T-CROSSはクーラント漏れに注意???初期型モデルで少しずつ水漏れトラブルが増えてきた。
刻一刻と嫌いな夏に迫ってきている
暑さによってやる気も無くなり集中力が落ちる季節を前にして私は体調を崩してしまいブログ更新が遅くなってしまった。
体調も回復したので、早速今回紹介したいのがT-CROOSSのクーラント漏れになる。2019年の11月から販売が開始し、かれこれもう5年も経っているのだから驚きだ。
来店されたお客様から話を伺うと、
「水を補充しても1日経つとまた水漏れの警告灯ランプが点いてしまう」
と話を伺った。
早速クーラント漏れの点検を行っていく。
エンジンルームを除いてみると、クーラントタンク内のクーラントが減っているのが目視で確認できる。
なのでエンジンルーム上部で確認できるウォーターポンプや各クーラントホースからの漏れを確認していくが、クーラントが漏れている形跡が見つけられなかった。
エンジンルーム下側に視線を向けると何やらアンダーカバーに水溜りを発見した。
ここで何か漏れていると初めて確認が出来たのでアンダーカバーを外していく。
T-CROOSSのアンダーカバーは少し厄介で下廻りの空気の流れを良くする為にアンダーカバーは巨大化しフラットになっているのが良いがプラスチックビスが取り付けられており、こいつが非常に取りづらい。
ヘックスビットの#3を使って取り外すのだが、プラスチックなので非常に舐め易く舐めた場合は破壊して取り外している。
取り付け時に付けれなくなってしまっても異音の原因にはならないので安心して欲しい。
アンダーカバーを外すとクーラントで汚れていた。
エンジンを下から除いても漏れてはいなかったが、電動ファン付近からクーラントが漏れているのを確認した。
T-CROOSSはラジエーターとチャージクーラーが取り付けてあり、どちらも内部にクーラントが通っている。
このどちらかに不具合が生じてクーラント漏れが起きているので取り外していく。
ラジエーターとチャージクーラーは重なって取り付けられており、フロントバンパーを外してロックキャリアをサービスポジションにする必要がある。
T-CROOSSのフロントバンパーを外す前に強固に取り付けられているフロントグリルを外していく。
フロントグリルはトルクス2本を外しグリル裏のツメのロックを解除しならがら手前に引っ張ると外れる。
非常に硬いのでフロントグリルが割れないように外していく。
フロントグリルを取り外しホイールハウジングを取り外す。
ホイールハウジングを取り外し後、ホイールアーチがツメとクリップで取り付けられているのでホイールハウスの裏から外していく。
ホイールアーチは全部外すのではなく2~3割程度クリップを残しておいてボディに残したままでフロントバンパーをやや斜め上向きに外していく。
フロントバンパーが外れたら次にヘッドライトを外し、
ラジエーターのサポートロックを外す。
ロックキャリアのボルトに印を付けて左右4本ある内の3本を外してロングボルトを取り付けてロックキャリアをサービスポジションにする。
ロックキャリアをサービスポジション位置にすると手前に引っ張る事ができるので、エンジンルームとロックキャリアの間にスペースが出来る。
このサービスポジションによって出来た隙間からラジエーターを外す事が可能になる。
ラジエーターのアッパーホース及びロアーホースを外し、上からラジエーターを引き抜いて取り外し作業は完了となる。
今回のクーラントワーニングの原因はセカンドラジエーターであった。しかし冒頭でも申し上げたがラジエーターは2つ取り付いているので再度クーラントワーニングが付く可能性あるので日頃のチェックが大切になってくる。
今回は中古車店の保証があった為、費用は掛からなかったが実際の料金は以下の通りであった。
•ラジエーター交換工賃 35,000円
•ラジエーター 65,000円 2Q0121253D
•クイックカップリングピース 3,800円 2Q0122291P
•クイックカップリングピース 4,000円 1K0122291CL
•Oリング×2 2,500円 N 90765301
税込み価格合計 110,300円
またクーラントワーニングが点いてしまった場合はエンジンが冷えるまで待ち(1時間程度)
水道水で補充していただきたい。
(2Lペットボトルに水道水を入れてトランクに入れておくと良い)
又は予め純正クーラントを買っておき、非常時に備えておくのも1つの対策とも言える。
そして後々クーラント回路の詰まりの原因となるので、カー用品店にあるような市販品のクーラントと混ぜるのは辞めていただきたい。