブースがショップとなっていて、奥が博物館となっているだが最初に見つけたのが「ジャガー Eタイプ」のポリスカーであった。
私が最も好きな車の1台でもあるEタイプの側にはユニークな形と前開きドアで有名な「BMW イセッタ」のおもちゃがあった。
入場料の200円を支払って博物館へ向かうとガラスケースにびっしりと収納されたブリキ製のロボットや動物、人形、車、飛行機が無数に飾られていた。
どれもこれもまだコレクションの一部という事実に圧倒されるが、それにしても本当に多かった。
特に私でも懐かしかったのが、金魚のジョウロであった。今となっては何処にあるのか分からないが、幼少期に祖母の家に置いてあるのが欲しくて堪らなく譲ってもらった記憶がある。
その他にカルマンギヤやキャデラック1951らしきおもちゃ、ジオラマも展示され小さいスペースの中に北原館長の少年心が詰まったような空間であった。
ワーゲンバスに迎えられブリキのおもちゃ博物館の裏には「1年中クリスマス」がコンセプトの「Christmas Toys」というおもちゃ屋がある。
名前の通りクリスマス関連のオーナメントを店内の隅々まで飾ってあり、購入する事も可能である。
これからが繁盛期間近というのもあって店内には老夫婦から若い女性がクリスマスグッズを見ながら楽しそうにショッピングをしていた。
私もクリスマスのグッズを楽しんでいたらワーゲンバスのクリスマスボードに魅力を感じ終始購入しようか悩んでしまったが今月色々と出費が重なっていたので我慢しようとパーキングへと戻ってしまった。
ここで偶然の巡り合わせなのか、駐車料金が600円に対して財布に400円しか小銭がなかった。
そして財布には1万円しか入っておらず、近くにコンビニ等で両替が一切できない状況であった。
結局また店舗へ戻り、惹かれていたワーゲンバスのクリスマスボードを購入し両替を済まして帰路へ向かった。
今回訪れた「ブリキのおもちゃ博物館」は懐かしいおもちゃの魅力を再度味わう事ができ童心に帰れ、「Christmas Toys」ではこれから家族やカップルで過ごすのに最適なクリスマスグッズが多数置いてあるので、訪れてみるのもまた1つの思い出になるかも知れない。