ポルシェのマカンに試乗してきた!ベースグレードの2.0Lエンジンは意外に相性が良かった ??
久しぶりのポルシェ
3週間程前にマカンに乗る機会があり、そのステアリングを握ってみた。
サイズ感は同年代のティグアンの1,840mmに対してマカンは1,925mmと大きい。運転席に座ってみるとドアミラーも大きいので車幅の感覚が掴めず最初は車線にはみ出てしまうのではないかと戸惑うが、直ぐに慣れてしまうのはポルシェマジックなのだろうか?
インテリアはドイツ車らしく遊び心という概念が無く機能性に優れ、スイッチが適材適所に配置されている。車高も他のSUVよりは低くスポーツカーに近い印象だ。
インテリアデザインはワンランク上のカイエンと比べてるとエアコンパネルの装飾やウッドパネルは使用されておらず、慣れ親しんだフォルクスワーゲンに近い質感と私は感じた。
ステアリングやセンターパネルは非常に洗練されていて、これはフォルクスワーゲンには全く無い要素でシートはハーフレザーシートとなっていて、座り心地が非常に良く長時間乗っていても全く問題なかった。
因みに、私はゴルフ7のハイライトのシートがお気に入りで適度に身体をホールドしつつ背もたれも硬すぎず柔らか過ぎずとバランスの取れた素晴らしいシートだと思っている。
以下、ポルシェ マカンの諸元表である。
全長×全幅×全高 | 4,726×1,922×1,621mm |
車両重量 | 1,950kg |
エンジン型式 | — |
最高出力 | 265PS |
最大トルク | 400N・m |
エンジン種類 | 直列4気筒ターボ |
総排気量 | 1,984cc |
トランスミッション | 7AT |
私はポルシェに詳しく無いのでグレード毎にどういったエンジンが積まれているかは把握し切れていない。
今回このマカンはベースグレードであり2.0Lの直列4気筒ターボエンジンを積んでいるということで、ボンネットを覗いてみると昨日も見たであろうエンジンが縦置きで積んであった。
マカンはアウディQ5をベースとしており、簡単に言ってしまえばシャーシーとエンジンはそのままに外装と内装をポルシェに変更した車両となる。
しかし車両重量がQ5の1,880kgから1,950kgに70kg増加しているのもあり、エンジンの出力が224PSから265PSに引き上げられている。
ライトスイッチ横のイグニッションキーを回すとお馴染みのエンジン音が車内に流れ、いざ走り出してみると車重が重いのにも関わらず予想以上にキビキビ走るマカンに驚いた。
最初は本当に2.0Lなのかと疑問に思う程であり、ティグアンにも2.0Lエンジンが積んであるが、マカンにはそれ以上の排気量を感じさせる
“何か”
があったのだが運転に慣れてくるとその何かに気づいたハンドリングであった。
このベースモデルはハンドルが軽くて非常に良く曲がり、エンジンも軽いので車両全体が前へ前へと進んで行った。
逆に言うとフロントがV6モデルとは違い重量が無いのでドライバーのステアリング操作に過敏に反応するのでずっしり?と言えば良いのか若干の安定感が足りないと感じた。
ただし、7速デュアルクラッチの変速は滑らかで瞬時に変速し2.0Lエンジンとの相性はバッチリであった。
と、まぁワーゲンのショップ店員が言っても何も説得力が無いが個人的には2.0Lモデルのティグアンの方が安定していると思ってしまった。
フォルクスワーゲンではフラッグシップモデルに採用されるのが2.0Lエンジンであり、それに対してのボディ設計やエンジンチューンがされているからだと予想する。
なので下位モデルの2.0LエンジンではなくV6ツインターボこそがマカンがもつポテンシャルを最大限に活かせられると思った。
普段乗りで乗るには税金や燃費もまぁまぁ良く維持費はそこまで掛からない。
(PDKやトランスファー辺りが壊れると恐ろしい金額に…また水漏れも免れないかと)
ベースモデルとなると400万円以下でポルシェに乗れるマカンは、初めてのポルシェの入り口としては選択肢の1つに入れて見てはどうだろうか?