Apollo

アポロ・インテンサ エモツィオーネの未来的デザインは正に芸術品。10台限定のハイパーカーを解剖する。

Yuu

戦闘機が地上に降り立った

戦闘機がそのまま公道を走ることを可能にしたようなアポロ・インテンサ エモツィオーネ(Apollo Intensa Emozione)は、わずか10台しか存在しないハイパーカーになる。

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Apollo Intensa Emozione

その狂気に満ちたデザインはサメの牙とF1マシンのウイングを融合させたような攻撃性に溢れている。

私が中•高校生くらいに見てたガンダムやエヴァンゲリオンを具現化したような夢とロマンが詰まったアポロ・インテンサ エモツィオーネがビンゴ•スポーツに現在展示されている。

ビンゴ•スポーツに訪れればアポロ・インテンサ エモツィオーネ(以下アポロ•IE)を堪能できるが、私のブログでもその魅力を紹介していきたい。

デザインコンセプト

アポロ•IEのデザインは、チーフデザイナーであるジョウィン・ウォン(Jowyn Wong)によって、戦闘機や捕食動物(サメや猛禽類)、昆虫からインスピレーションを得て開発された。

Intensa Emozione」(イタリア語で「激しい感情」)という名前が示す通り、ドライバーと観客に強烈な感情を呼び起こすことを目的とし、これらの要素を融合させることで流体力学と美学を組み合わせた独特のスタイルが生まれた。

特に戦闘機の流線型やサメの攻撃的なフォルムがデザインの中心となっており、全体に「激しい感情」を具現化するような視覚的なインパクトと空力性能を与えている。

エクステリアデザイン

フロント

攻撃的かつ未来的なスタイルが特徴なフロント周りであるが、正にアニメの世界から飛び出してきたような見た目である。

前部中央には、巨大なブラックアウトされたグリルが配置されており、機能的なエアインテークとスタイリッシュな前部フェイスを兼ね備えている。

グリルの両脇には彫刻のようなエアインテークが配置されエンジンやブレーキの冷却に役立つだけでなく、車の全体的な空力特性を向上させている。

各メディアのレビューでは、

「グリルの複雑なデザインは、重要なコンポーネントを冷却するための空気流れを導き、車の視覚的なインパクトを高めるために機能的かつ美的に役立っている」

と評価されている。

フロント下部には、カーボンファイバー製のフロントスプリッターが延びており、ダウンフォースを増加させ、高速時の安定性を確保する。

このスプリッターは、軽量性と強度を両立し、トラック走行を第一に考えた高性能車両としての性格を強調している。

ヘッドライトは、細く長く、鋭角に設計されており、前部デザインにシームレスに統合されていることにより、車に集中力と強烈な視線効果を与え、「刺すようなLEDヘッドライトが前部フェイスの脅威的な印象を強化している」と評価され視覚的なインパクトを高めている。

サイド

低い車高と大型ホイールがレーシングカーのスタンスを強調し、カーボンファイバーの質感が未来的な印象を与える。

全体的に、モータースポーツのDNAとSF映画のような未来的な雰囲気が融合し、日常生活ではまず見ることはない視覚的に強烈なインパクトを持つデザインになる。

そのデザインは

「アペックス・プレデター(頂点捕食者)と航空技術からインスピレーションを受け、機能的に効率的で即座にアイコンとなった」

とされている。

アポロ•IEのサイドデザインは、滑らかな曲線と鋭いエッジが融合した流線型が特徴。

ルーフラインからリアエンドにかけての滑らかな下降曲線は、空気抵抗を最小限に抑え、高速走行時の安定性を高めます。フロントフェンダーは、ホイールハウスを整流するためのエアロパーツが配置されて、巨大なサイドエアインテークがエンジン冷却とダウンフォース生成に寄与している。

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ブレーキはBremboの炭素セラミック製で、前後380x34mmのディスクと6ピストン(前)/4ピストン(後)のキャリパーを装備。

サスペンションはBilsteinの3ウェイ調整式(コンフォート、スポーツ、オート)で、ダンパーはプッシュロッドとロッカーを用いたダブルウィッシュボーン式になる。

タイヤはMichelin Sport Cup 2で、トラックでのグリップ性能を重視している。

サイドパネルのカーボンファイバー素材は、光沢のあるダークブルーまたはブラック仕上げで、反射する光が車の曲線美を強調し、この仕上方に日本のレビューで「漆工芸のような深み」と例えられ、和の美意識との共鳴を感じさせる。

リア

巨大な固定式リアウイング、広範なディフューザー、統合されたエキゾーストシステム、そしてカーボンファイバー製のボディが一体化し、車全体のパフォーマンスと美学を高めている。

リアウイングは、F1マシンやLMP1レースカーを思わせるほど大きく、固定式の構造を採用している。

ウイング中央に大きなメインセクションとエアインテークを持ち、両側に小さなフィンが配置されている。

カーボンファイバー製で、光沢のある仕上げが施され、黄色いストライプが視覚的なコントラストを加えられている。

時速299km/hで1350kgものダウンフォースを発生し、サーキットでの安定性を確保するリアウイングの形状は、空気流れを最適化し、空気抵抗を最小限に抑えながら最大のダウンフォースを生成するために設計されている。

インテリアデザイン

普段見ているフォルクスワーゲンのインテリアが余りにもシンプル過ぎてるせいかアポロ•IEはあまりにも狂っていた。

ダッシュパネル周りはレーシングカーのような機能美でハイパーカーと言わんばかりのデザイン。

ドライバー中心のレイアウトは、すべてのコントロールスイッチがステアリングホイールに近い位置に配置され、高速運転時の操作性を重視している。

またデジタルディスプレイとアンビエントライトにエロティズム要素を加わっているようだった。

諸元表

全長×全幅×全高5,066×1,995mm×1,130mm
車両重量1,250kg(乾燥重量)
エンジン型式不明
最高出力780PS
最大トルク760N・m
エンジン種類フェラーリ製 6.3L V12エンジン
総排気量6,300cc
トランスミッション6速シーケンシャル・マニュアル・トランスミッション

エンジン

Ferrari製の自然吸気6.3リッターV12エンジンを搭載し、HWA AGとAutotecnica Motoriとの共同開発。(F12ベルリネッタに搭載されているF140エンジンがベース)

エンジンをミッドシップに配置し滑らかなパワー供給と高回転特性(9,000 rpm)を実現した。

エンジンブロックやシリンダーヘッドは、アルミニウム合金を使用しエキゾーストシステムはチタン製で耐久性と軽量性を兼ね備えている。

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これらの素材を使用することによって全体的な車両重量を1,250 kgに抑えることに貢献し、パワーウェイトレシオを1.602kg/PSとなり、マクラーレンP1の1.643/PSよりも異次元の加速性能を持つ。

アポロ•IE積まれるエンジンは8,500 rpmで約780PS、6,000 rpmで760N•mのトルクを発生し、最高回転数は9,000 rpmとなり最高速度は334km/h(機能を制限している)0~100km/hは3秒を切って2.7秒となっている。

トランスミッション

トランスミッションは、Hewland製の6速シーケンシャル・マニュアルトランスミッションで、モータースポーツ由来の技術を結集した高性能ユニットになる。

パドルシフトによる迅速な操作、ドッグリング式のダイレクトなシフトフィーリングそしてV12エンジンのパワーを最大限に引き出す設計は、サーキットでの極限のパフォーマンスを追求しアポロ•IEの「純粋で感情的なドライビング体験」というコンセプトを体現する。

アポロ•IEは、12段階のトラクションコントロール設定が搭載されており、トランスミッションと連動して最適なパワー伝達を実現。

これによって極端な加速時やコーナー出口でのホイールスピンを抑え、ドライバビリティを向上させている。

まとめ

グンペルト•アポロの後継モデルとして誕生したアポロ•IEは2019年4月に生産開始され、納車は同年第3四半期から始まった。

最初の納車は2019年11月に「ML」バージョンがMichael Lokeに届けられ、3億円以上もする車両は全10台が売却済みで、日本で見れる機会があるのは「ビンゴ•スポーツ」のみになる。

圧倒的な存在感を持つアポロ•IEを是非自分の目で是非確かめに行ってほしい。

またアポロ•IEの後継モデル、アポロ•プロジェクトEVOも過去に展示されていたので気になった方は下のリンクから覗いていただきたい。

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ABOUT ME
Yuu
現在30歳の男性。フォルクスワーゲンのプロショップでフロントスタッフをしています。 アストンマーティンDB9、マセラティ グラントゥーリズモを所有していました。 現在はメルセデスベンツ Cクラスに乗っています。 いかに安く維持するか日々節約との勝負でその奮闘記やちょっとした整備や雑談を紹介したいと思っています。

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