グラントゥーリズモのリーセルの悪さに苦悩し続けようやく売却できた。(セルカ編)
マセラティは売りにくい???
カババ編に続いて今回はセルカ編になる。
カババよりまだ知名度は低いが、今回セルカの担当スタッフにはとてもお世話になった。
詳しくは後ほど紹介させていただく。
カババでのグラントゥーリズモ売却を諦めて、次はどうすれば高値で売れるか考えていた。
そこで◯◯◯買取や◯◯買取王、等のネットでの簡単な査定を依頼してみたのだが、これがまた買取価格が低過ぎて唖然とした。
グラントゥーリズモの買い取り価格は475~530万円の間で、更に現車確認次第で上下するという。
その中でも価格を頑張ってくれたのが、AVIX ImportとT.U.Cグループだった。
その日に売却すればあと10~20万円程上乗せしてくれると交渉されたが、残債価格より大幅に低いので今回は見送らせていただいた。
ただ両店舗へ何度か車を見に行った事があり、その時のスタッフ対応が良かったのを覚えている。
親身に対応してくれて、納車後のアフターフォローや値下げ交渉まで幅広く対応してもらった。
その後に3件くらい出張買取査定を依頼したが、どの買取業者も私の希望価格には遠く及ばなかった。
アストンマーティンが全く値下がりせずに売れたので、マセラティがこれほど大幅に値下がりするとは予想もしていなかった。
これがギブリやクアトロポルテになると値落ちがより高額になるのだろうか…
そして週末はほぼ査定というのを何週も繰り返して、着々と私の気力が無くなってきた。
気力が無くなりつつ、新しい高額買取りのサイトを探していると良さそうなホームページを見つけた。
【マセラティ強化買取中。】
特にグラントゥーリズモ、レヴァンテの文字があった。
早速問い合わせフォームに車両情報を載せ、画像を添付した。
後日、返答のメールを見てみると650万円での買取希望との連絡をもらった。
納得できる買取価格で残債も無くなり少しは手持ちに残る様な額であった為、直ぐに実車での査定申し込みに移った。
メールでのやり取りで店舗での実車査定となった。場所は東京と千葉を跨ぐ辺りの中古輸入車店(今回はT.Rと呼ばせていただく)で、車検、整備、板金などを全てのサービスを担っている店だった。
査定当日に650万円の買取になった場合はグラントゥーリズモを即納するつもりだった。その為に走行距離が伸びてしまうが、自走にてT.Rへ向かった。
T.Rに到着し、直ぐスタッフが対応してくれた。
グラントゥーリズモに不具合や問題が無いか一緒に確認し査定に移った。
そして査定士のスタッフが凹みや修復歴が無いか細かく確認していた。
T.Rには私のグラントゥーリズモより高額な車両が溢れていた。
マクラーレン MP4-12C、ランボルギーニ ウラカン、メルセデスベンツ Sクラスクーペ、フェラーリF430、ポルトフィーノ、アウディ R8など将来1度乗ってみたい車ばかりだった。
グラントゥーリズモが高値で売れる事に期待を寄せつつ店内に戻ると、担当スタッフの顔が曇りながら事務所から戻って来た。
嫌な予感がしたが、この予感は的中。
開口一番に謝罪の言葉が…
「申し訳ありません。Yuu様のグラントゥーリズモですが当初予定していた査定額より大幅に値下がった金額になってしまいました。」と、良く言っている意味が分からなかったが、とりあえず話を聞いてみる事にした。
どうやら担当スタッフが提示してた650万円が誤りで550万円だったそうだ。
この瞬間、久しぶりに本気で腹が立った。
(普段は余程の事がない限り怒らない。基本的に仕方がないと思って諦めるスタンスでいる。)
私は何度も買取サイトや査定に出す事に嫌気が差していて、予め数回に渡って査定金額は650万円付近で買取すると了承を得ていた。
が、最終的に手のひら返しを喰らった。
理由を聞いてみるものの上司からそれ以上は出せないとの一点張りだと言う。
このスタッフに何を言っても無駄だった。
Y.Tにも続き、今度は中古車店のスタッフにまで騙された。
(こういった事が続いたせいか、安易に人を信用してはいけないと更に教訓を得た気がする。)
グラントゥーリズモの走行距離は増え、無駄な時間とガソリンを浪費した。
流石に腹の虫が収まらなく、グラントゥーリズモをT.Rからガレージまで陸送することで今回の件は解決した。
グラントゥーリズモ置いていき、帰りの手段は電車になった。
駅で待っているとさっきの対応が私の中で上手く処理出来ず、イライラしてた事もあり一括査定に登録してしまった。
登録した数秒後に電話が鳴り止まなくなり、後輩と全く同じ状況になった。
何件か見積もりを取ったが結局希望の額にはならなかった。(2〜3日ほど電話が1時間置きくらいに鳴っていた。)
どうすれば高値で売れるのか…
数日が経ち、Instagramで声を掛けてもらったボクスターのオーナーとドライブしてた。
その帰りのパーキングエリアで偶然「セルカ」という中古車のインターネットオークションのサイトを見つけた。
色々と疲れてきたから、このセルカで駄目だったらAVIX Importに売ろうとも思っていた。
自宅に帰ってホームページをじっくり探索した。
セルカでの直近のグラントゥーリズモの落札価格は509~699万円だ。
509万円だとかなり厳しいが、売り切り価格設定が出来るらしい。
なので落札最低ラインを570万円に設定する事が出来るのが非常に良いサービスだと思った。
直ぐに連絡を取り、後日査定をしてもらった。
当日は走行距離が増えるを考慮しガレージ付近でセルカスタッフと待ち合わせをした。
査定をしている最中に少し雑談になり、グラントゥーリズモの件で今まで苦労した話をつい話してしまった。
そこで勉強になった事が1つ。
基本的にマセラティ、アストン、ベントレー等の高級車を販売する時に車両本体価格に100万円程度上乗せしてるパターンがあるという事だった。
私自身多少の上乗せは当たり前だと思っていたが、
特にマセラティ、ベントレーが高額の上乗せ傾向があると言っていた。
基本的に上乗せする理由は、後々の故障トラブル回避か単純に利益を上げる為だという。
どうやってもグラントゥーリズモが希望価格にい届かないのは元々の車両価値が低いが為に、どの中古車店も相場よりも更に低い金額を提示してきたのが疑問に思っていてようやく腑に落ちた。
いまさら隠す必要もないので、
私がグラントゥーリズモを購入した額は820万だった。
これに先程の話を組み合わせると、グラントゥーリズモの本当の価値は約720万円だったという事になる。
だから売却するにも手こずるのは必然だった。
そしてセルカの担当者やその他中古車スタッフから聞いたのだが、私を担当したT.Rのスタッフは業界だとかなり悪い意味で有名な人だったと知った。
オークション出品当日になったが、私がすることはもう終えたので後は少しでも高く売れる様に願うばかりだった。
オークションが開始されると下記の様に入札速報というメールが大量に送られてきた。
担当者曰く570万円の売り切り価格を超えるとより落札競争が加熱すると言っていたので、先ずは570万円を超えることが必要だった。オークションは5時間程で終了し610万円で落札が決定した。
そこから成約手数料が22,000引かれ実質608万円の落札価格となった。
今までの査定額より60万円以上高く売れる事になり、やっと安心出来た。
ローンの一括返済や書類等も全てセルカで対応してくれるので後は陸送会社に渡すだけになった。
引き渡し迄の最終日に最後のドライブを楽しんで、グラントゥーリズモに別れを告げた。
Y.Tからの借金が無ければまだまだ乗りたかったが、借金を背負いながら維持するには余りにも無謀過ぎた。
借金を完済した今、またいつか縁があったらマセラティに乗りたいと思う。
グラントゥーリズモが一緒にいてくれた間は全く壊れなかった。
そして約3年近く乗ったが、驚く事にグラントゥーリズモは一切故障しなかった。
唯一故障したと言うならば、冬の朝一にタイヤプレッシャーモニターが点灯するくらいで、エンジンチェックランプやその他警告灯は一切点灯しなかった。
アストンを維持していた時に比べてコストパフォーマンスは抜群に良かった。
グラントゥーリズモはタイミングバリエーターが壊れやすいのが有名で、その他にはオルタネーター、エアコンコンプレッサーが弱いと聞いていた。
アストンは頻繁に故障しお金がいくらあっても足りないくらいで初めて積載車に載せられたりと色々と大変な経験したが、楽しいマセラティオーナーを過ごせた。
ただリセールを考えて中古マセラティを買うのは難しいので、本気で惚れている人のみ是非購入していただきたい。
きっと様々な形で魅了してくれると思う。
これでグラントゥーリズモをメインとしたネタが無くなりますが、また違う形でこのブログを発展させていこうと思うので、引き続き閲覧していただけると嬉しいです。