ゴルフ7とポロのドアミラーガラスが突然落ちて割れてしまう故障が多発中。走行中にドアミラーガラスが揺れてきたら今すぐ対策をするべし!!
何故なんだフォルクスワーゲン…
去年から少しずつ見かけていたのだが、
ここ最近になって入庫数が増大したのがドアミラーガラスの突然落下である。
数年前に私自身も体験したのだが、本当に突然ドアミラーガラスが落下し粉々に割れてしまう。
しかも走行中で起きた事であり、その後の運転は恐怖でしかなかった。
お客様が来店した際にはこう言われる事も多々ある。
「ドアミラーガラスが落ちるってどういうこと?? リコール案件じゃないの??」
ごもっともである。
リコール案件になっていても間違いではない量の発生率ではあるが、現時点ではその動きはない。
スピードセンサー同様に故障率が多い上にリコール案件とならないのは、恐らく消耗品扱いという位置付けだからと思う。
(走行上の安全にも関わる重要な案件だと私は思うのだが…)
ドアミラーガラスが消耗品というのも些か変な話ではあるがリコールや改善対策が出ていない限り割れたり無くなったりしたらドアミラー交換を有償にて実施しなければならないのが現状である。
しかも部品代が高く純正品は税込20,680円となる。
私のショップでは工賃は取らないが、取る所であれば2,000円くらいは追加で料金が掛かると思われる。
なので走行中にドアミラーガラスが揺れていたりガタガタしていた場合の対策法を載せていきたい。
ドアミラーガラスを外していく
初めにドアミラーガラスをドアミラーマウントから取り外す必要がある。
※この時にドアミラーガラスが外れかけていた場合はゴム手袋等を装着し慎重にガラスを予め外しておく。
画像は土台のみドアミラーマウントに残ってい状況ではあるが、ドアミラーガラスが残っている状態でも外し方は全く一緒である。
私はドアミラーガラスを「プラスチック製の内張張り剥がし」で外していく。
以前グラントゥーリズモのミラー交換で使用したが、バキュームリフターを使用して取り外す方法もある。
内張張り剥がしでドアミラーを外す場合はドアミラーガラスの上方を指で押して下側に隙間を作る。
隙間が出来たら内張剥がしを差し込みテコの原理で手前に押していく。
ポイントとしては箇所をズラして均等に力を入れながら徐々に外していくのが良い。
ドアミラーガラスが外れたらドアミラーヒーターの配線を取り外して、ミラーガラスを補修していく作業へ移っていく。
ドアミラーを補修する
補修するといっても単純に接着剤で止めるだけではあるが、作業を説明していきたい。
説明という説明も無いのだが、ドアミラーガラスが剥がれておらず一部が剥がれ初めている箇所に瞬間接着剤を流し込むだけである。
画像のドアミラーは端から剥がれ始めていたので、全周に渡って瞬間接着剤を流し込んだ。
※ゴルフ7では基本的に剥がれ始めるのはミラーヒーター作動部の黒い面からなので、予め対策するにも接着剤を流し込みづらく全周の縁に流し込んでも剥がれてしまう。
なので剥がれ始めてからの対策となってしまい、こまめにチェックする必要がある。
※ポロ(AW)の場合はミラーヒーター作動部ごと土台から外れるので、裏側からの対策が可能である。
非常に分かりづらくて申し訳ないが、ゴルフ7で正常に取り付いているドアミラーを動かしてみたので参考にしてほしい。
動画よりガタついていたり、剥がれていそうだと思ったら上記の作業を実施する事をオススメする。
続いて剥がれ落ちてしまったが幸いにもドアミラーガラスが割れなかったパターンと先程の作業でドアミラーガラスにガタ付きがありドアミラーを予め外したので再接着する必要があるパターンについての作業を説明していく。
と言っても、土台を取り外してまた取り付けるだけであるのでどんな接着剤を使えば良いのか紹介する。
私はセメダインをオススメする。
パッケージの通り「熱」、「水」、「振動」に強いという事で、車の使用環境に適している。
土台にはみ出さない程度の量のセメダインを塗りミラーガラスを取り付けて半日から1日おけば完全に硬化するので放置し、完全硬化した後にミラーヒーターの配線を取り付け作業は終了となる。
※セメダインで接着した場合はミラーヒーターを使用するのは控えてほしい。
接着剤で接着しているのでミラーヒーターの効きが悪くなり、接着面も劣化しやすくなる。
そして最後に完全に落下してしまいミラーを交換する必要がある場合は以下のミラーであれば純正品の1/6でドアミラーガラスを購入できる。
そして各ミラーの純正部品番号と料金も載せておく。
あ
5G0 857 522A
またサイドアシスト付きのドアミラーはミラーの種類が違うので注意してほしい。
あ
5G0 857 522M
※ポロ(AW)はドアミラーがヒーターミラーの配線が取り付いているので落下する確率は低いが万が一落下して割れてしまった場合はディーラーにて新品交換が必要となる。
2G0 857 521E
ドアミラーが落下するという国産車に乗っていた方には聞いた事もないような症状ではあるが、フォルクスワーゲンにも限らず他の車両にも起こりうるかもしれないので今一度ドアミラーガラスのチェックをしてみてほしい。