ゴルフR32のエアコンガス漏れ修理。2000年代のフォルクスワーゲンはコンデンサーやハイプレッシャーセンサーを交換するにも手間が掛かる。
エアコン不調の相談
少し前に修理した内容になるが、2000年代のモデル、なかでもゴルフ5では、エアコンガスの漏れの定番トラブルがある。
走行距離5万km〜10万kmを超えた車両を中心に、コンデンサーやハイプレッシャーセンサー(G65)の劣化によるエアコンガス漏れが目立ってくる。
「経年劣化による影響でコンデンサーからの微細な漏れで毎年ガス補充が必要」
「走行中の飛び石で穴が開いて突然冷えなくなる」
といった報告がショップでも経験がある。
ガスが抜けたままコンプレッサーを無理に作動させ続けると、コンプレッサーの焼き付きやシステム全体の損傷につながり、修理費が大幅に膨らむケースもある。

過去に遭遇したゴルフ5でエアコンコンプレッサーが故障していて、そのまま1年程走り続けてきてボーナスが入ったので修理したいというお客様がいた。
当時の見積もり金額は12万円程。
しかし、コンプレッサーを取り外して冷媒回路に問題が無いか確認してから交換した方が良い。
なのでお客様と相談し冷媒回路を確認した。
結果はコンプレッサーの内部破損が重症化しコンプレッサーの破片が内部に回ってしまった。
となると、エアコンユニット全ての交換が必要になり費用は50万円を軽く越える内容となり廃車になってしまった事例がある。
そうなる前にエアコンの修理は早めをオススメしており、今回入庫した車両もエアコンガス漏れでの入庫だった。
今回入庫した車両
•年式:2008年
•走行距離:72,626km
主な症状:「信号待ち中にパンって音がした後にエアコンが全く聞かなくなった」
目立った漏れや損傷がない
まずはガス圧の確認から始めていく。
マニホールドゲージで測定すると、規定値よりも大幅に低下しており、明らかにガス不足の状態であった。
エンジンルーム内や下回りを丁寧にチェックしたが、ホース類やコンプレッサー周りには明らかな漏れ跡が見当たら無かった。
「パンッ」という破裂音のような後にエアコンが効かなくなったということだったので、飛び石か何かでコンデンサーが破裂したのかとも思ったがコンデンサーには異常はなかった。
そこで次にガス漏れのトラブルが多いハイプレッシャーセンサーを確認してみた。
ハイプレッシャーセンサーはエンジンルームから見て左下付近にあり、上から覗くとコネクターが見える。
エアコンガスが漏れているとコネクター付近が湿っているのでエアコンガスが起きているか判断しやすい。
入庫したR32は正にこの症状が発生しており、コネクタのピン部からエアコンガスが漏れていた。
多くの場合、2000年代のフォルクスワーゲンではコンデンサーが原因となる。
コンデンサーはラジエーターの前に配置されており、飛び石や塩害によるフィンの腐食、アルミ部の微細なピンホールがガス漏れの主な要因となる。
コンデンサーのフィンも潰れが多く、今後またエアコン不調となるのが困るという事で今回はハイプレッシャーセンサーとコンデンサーの両方を交換する依頼を受け作業に取り掛かった。
2000年代VWのエアコン修理が手間のかかる理由
2000年代のフォルクスワーゲンは、コンデンサー交換の作業性があまり良くない。
作業手順の概要は以下の通りになる。
1.フロントグリルおよびアンダーカバーを取り外すしてフロントバンパーを取り外す。
2. エアコン冷媒を完全に回収し、コンデンサーと接続されているラインを切り離す。
3.ヘッドライト を取り外し、作業効率化のためロックキャリアを完全に取り外す。

5.ハイプレッシャーセンサー(G65)を交換し、ついでにエンジン周りの水漏れやオイル漏れを細かくチェックする。
6.新品コンデンサー取り付け後、システム内を真空引き(水分・空気の除去)、規定量のR134aガスを入れてエアコンの効き具合と漏れチェックするる。


取り外したコンデンサーも若干ガス漏れ跡のような形跡があり、ハイプレッシャーセンサーのコネクター部と両方でエアコンガスが漏れていたと判断した。
なので年式から考えると予防で同時交換しておくのが良い。
交換後、エアコンの効きに問題なかったので車両返却となった。
よくある質問(FAQ)
問い合わせやコメント欄でいただく質問を先取りして回答していく
コンデンサー/ハイプレッシャーセンサー交換工賃
•交換工賃及び診断料等 30,000円
•ハイプレッシャーセンサー 20,800円 1K0959126E
•コンデンサー 92,000円 1K0820411AH
•Oリング 1,600円 4E0760749A
•Oリング 1,100円 3D0260749C
•フレオン R134a 3,000円
税込み価格合計 163,350円
まとめ
ゴルフR32をはじめとする2000年代フォルクスワーゲンのエアコンガス漏れは、コンデンサーとハイプレッシャーセンサーが主な原因になる。
この年式はどのモデルも同様の症状の報告例が多く、構造上の作業難易度が高いため、修理費用も高額になりがちになる。
症状が出たら早めに専門店で診断を受け、漏れ箇所の特定と適切な部品交換を行うことを推奨する。
入庫のご案内は現在受け付けていませんが、エアコン修理でお困りの方は気軽にお問い合わせフォーム又はコメント欄にメッセージを送ってください。

