Mモデルが勢揃い!!BMW M CARAVAN 2025 in TOKYOに行ってきた。

BMWの情熱が集結した2日間
2025年7月5日(土)から7月6日(日)の2日間、東京・世田谷区の二子玉川ライズ ガレリアにて、BMWジャパン主催の「BMW M CARAVAN 2025 in TOKYO」が開催された。
ちょうどこの日は三軒茶屋に用事があったので、時間を見つけて立ち寄ってきた。
このイベントは、BMWのハイパフォーマンスモデル「M」シリーズを中心に、ブランドのフラッグシップSUVやプラグインハイブリッドモデルを展示する、自動車ファンにとってBMWを体験できるイベントとなる。
BMWの「駆け抜ける歓び」を体現する車両が一堂に会場に並んだ。
「BMW M CARAVAN 2025 in TOKYO」は、BMWのMモデルやプレミアムモデルを全国で巡回展示するキャラバンの一環として、二子玉川ライズ ガレリアで開催された。
会場は、ショッピングモールに隣接する屋外の開放的なスペースで、家族連れや観光客、通りすがりの人々も気軽に立ち寄れる雰囲気が特徴。
二子玉川の環境と初夏の陽気が、イベントの華やかさを一層引き立てていた。
会場には、Mシリーズの最新モデルやラグジュアリーSUV、プラグインハイブリッドモデルが展示され、各車両の前にはスペックや特徴を解説するパネルが設置されており、
BMWスタッフによる詳細な説明コーナーや子供向けの「キッズ・メカニック」プログラム、Mパフォーマンス・パーツの展示ブースも用意され、幅広い層が楽しめる工夫が随所に施されていた。
今回は、イベントの概要、展示された7台の車両のハイライト、会場の雰囲気を紹介していきたい。
展示車両
今回のイベントでは、BMW M2クーペ、BMW M4 Competition、BMW M5、BMW M8 Competitionクーペ、BMW X3 M50 xDrive、BMW X7 M60i xDrive、そしてBMW XM Labelという豪華な7台が展示された。以下、特に私が気になった車両の魅力を詳しく紹介する。
BMW XM Label
二子玉川駅の改札口を通り、直ぐに視界に入ったのがBMW XM Labelであった。
BMWのハイパフォーマンスSUVで、プラグインハイブリッド技術とMのパワーを融合したフラッグシップモデル。会場ではシンガポールのマリーナベイにインスパイアされたマリナブルーのボディカラーが都会的かつスポーティな印象を与え、光の当たり方によって鮮やかな青から深みのあるダークブルーに変化していた。
エンジン
XM Labelには、4.4リッターV8ツインターボエンジン(S68)とプラグインハイブリッドシステムが搭載され、システム合計で最高出力は748PS、最大トルクは1,000N•mとなる。
8速MステップトロニックとxDriveが組み合わさり、0-100km/h加速は3.8秒、最高速度は290km/h(Mドライバーズ・パッケージ装備時)。
このパワートレインは、V8の力強さと電動モーターの瞬発力を融合しEVモードでの航続距離は約80kmになる。
エクステリア
XM Labelのエクステリアは、MのダイナミズムとラグジュアリーSUVの威厳を融合。イルミネーション付きキドニーグリル、カーボンファイバー製パーツ、23インチMアロイホイールが特徴。クワッドエキゾーストとレーザーテールライトが、先進性と力強さを強調する。
XM Labelの未来的なデザインと広々としたキャビンが実用性を高め多くの来場者を虜にしていた。
私はまだ見慣れないのもあってか、フロント周りのデザインからはBMWらしさを感じ取れなかった。
全長×全幅×全高 | 4,966×2,013mm×1,755mm |
車両重量 | 2,710kg |
エンジン型式 | S68+ハイブリッド |
最高出力 | 748PS |
最大トルク | 1,000N・m |
エンジン種類 | V型8気筒DOHC 4.4Lツインターボ+電動モーター |
総排気量 | 4,395cc |
トランスミッション | 8速AT |
BMW M2
奥にはBMW M2が展示されていた。
コンパクトなボディにMのパフォーマンスを凝縮したこのモデルは、BMWのラインナップで広く採用されるクラシックかつ洗練されたアルピン•ホワイトは純粋でクリーンな白色が特徴で、車両のデザインをシャープに引き立て、スポーティさとエレガンスを両立させる。
シリーズのエントリーモデルながら、その走りは本格派で純粋なドライビングプレジャーを追求するファンに愛されており、私のショップにはM2とゴルフ7Rの2台持ちでカーライフを楽しんでいるお客様もいる。
エンジン
M2クーペには、3.0リッター直列6気筒ツインターボエンジン(S58型)が搭載される。
最高出力は460PS、最大トルクは550N•mで、6速マニュアルまたは8速Mステップトロニックが選択可能。0-100km/h加速はマニュアルで4.3秒、オートマチックで4.1秒、最高速度は285km/h(Mドライバーズ・パッケージ装備時)。
このエンジンは、低回転でのトルクの厚さと高回転での伸びが特徴。
軽量なボディ(約1,700kg)と後輪駆動の組み合わせにより、俊敏なハンドリングが実現され、サーキットでもストリートでもその実力を発揮する。
エクステリア
M2クーペのエクステリアはコンパクトながらアグレッシブなデザインが特徴。私は先代のM2のデザインの方が好きであるが、大型キドニーグリルやスクエア型の左右のフロントダクトはM専用デザインで、ブラックアウト処理が施され精悍な印象を与える。
ワイドフェンダー、M専用18/19インチ鍛造ホイール、リアディフューザーが低重心なスタンスを強調。サイドのサイドギルやクワッドエキゾーストは、MのDNAを主張している。
全長×全幅×全高 | 4,580×1,887mm×1,403mm |
車両重量(乾燥重量) | 1,700kg |
エンジン型式 | S58 |
最高出力 | 460PS |
最大トルク | 550N・m |
エンジン種類 | 直列6気筒DOHC 3.0Lツインターボ |
総排気量 | 2,993cc |
トランスミッション | 6速MT又は8速AT |
BMW M4 Competition
次に注目したのは、BMW M4 Competition。
M4シリーズの主力モデルで、洗練されたデザインと圧倒的なパフォーマンスが融合した一台だ。
以前東京オートサロンに展示されていた車両と同じ車両かと思うが、
会場では特別なラッピングが施されいるのもあり特に目立っていた。
白を基調にブルー、レッド、グレーなどの幾何学模様が施され、Mパフォーマンスパーツのロゴがアクセントに。
カーボンファイバー製フロントスプリッター、リアディフューザー、トランクリッドスポイラーが空力性能を強化し、19/20インチM鍛造ホイールは軽量化と剛性を両立。ブレーキキャリパーの赤が、スポーティな印象を一層引き立てていた。
エンジン
M4 Competitionには、3.0リッター直列6気筒ツインターボエンジン(S58型)が搭載される。
最高出力は510PS、最大トルクは650N•mで、8速MステップトロニックとxDrive(四輪駆動)が標準装備。
0~100km/h加速は3.5秒、最高速度は290km/h(Mドライバーズ・パッケージ装備時)。
このエンジンは、M2よりも高出力化され、xDriveによるトラクションが優れた加速性能を実現。
エクステリア
M4 Competitionのエクステリアは、BMWの大型キドニーグリルを採用し、M専用のブラックハイグロス仕上げで精悍さを強調。カーボンファイバー製フロントスプリッター、リアディフューザー、トランクリッドスポイラーが空力性能を強化。19/20インチM鍛造ホイールは、軽量化と剛性を両立し、ブレーキキャリパーの赤がアクセントに。
サイドギルやレーザーヘッドライトは、M4の先進性を主張。リアのクワッドエキゾーストとカムテールデザインは、高速走行時の安定性を向上させる。会場では、M4の流麗なクーペスタイルが多くのカメラに収められていた。
全長×全幅×全高 | 4,794×1,887mm×1,394mm |
車両重量(乾燥重量) | 1,775kg |
エンジン型式 | S58 |
最高出力 | 510PS |
最大トルク | 650N・m |
エンジン種類 | 直列6気筒DOHC 3.0Lツインターボ |
総排気量 | 2,993cc |
トランスミッション | 8速AT |
BMW M5
BMW M5はMシリーズの代名詞ともいえる高性能セダン。
最新モデルは電動化を取り入れたプラグインハイブリッドシステムで、従来のM5をさらに進化させた一台で展示車は深みのあるグレー基調にマットな質感が特徴なインディビジュアルカラーのフローズン・ディープ・グレイを纏っていた。
光の反射を抑えた独特の仕上がりにより、車両の彫刻的なデザインを際立たせ、BMW Frozenシリーズの一環として、モダンでスポーティな印象を与える。
エンジン
M5には、4.4リッターV8ツインターボエンジン(S63)にプラグインハイブリッドシステムを組み合わせたパワートレインが搭載される。
システム合計で最高出力は717PS、最大トルクは1,000N•mに達し、8速MステップトロニックとxDriveが組み合わされる。
0~100km/h加速は3.5秒、最高速度は305km/h(Mドライバーズ・パッケージ装備時)。
このハイブリッドシステムは、V8の咆哮と電動モーターの瞬発力を融合。
EVモードでは最大70kmの航続距離も可能で、実用性も兼ね備えている。
エクステリア
M5の外観は、スポーティで力強い印象でフロントには、BMWのアイコニックなキドニーグリルが再解釈され、コンター照明で際立つデザインが採用されている。
ヘッドライトはダブルライトシグネチャーでモダンなルックスを強調し、M専用のウェルカムライトカーペットが足元を彩る。
サイドビューでは、フレアードホイールアーチとワイドなクォーターパネルが筋肉質なスタンスを演出し、20インチ/21インチのMダブルスポークブラックホイールがスポーティさを引き立てる。
リアは、クアッドエキゾーストを強烈にフレームする2セクションのディフューザーと、空力性能を最適化するMリアスポイラーが特徴で、カーボンファイバー製のルーフやミラーカップ、オプションのMカーボンエクステリアパッケージで軽量化と高級感を両立する。
全長×全幅×全高 | 5,135×1,950mm×1,510mm |
車両重量(乾燥重量) | 2,500kg |
エンジン型式 | S63+ハイブリッド |
最高出力 | 717PS |
最大トルク | 1000N・m |
エンジン種類 | V8DOHC 4.4Lツインターボ+電動モーター |
総排気量 | 4,395cc |
トランスミッション | 8速AT |
BMW M8 Competition Coupe
BMW M8 Competitionクーペは、Mシリーズのフラッグシップクーペとして、ラグジュアリーとパフォーマンスを極めたモデルだ。会場では、ブラック・サファイアのボディにカーボンパーツが映える一台が展示され、その威圧感ある姿に心を奪われた。
エンジン
BMW M8 Competition Coupeのエンジンは、S63B44T4のV8ツインターボユニットがその心臓部を担い、617馬力と553lb-ftのトルクを発生。
Twin Scroll Bi-Turbo技術や強化冷却システム、デュアルオイルパン設計により、ストリートからサーキットまで幅広いシーンで優れたパフォーマンスを発揮。
8速M SportトランスミッションとxDriveの統合は、ドライバーの意図を忠実に反映し安定性とトラクションを確保。特に、4WD Sportモードでの後輪寄り設定は、Mシリーズの伝統である後輪駆動的なハンドリングを継承している。
エクステリア
M8 Competitionのエクステリアは、流麗なクーペスタイルとMのダイナミズムを融合。カーボンファイバー製ルーフ、M専用ミラーキャップ、リアスポイラーが標準装備され、空力性能を強化。21インチMライトアロイホイール(バイカラー)は、ブレーキの冷却効率も考慮したデザインだ。
フロントのキドニーグリルはブラックフレームで縁取られ、リアのクワッドエキゾーストは、M8の力強さを象徴。
会場ではM8のロングノーズと低重心なプロポーション非常に美しく、数あるBMWシリーズの中でも最も魅力的である。
全長×全幅×全高 | 5,098×1,943mm×1,360mm |
車両重量(乾燥重量) | 1,960kg |
エンジン型式 | S63 |
最高出力 | 625PS |
最大トルク | 750N・m |
エンジン種類 | V8DOHC 4.4Lツインターボ |
総排気量 | 4,395cc |
トランスミッション | 8速AT |
まとめ
BMW M CARAVAN 2025 in TOKYOの会場は、初日から多くの来場者で賑わっていた。Mシリーズのファン、BMWオーナー、家族連れ、通りがかりの人々まで、さまざまな人々が車両を眺め、写真を撮り、スタッフと談笑する姿が見られた。
特に「キッズ・メカニック」ブースでは、子供たちがBMWのエンジニア気分で工具を手に車両を「整備」する体験を楽しんでおり、親子の笑顔が印象的だった。
このイベントの意義は、単なる車両展示にとどまらない。BMW Mのブランド哲学である「パフォーマンスと情熱」を来場者に直接伝え、自動車文化を広める場としての役割を果たしている。
Mシリーズの歴史や技術を紹介するパネル展示、スタッフとの対話、乗車体験を通じて、BMWの「駆け抜ける歓び」がリアルに感じられた。X3 M50、X7 M60i、XM Labelのような多様なモデルは、数十分であったがBMWの幅広い魅力を感じ取ることがでぎ、良いイベントであった。