夜間の無灯火走行、日中のハイビーム走行について考える。
無灯火走行は非常に危険で交通違反である。
皆さんは会社までどういう風に通勤しているのだろうか?
車、公共交通機関や自転車、徒歩が上げられるが、私自身は会社まで車で通勤している。
前々から思っていたのだが、夜間の無灯火走行や日中のハイビーム走行をしている車両をよく見かける。
無灯火走行は交通違反であり、違反点数1点となり普通車で違反金6,000円となる。
先日の退勤時に(20時前くらいだったろうか)黒い軽自動車が無灯火で走行していた。
周りの街灯の影響もあり、ある程度車両を確認する事が出来るがボディ色が黒となると、より一層注視して見ないと周りに溶け込んでしまい非常に危険である。
更に走行中の場合はポジションバルブが点灯してないので、車両を目視確認する時間が通常のライト点灯時より大幅に遅れてしまう。
こういった状況に何度も遭遇すると、どの車種が無灯火走行が多いのか分かってくる。
私が思うに、軽自動車やコンパクトカー、コンパクトハイトワゴンと呼ばれる車高が高いがミニバンよりは小さい箱型の車が多いと考える。
コンパクトハイトワゴンの例を挙げると、トヨタ シエンタ、ホンダ フリード、スズキ ソリオ等の車種が挙げられる。
良く遭遇する無灯火の車両は決して上記の車種とは言えないが、基本的にこの様な車両での無灯火走行が多いと感じる。
そもそも何故無灯火走行をするのか考えていきたい。
恐らくだが無灯火走行の運転手の大半は周りの街灯や自分以外の車両のヘッドライトなどで自分の前方が明るくなっており、ヘッドライトが点灯していると錯覚し点灯させていない可能性がある。または左右ともにバルブが切れている可能性も少なくはない。
ごく稀にいるのだが車をゴテゴテ(ここで言うゴテゴテとはステッカーやメッキモール等で装飾している車を指す)にカスタムしている車両がポジションライトのみで走行しているのを見る。
こういったケースの場合は自分の車を目立たせたいのか、そういった走行をしているがカッコ良いと思っているのか又は単にヘッドライトが故障しているのかと考えてしまう。
最近の車はオートライトが義務化されている。
オートライトとは周りの環境や天候によって自動的にヘッドライトを点灯させる機能であり、車両を駐車しドアロックを解除した際にはヘッドライトを点灯させて自車位置を伝える機能もある。(車種によってはヘッドライトを点灯せずに、ポジションバルブのみの点灯のパターンがある。)
フォルクスワーゲン場合は一部のハロゲンヘッドライト車両以外にはオートライト搭載車が殆どである。(ポロ等には搭載されていない車両もある)
またゴルフ8から常時AUTOモードの状態に固定されている。
ヘッドライトを消灯することも出来るがイグニッションOFFと同時にAUTOモードに自動で切り替わる。
オートライトライトとは違うが、フォルクスワーゲンはデイライトという日中にポジションランプが明るく光る機能が上位グレードのヘッドライトに標準で追加された。
このデイライトが日中点灯するのは良いが、非常に邪魔になるシチュエーションがある。
そのシチュエーションが駐車時や停車時にデイライトをOFFにすることが出来ずに夜間はデイライトの光が迷惑になる。
コーディングといって車両プログラムを変更すればナビゲーションシステムでOFFすることは可能だが日本仕様にはその項目がないので、これはフォルクスワーゲンには改善してほしいところ。
オートライト機能を常に使用すると問題も出てくる。
2020年4月から販売されている乗用車(新型車に限る)に「オートライト機能」が搭載が義務かされた。
フォルクスワーゲンの場合はフロントウィンドウに付いているレイン&ライトセンサーによって周囲の明るさを検知している。
雨の場合には雨量によってワイパーの動作を制御する信号を送り、周囲の明るさが変化した場合はヘッドライトを点灯させる信号を送る。
ヘッドライトの点灯感度を変更する事はナビモニター上で出来るが、基本的には夕方になると早めに点灯するように制御されている。
周囲に自車の存在をアピールするには最適な機能でありヘッドライトの点灯忘れが格段に減る。
しかし、LEDヘッドライト車であれば問題ないのだがゴルフ7やビートルのようにキセノンヘッドライトが装着されている場合には注意が必要だ。
高速道路やトンネルが多い山道を走行中ヘッドライトのON,OFF動作が非常に多くなる。
その動作が多いほどHIDバルブの負荷が大きくなり通常の使用状況(暗くなったら自分自身でヘッドライトをONにする。)と比べ劣化が非常に早まる。
私が整備した車両で走行距離が3万kmの比較的低走行の車両でも、ヘッドライトバルブが片側切れてしまいバルブワーニングが点灯し入庫する車両が多い。
違う症状として片側が変色(主にピンク色や赤色)し、ヘッドライトが見えづらいといって入庫する車両も多い。
そして故障したHIDバルブは純正バルブでの交換はオススメしない。
耐久性は高いのだが、部品代が60,000~70,000円と異常なほど高価になる。
なので私はHIDバルブが切れた場合は必ず社外品のLEDバルブに交換をオススメしている。
料金は工賃を含めても20,000~30,000円程に抑える事ができ、純正HIDバルブの半分以下の価格で交換する事ができる。
LEDバルブの相場は6,980~15,000円であり、10,000~13,000円程度の物を買っていただけると耐久性、光量共に問題ないのでオススメである。
ついでに私はゴルフ7にはこのLEDバルブをオススメしている。
安過ぎるLEDバルブを買ってしまうとヘッドライトテスターでヘッドライト調整の際に光が散ってしまいカットラインが出ないのでしっかりとした光軸を合わせる事が出来なくなってしまう。
オートライトは便利な機能だが年式が少し古い車両は使い方にも注意していただきたい。