Vol.1 Fタイプで行く食べ物巡り。鴨川の隠れ家カフェ「苗目」でジビエを味わってきた。
スポーツカーで行ける飲食店巡り
Fタイプを納車してから考えていたのが、
千葉を始めとして色々な飲食店巡りをしたいと考えていた。
第1回目は子供の頃の思い出の場所に寄り道しながら、千葉県鴨川市にある「Naeme Farmers Stand」のカフェに訪れた。
このNaeme Farmers Stand(苗目)は、農地所有適格法人として耕作放棄地を活用したハーブやエディブルフラワーの栽培、里山での自生植物採取、そして加工品の生産を行っている。
そのハーブやエディブルフラワーを生かしたジビエ料理に惹かれ「苗目」に向かってアクセルを踏んだ。
鴨川への小旅行
自宅からから鴨川までは約3時間掛かるので鴨川に行く道中に写真を撮った。
ここは私が小学生の頃に良く訪れた釣りスポットで現在も賑わっているかは分からないが、冬の時期になるとワカサギ釣りに父親と祖父で良く来ていた。
この秋の時期はブラックバスやヘラブナといった釣り人が多いが、橋の上では人も車も全く来ないのでフォトスポットとして私は気に入っている。
自然に癒されつつ写真を撮っていたら時間があっという間に過ぎたので、「苗目」に向かった。
鴨川の山道はFタイプの性能を感じながら走らせる事ができ、キレの良いハンドリングが癖になる。
そしてV6 3.0Lのエキゾースト音が山中に響くが、もっと音量が欲しいと我儘な気分になってしまう。
木々に囲まれながらややカーブのキツイ道を走りながら向かって行くと「苗目」の看板が現れた。
苗目の駐車場は純正車高がやや低いFタイプでも問題なく駐車アクセスできたが、前日に雨が降っていたのでぬかるんでタイヤが泥だらけになったが駐車場は広々として10台以上停められそうであった。
私は基本的に静かな落ち着いた場所が好きで到着した瞬間に田舎の安心感が伝わってきた。
到着した「苗目」の公式サイトによると、2023年にオープンし、
2025年4月29日には1周年イベント「Re祭くる」が実施され、「リサイクル(Re)」をキーワードに、子どもたちと一緒に自然や地域の面白さを再発見し、より良い未来へつなげるお祭りだったそうだ。
地元アーティストやワークショップ、フードブースなど出店者も多数で、大人も子どもも楽しめる内容だったという。
ムービーも公開され、晴天の下で賑わった様子がインスタグラムで確認できる。
自然と調和した空間
カフェは、FARMPARKの中心に位置する木造の建物で、ショップと一体型。
「苗目」は築187年の古民家をリノベーションし、古民家カフェとして2023年4月にオープン。
瓦屋根に、深い軒下に木柱が並ぶ伝統的な日本家屋が印象的で入口には青い暖簾が2枚垂れ、涼しげな雰囲気が感じ暖簾に刺繍された「苗目」の文字がとても可愛らしかった。
靴を脱いで店内へ入ると、暖色照明が木の質感を際立たせ、古民家の重厚さと何処か祖父母の家を思い出させる懐かしさが蘇ってくる。
店内には大きなテーブルがあり大人数での食事も楽しめる。私は平日の11:30頃に来店したのだが、店内は貸切で静かな時間が流れいた。
都会の喧騒や落ち着いた場所で休みたいカップルや夫婦でのデートにピッタリである。
「苗目」は先にランチメニューを決めてからレジで支払う前払い形式で私はジビエを食べに来たので迷う事なく「猪のプルドサンド」とアイスコーヒーを注文した。
料理が届くまで
注文し終え、料理が届くまで店内を見学していた。
ショップエリアのディスプレイは、木製オープンシェルフを中心に構成され様々な味のシロップに目を惹かれた。
陳列されていたコーディアルシロップとは、イギリスで古くから親しまれているハーブや果物、スパイス類を原料とした濃縮シロップで炭酸水やお湯、お好みの飲み物で割るほか、ヨーグルトやデザート、料理など様々な用途で使えるのが特徴。
今回は購入を見送ったが、右から2番目の「ナイアガラとモロッコミントのコーディアル」が気になり次回訪れた時にでも購入したい。
その他にもジビエ肉や地元野菜やナッツが売っていたので鴨川は地元食材が豊富ということを改めて知った。
初めて知ったのだが、「ジビエ」とは猪の肉を指すと思っていたが、実はフランス語の「gibier」に由来し、鹿、猪、熊などの狩猟対象となる野生鳥獣の肉を総称する言葉だそうだ。
いジビエの事を全く知らず注文していた自分が恥ずかしいが、近年は農作物被害対策として捕獲された野生動物を食肉として有効活用する動きが全国的に広がっており、それがジビエ肉として提供されている。
店内を見学していると私が注文したランチが運ばれてきた。
注文から15分ほどで届いた「猪プルドサンド」は、ハーブサラダがベースでほろほろに煮込まれた猪肉がたっぷり乗せられていた。
苗目の無農薬畑から直送のミント、バジル、ルッコラなど。力強い香りとシャキシャキ食感がアクセント。
エディブルフラワーの橙色が視覚的に鮮やかに彩りを添え、アイスコーヒーはかなり苦めで私好みであった。
瓶に添えてあるのもハーブで好みに合わせて追加でサンドイッチと食べても良いと説明された。
用意された紙袋にパンを入れて食べるのも良し、ナイフで食べるのも良いと説明があったがサラダや猪肉を溢す自信があったのでサンドをフォークとナイフで食べるスタイルでいただいた。
一口食べると、猪肉の濃厚な旨味が伝わる。
長時間煮込んだプルドポーク風の柔らかさで、繊維がほろほろと崩れる食感が良い。
ジビエ特有のクセは、プラムソースの甘酸っぱさやハーブが肉の臭みを消し爽やかに引き立てる。
ハーブサラダは、ミントやルッコラが主役。
無農薬の力強い香りとシャキッとした食感が、単なる飾りじゃない存在感でヨーグルトハーブソースとの里山の野草をブレンドしたヨーグルトは、プラムソース混ざり自家製カンバーニュと食べると猪のワイルドな味わいを優しく包み込み、バランスが絶妙であった。
ただ、私は好みであったがハーブの独特の香りや口の中に広がるので苦手な人は苦手かもしれないので、店員のオススメである「王道のスパイスチキンカレー」を注文すると苗目の魅力的なランチを堪能できる。
ハーブの独特な香りは好みが分かれるが、ジビエ初心者でも食べやすく満足できるサンドイッチでテーブル席で秋のそよ風を感じながら食べれるのは今しかない季節になる。
カフェの雰囲気と相まって、日常のストレスが溶けるひとときであったが1人で来てしまったので
今度は奥さんと一緒にランチで足を運ぼうと思っている。
アクセス: 鴨川駅バス20分、車で東京から2~3時間。公式イングラムで最新メニュー確認をしていただきたい。
鴨川行ったら寄って欲しい
苗目を後にした後に寄っていただきたいのが、
老舗酒蔵「寿萬亀」
になる。
「苗目」から車で5分で着き、250年以上続く亀田酒造の代表銘柄となる。
明治神宮の新嘗祭に白酒を献上する日本唯一の酒蔵として知られ、最近では、2025年9月の英国国際品評会で純米古酒が最高賞を受賞している。
房総の軟水を使ったクリアで柔らかな味わいが魅力。純米大吟醸や本生原酒が人気でなのだが日本酒が苦手な人にもピッタリなのが、大吟醸仕込み梅酒になる。
房州産の大粒梅を、大吟醸酒でじっくり漬け込みほのかな吟醸香と梅の優しい酸味が溶け合い、コク深くて本当に美味い梅酒になる。
720mlで2,600円と手頃で、蔵元限定なので店舗へ訪れたら試飲も出来るので1度味わってほしい。
また女性には飲む美容液と呼ばれる「甘酒」もオススメなので是非訪れた時に購入していただきたい。
こういった旅のレポートを、Fタイプでさまざまな場所を駆け巡りながら、私の感じたリアルな魅力をこのブログで綴っていきたいと考えているので少しでも興味持っていただけたら幸いだ。
