三菱 エクリプスクロスは安心価格、快適、安全の三拍子が揃った何でもこなせる万能車だ!
初めて国産車を10,000Km運転した。
エクリプスクロスを10,000km程運転し、走行距離もやっと20,000kmを越えてきた。
名古屋や静岡、群馬と長距離ドライブも何度も行きエクリプスクロスの良い所、悪い所が見えてきたので紹介していきたい。
このエクリプスクロスだが、新車で買ったのでワンオーナーの車両である。
2019年式、グレードはGプラスパッケージ、4気筒のガソリンエンジンで4WDではなくFFのモデルとなる。
新車価格は294万円である。
諸元表は以下の通り
全長×全幅×全高 | 4405×1805×1685m |
車両重量 | 1480kg |
エンジン型式 | 4B40 |
最高出力 | 150ps(110kW)/5500rpm |
最大トルク | 24.5kg・m(240N・m)/2000~3500rpm |
種類 | 4気筒DOHC16バルブICターボ |
総排気量 | 1498c |
トランスミッション | CVT |
エクリプスクロスの良い所5選
早速だがエクリプスクロスの良い所を1~5位のランキング形式で紹介していく。
1位 2018年の衝突安全性能が最高評価のファイブスターである。
2位 1.5LターボエンジンかつFF(前輪駆動)ではパワー不足で物足りないと思うかもしれないが、雪道や悪路を走らない限り4WD(全輪駆動)ではなくFFでも充分な走行性能があること。
3位 2018年のグッドデザイン賞を受賞しエクステリアの出来映えはお墨付き。(一部を除く)
4位 無段階変速機のCVTがかなりの優等生。
5位 意外と静粛性も高い。CarPlayも搭載されている。
1位の自動車事故対策機構(NASVA)の自動車アセスメント(JNCAP)での衝突実験にてエクリプスクロスは最高評価を得た。
車を運転する上で絶対に考えなければいけない事が事故が起きた時の自分自身の守り方だ。
その事故からの守り方とはいかに安全性の高い車に乗る事であり、最もシンプルで非常に重要である。
今まで多くの事故車を見てきたが、欧州車の安全性能は本当に凄い。
先日、ティグアンに乗っていたお客様が一時停止無視のコンパクトカーに突っ込まれた。
突っ込まれた箇所は運転席側面であり、フロントドア、リアドア共に大きく凹んでいたがウインドウガラスは割れていないどころか、ドアが普通に開閉できていた。
これが実用性や快適性を備えたワンボックスカーやコンパクトハイトワゴンであったら大変な事になっていた。更にその2車種を越える危険な車が軽自動車だ。
私は大切な人を軽自動車に乗せないと決めていて、軽自動車は事故時の死亡率が普通車と比べて圧倒的に高い。
軽自動車は事故の際にクッションになってくれる車体フレームが短く非常に柔らかいせいで、フレームそのものや、エンジン、ハンドル、ドアが凶器となって室内へ侵入してくる可能性が高い。
こういったリスクのある軽自動車を、
「車が安くて維持しやすいから。」
といった理由で自分の命を安売りしてはいけないと思っている。
エクリプスクロスは事故から自分の命を守ってくれるパートナーとしては最高の車である。
2位 走行性能については千葉市から名古屋まで旅行に行った時に1.5Lターボエンジンの快適さに気づいた。
名古屋まで高速道路で行き高速道路を降りてからの山道でエクリプスクロスは予想以上の走行性能を発揮してくれた。
私が以前に乗っていたゴルフ7 コンフォートラインの1.2Lエンジンでは、山道関係なく全ての登り坂で悲鳴をあげていた。
しかしこの1.5Lターボエンジンはそのような悲鳴を上げずにFFのSUVでありながら不自由なく進んでくれる走行性能に終始驚いていた。
先週勝浦まで出掛けたが道中はいつも通り快適であった。
3位 エクリプスクロスは2018年にグッドデザイン賞を受賞している。
エクリプスクロスの第一印象として、アウトランダーやRVRと比べて硬派なイメージがなく親しみやすいデザインだと感じた。
フロント周りはオシャレな街並みでも都市街や田舎の街並みでも溶け込む万人受けがするデザインとなっている。三菱の車の中では砂利道や岩石の上を走行するよりか街中で走行しているのが似合っている姿である。
エクリプスクロスのフロントデザインはダイナミックシールドという、力強いパフォーマンスとプロテクションの安心感を表現したというグリルが装着されている。
ホームページにダイナミックシールドはパジェロのいかにも頑丈そうなフロントデザインとランサーエボリューションXような高パフォーマンス車の質感の高いブラックグリルを融合する事で生まれたと説明してある。
レクサスのスピンドルグリルの様にX形状になっていて、ランプ類を上下に配置する事により機能性を高め、デイライトを上部にヘッドライトを下部に取り付ける事で対向車や歩行者の眩惑防止にもなり予防安全性も上がっているらしい。
エクリプスクロスはロービーム、デイライトが共に上部に取り付けられ、その下がウィンカーとフォグバルブになっている。
そして私のお気に入りはサイドビューだ。
エクリプスクロスは他の国産車よりもドアガラスの形状が非常にシャープで、ボディは大胆なウェッジシェイプとなっている。
キャラクターラインも欧州車の一直線ラインとは違い、フロントドア中央付近で落とし込んだデザインな特徴的である。
このウェッジシェイプとキャラクターラインの組み合わせが視覚的に良いデザインだと思わせる。
リアについては後ほど紹介する。
4位 今回エクリプスクロスに乗っていて最初はCVTだとは気づかなかった。
私はCVTが大っ嫌いだ。
今まで乗ってきたCVT車はどれも酷い物で回転数だけ上がって永遠と進む気配がない車や聞くに耐えない異音を出しながら走っている車も見てきた。
それくらいCVTには嫌悪感を持っていてCVTが搭載していたら直ぐに気づくレベルだったがこのエクリプスクロスのCVTは非常に滑らかな変速であり、本当に恥ずかしいが8速ATだと思いながら運転していた。
DSGのキレッキレの変速ではないが正直運転していて気持ち良いのは今も変わらない。
今後、走行距離が増えてくるにつれて変速ショックが出てくるのか注意して見ていきたいが、
エクリプスクロスのCVTは今の所はエンジンとの相性もバッチリで本当に凄いミッションだと胸を張って言える。
5位 エクリプスクロスは意外と静粛性が良い。
ロードノイズが酷いと車を運転するのも苦痛になるがこのエクリプスクロスはその心配がない。
走行中に音楽を普通に聞くことができ、後部座席に人を乗せても全く問題ないレベルで会話ができる。
車自体の遮音性も良くタイヤからのロードノイズも上手く抑えられていると思う。
現在は新車時のTOYOタイヤ PROXES R44(プロクセスR44) 225/55 R18 が取り付けられている。
そしてそろそろタイヤ交換時期なので同じTOYOタイヤのPROXES CL1 SUV 225/55R18かミシュラン PRIMACY(プライマシー) SUV+ 225/55R18悩み中である。
そしてCarPlayは最早必須の装備であり、純正ナビゲーションシステムより使い勝手が良い為に搭載されていた事は非常に好感が持てる。
因みにだが、フォルクスワーゲンは純正ナビゲーションがオプションとなってきている。
エクリプスクロスの悪い所5選
次に悪い所を取り上げていく。
1位 電動パワーステアリングが軽過ぎてタイヤの操舵感が無く時々恐怖を感じる。
2位 グッドデザイン賞を受賞しているが、リアの膨らみが気になる。そしてルームミラーからの後方視界が絶妙に悪い。
3位 SUVなので仕方ないが、やはり輸入車と比べて車全体のフワフワ感がある。
4位 燃費が地味に悪い。
5位 デイライトが点灯していても光量が低い為に点灯している意味がない。
1位は電動パワーステアリングになる。カーブを曲がる時のハンドリング感触がまだ慣れずに違和感を感じている。
エクリプスクロスはハンドルリングがかなり軽快でクイックな動きや切り返し時の扱いやすさを追求している。女性でも難なく運転する事ができる軽さであり、これは良い所とも言える。
しかし、私はこのステアリングの軽さに恐怖を感じてしまう。
フォルクスワーゲンも含め欧州車は、
据え切り時は軽く走行中で車速が速い時には操舵力を増してアシストする傾向にある。
フォルクスワーゲンではステアリングの反応速度をインフォメントシステムで変更する事が可能である。
フォルクスワーゲンのT-ROC、ティグアンといったSUVはエクリプスクロスよりしっかりとしたステアリング操舵力を持っている。
その高い操舵力のお陰でカーブ時に安心してステアリングを切る事が出来るがエクリプスクロスにはその安心感が不足している。
2位 グッドデザイン賞を受賞しているのだが、どうしてもリアデザインの膨らみが気になって仕方ない。
「筋肉質なデザインを取り入れた。」との事だが、エッジを効かせているデザインでシャープなイメージがあるエクリプスクロスに丸みは必要ない。
このリアフェンダー部の膨らみがエクステリアで最も嫌いな箇所であり、一時は社外バンパーが無いのか、板金に出してこの膨らみを何とかしてもらおう。など色々と改善策を考えたが結果的に諦めた。
この膨らみ以外のエクステリアが完璧なだけに実に勿体ない。
フロントデザインは本当に良く仕上がっている。
そして後方視界が絶妙に見えにくい。
ハイマウントストップランプやそのトリムがガラス中央にある為に後方の車両や駐車時の縁石に被り全く見えない。
良くルームミラーを使う私にとって非常に厄介である。
三菱のメカニックが友人にいるのだが、エクリプスクロスの後方視界問題についてはかなりの苦情があったそうだ。
この2点の問題はマイナーチェンジ後のエクリプスクロスでは改善されているので、メーカー側も認知していたようだ。
3位は車全体のフワフワ感だ。
国産のワンボックスカーやコンパクトハイトワゴンといった車種と比べたら全く問題ないレベルではある。
こちらも比較対象がフォルクスワーゲンなるが同サイズクラスのティグアンと比べるとエクリプスクロスは若干のフワフワ感がある。
私は特に70~100kmの中高速域での走行時に良く感じる。
欧州車の方がサスペンションストロークが長くコイルスプリングは路面の状況を早くダイレクトに伝えてくれるのが特徴である。
人の感じ方次第では、欧州車は乗り心地が悪いと感じてしまうがその固さこそがしっかり路面を捉えて走っているという安心感になる。
欧州車から乗り換えた人はエクリプスクロスの乗り心地にやや違和感を持ってしまうと私は思ってしまった。
4位 燃費が地味に悪い。
無段階変速のCVT車はどうしても燃費が悪いというイメージがある。
信号待ちなどの発進時や高速道路での追い越し時など、アクセルを踏む場合になると回転数が上がっているものの車が思った以上に進まない。
これはCVTの伝達効率の問題であり、低速域や高速域になると燃費が悪くなる。
エクリプスクロスの平均燃費は日常生活である街乗りメインで9~11km/Lといった所だ。
5位はデイライトの光量問題になる。
デイライトとは日中ヘッドライトを点灯し他の車両や歩行者に自車を認識させる為の機能であり、晴れた日中にヘッドライトを確認してもデイライトが機能しているとは言い難いくらい点灯が暗い。
このデイライトはポジションライトより少し光量を上げて点灯させているが、日中でもはっきり見える光量には程遠い。
(デイライトといえばデイライトなのだが…)
私はデイライトは好きなのだが、はっきり視認性が確保出来てないデイライトは無意味なので、エクリプスクロスのデイライトを後付けや、フォルクスワーゲンのようなコーディングで光度をあげられるか必死に探したが何処にも見つからずこちらも断念した。
そしてマイナーチェンジ後のエクリプスクロスもデイライトの光量が改善されている。
国産のSUVを初めて10,000kmくらい走らせたが国産車の良い所、悪い所をしっかり確認出来た。
今回1~5位までランキングで紹介してみたが、あくまで私の所感ではあるが購入の参考になれば非常に嬉しい。
現在エクリプスクロスは中古車市場で199~258万円の相場であり、コストパフォーマンスは欧州車と比べ抜群に良い。
欧州車やその他国産高級SUVと悩んでいるのであれば、エクリプスクロスを候補に入れてみても損はしないと私は思う。
■星5つでの評価は以下の通りになった。
エクステリア ★★★★
インテリア ★★★★
走行性能 ★★★
車両価格 ★★★★★
快適機能 ★★★
事故時衝突安全性能 ★★★★★