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ジャガー Fタイプのヘッドライトが黄ばんでクラックが酷い…DIYでクラック除去とコーティングを試してみた!

Yuu

Fタイプの定番トラブル?ヘッドライトの黄ばみとクラック

ジャガー FタイプをはじめとしたXKやXFで度々目にするトラブルの一つに、

「ヘッドライトが黄ばんでクラックが入ってしまう」

という症状がある。

この症状は、青空駐車や走行距離が増えている中古車で特に頻発し、夜間の視界が悪くなるだけでなく、車の全体的な見た目が悪くなり年式の割に古臭くさせてしまう。

私としては美しいボディデザインのFタイプがヘッドライト1つでその美しさが台無しになってしまうのは本当に勿体ないと感じていた。

なので今回の記事は、ヘッドライトの黄ばみとクラックを紙やすりとポリッシャーを使わずに腕一本で除去していく。

私が所有するFタイプがどのように綺麗になったか、何処を失敗したのかを紹介していきたい。

ヘッドライトが黄ばむ・クラックが入る原因とは?

ヘッドライトが黄ばんだりクラックが発生したりする主な原因は、ヘッドライト表面のハードコート層の劣化になる。

内部に無数の傷があるように見える

この素材は軽量で衝撃に強い反面、以下のような理由でダメージを受けやすい。

直射日光に長時間さらされると、表面が黄ばんで曇ってくる。購入したFタイプの元オーナーは恐らく高齢の方でボディのくすみやヘッドライトの劣化具合から普段から青空駐車していたと思われる。

黄ばんでいる

なので紫外線や外気温によってハードコート層のひび割れが徐々広がり、見るも無惨なヘッドライトに仕上がっていく。

ヒビ割れている

エンジン熱やHIDバルブの熱で素材が収縮・膨張を繰り返しすと紫外線でのダメージ合わせて更にクラックが発生し易くなる。Fタイプでは、デザイン的にヘッドライトが目立つ位置にあるので、黄ばみが目立ってしまう。

特に私のFタイプは同時に黄ばみも発生していて、長期間の放置により汚れが堆積しヘッドライト表面はザラザラとしていた。

写真で見るより実際は酷い状態であった

購入店の担当者からはオークション会場から搬送された時点で納車時よりも更に酷い状態であったという。

「少し磨いておきましたよ」と言われたが、それでも磨きは不十分で黄ばみとクラックは残っていてヘッドライト検査に受かれば良いレベルの磨きであった。

ヘッドライトクラックと黄ばみはDIYで取り除けるのか?

「本体交換は費用がかかる」「特殊工具が必要な整備を除き、ディーラーに任せないでFタイプは自分で整備する」と私は考えていたので費用も抑えられ自分自身の技術向上にもなるのでヘッドライトクラックと黄ばみの除去を実施した。

以下、ジャガー Fタイプを例にした大まかな手順になる。

自分自身で作業を実施する場合はヘッドライトを傷つけたりボディを損傷したりする恐れもあるので、自信がない場合は以前にも紹介した、ヘッドライトクラック除去の実績があるディテールワークスなどのプロショップに依頼した方が良い

必要工具

•耐水ペーパー(400~3000番)

•養生テープ

•ウエス

•バケツ

•シリコンオフ

•ヘッドライトコーティング剤(1万円以上の高品質なコーティング剤を推奨

1.ヘッドライト周辺の洗浄 

車両を洗車するか、バケツで水をかけて埃や汚れを徹底的に落とす。

乾燥させた後、養生テープでヘッドライト周辺を保護する。

ペーパーヤスリで磨く為、誤ってボディに傷がつく可能性があるので要注意。

2.水研ぎの開始(クラック除去の核心) 

バケツに新しい水を汲み、400番耐水ペーパーからスタート。水を含ませながらヘッドライト全体を磨く。

クラック部分は特に丁寧に時に力を入れ過ぎないようにやや強めに磨いて隅々まで片側1時間以上かけて磨いていく。

私のFタイプでは、クラックが曲面部分に集中していたので根気強く磨いて左右で2時間以上は掛けた。

表面の汚れが落ちて黄色くなっている

3.番手を上げて滑らかに

600番、800番と進み、各工程で30~40分掛けてしっかりと磨いていく。

400~800番だけで左右合わせてここまで4時間掛かり、集中力が切れて一旦休憩した。

しかし、ここでクラックをしっかり除去しないと後々の仕上げで全て無駄になるので気合いを入れて磨いていく。

4.透明感を出していく

1000番以降はヘッドライトの状態を見つつ10~30分ずつ磨いていく。

1000番あたりで透明感が出てきて、作業が楽しくなりやり甲斐で出てくる。1200、1500、2000、2500、3000番まで丁寧に仕上げると、ヘッドライトに透明感が出てくる。

左右磨き終えた状態

5.シリコンオフとコーティング 

油分を拭き取り、C.A.Wのコーティングセットで3層塗布。ファーストコートをムラなく塗る事で黄ばみとくすみを抑える層を形成しセカンドコートでは日光やヘッドライトバルブに紫外線や熱によるダメージを防ぐ。サードコートは汚れをつきにくく目立たないようにする層を形成する。

市販化されていないのが残念

全ての工程が塗り終わると見間違えるような新品のヘッドライトと同レベルの輝きをとり戻した。 

しかし私の施工ではまだまだ技術が足らず、左側に液ダレ跡が少し残りクラックも落とし切れなかったが、全体として満足のいく仕上がりとなった。

所要時間 

•DIY :約6時間(両側)

プロショップ :約6~9時間

ヘッドライト劣化させない予防策

ヘッドライトトラブルを防ぐには、紫外線対策が非常に重要になってくる。

最も効果的なのはガレージでの保管であるが、自宅にガレージがある環境は準備が難しいのでボディカバーがオススメになる。

またヘッドライトのプロテクションフィルムも非常に有効で飛び石や紫外線を効率的に防ぐことができる。

よくある質問(FAQ)

ヘッドライトコーティングに関するFAQ

ヘッドライトコーティングに関するよくある質問を先取りして回答する。

Q1. DIY後に黄ばみが再発したら?
半年以内に劣化してしまった場合にはコーティング不良の可能性があるので再施工するかプロショップに相談する。
Q2. 自分で作業しても大丈夫?
費用を抑えられ、今後の施工の為のスキルも身につくが失敗する可能性も充分あるので自己責任にてお願いしたい。ボディが傷ついてしまうリスクもあるので注意。
Q3. 安価なヘッドライトコーティング剤は避けるべき?
施工後にすぐ劣化してしまう可能性が高く、安価なコーティング剤は避けるべき。最低でも5,000~7,000円以上のプロ仕様のコーティング剤の使用を推奨。

まとめ

私が購入したジャガー Fタイプは長期間の放置や紫外線によってヘッドライトが黄ばみクラックが発生してしまった。

ヘッドライトが綺麗になると、見た目の変化は一目瞭然で売却時にも有利になる。

一日中、腕を使うので両腕の疲労感は半端ではないが綺麗になった時の感動も大きいので是非試していただきたい。

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ABOUT ME
Yuu
現在30歳の男性。フォルクスワーゲンのプロショップでフロントスタッフをしています。 アストンマーティンDB9、マセラティ グラントゥーリズモを所有していました。 現在はメルセデスベンツ Cクラスに乗っています。 いかに安く維持するか日々節約との勝負でその奮闘記やちょっとした整備や雑談を紹介したいと思っています。

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