T-ROCやポロといったフォルクスワーゲンのワイパーは何故ビビる?交換から半年後には劣化してしまう原因とは?

毎年必ず言われるこの問題
以前から紹介しようと思っていたが、ついつい事例のやや少ない整備を紹介してしまいがちなこのブログではあるが今回は非常に多い問題について取り上げていきたい。
その問題が、
「ワイパーを使用した時に窓ガラスから鳴るビビり音」
についてだ。
他ブランドのアウディはもちろんのこと、ポルシェやベントレー 、ランボルギーニも今回の件については共通する話だと思っている。
特にこの問題が大量発生しているフォルクスワーゲン車を発表する。
それは
「T-CROSS」

「T-ROC」

「ポロ(AW)」

になる。
特に「T-ROC」と「ポロ(AW)」を所有しているオーナー様の不満が溜まりに溜まってきている。
ビビり音の動画を参照してみていただきたいのだが、あまりにも煩くて雨の日にでも1日中このビビり音を聞いていたら頭がおかしくなりそうになる。
そして結論から申し上げるとワイパー交換の他に具体的な対策は無いと言っても良い。
ネットには油膜取りやガラコを塗れば治るという情報で溢れ返っているが、「フォルクスワーゲンのワイパーのビビり音はそんな簡単には治らない」と言っておきたい。
また上記3車種の中でもポロの純正ワイパーブレードの品質は特に良くないと断言できる。
T-ROCやT-CROSSについてはフロントガラスそのものの形状とワイパーの相性が良くないと思われる。
何故ワイパーが半年もしない内にビビり音が出てしまうのか?
主な原因はウォッシャー等でワイパーを日頃から使用しているとゴム部が砂や埃によってゴム部が傷ついたり、直射日光に長時間晒されているとゴムが変形することによって発生するものである。
そもそものワイパーゴムの品質も良くないので直ぐに硬化し変形してしまう。
新品とビビり音が鳴っていたワイパーゴムを見てほしいのだが、ビビり音のワイパーゴムはかなり傾斜しているのが確認できる。

硬化・変形したことによってガラス表面との滑りが悪くなりビビり音が発生する。

更にガラコ等のガラスコーティングを使用すると寧ろフロントガラス表面が硬くなり、ワイパーの滑りが悪くなってビビり音が倍増するだけである。
ビビり音が発生しやすい車の特徴として、
•「ウォッシャー液を社外品で使用」
•「ウォッシャーを日頃から毎日使っている」
•「直射日光に晒される時間が多い」
直射日光等は土地柄仕方がないのでどうしようも出来ないが、その他については何らかの対策が出来ると思う。
言ってしまえば、洗車を全くしないor月に0~2回程度のお客様の車両でビビり音が発生しやすい傾向にあるのは確かである。
(殆どがそうなのだが)


なので先ずは新品のワイパーに変えてからの話を進めていきたい。
自身の車両に適合した新品のワイパーを購入していただき

純正は高いので社外が良いと思う。

※上記3車種のワイパーブレードを紹介させていただく。
ポロ(AW)
T-ROC
T-CROSS
ワイパーブレードを交換するにはワイパーをサービスポジションにする必要がある。
T-ROCはする必要はないのだが、整備性を考慮してサービスポジションにての交換を紹介する。
下記動画を見ていただきたいのだが、
イグニッションOFF(エンジン始動なし)の状態でイグニッションON(エンジン始動なし)にする。その後イグニッションOFFにしてワイパースイッチを1度だけ下方向に押す。
そうするとワイパーが上方位置で固定されワイパーが取り外し易くなる。

その後、ツメを押しながら矢印方向に引っ張ると取り外すことが出来る。

ワイパーブレード本体もゴム製品なので2年おきくらいにはブレード本体も交換して欲しいがワイパーゴムのみの交換で安く費用を抑えたいという方にはBOCHEのワイパーゴムをオススメする。
※ワイパーゴムが余ったらリアにも使えるので丁度良い
この時に注意していただきたいのが、ポロ(AW)や一部のゴルフ6やティグアンにはワイパーブレードとゴムが一体式の物もあるのでそちらの場合はゴムでの交換が不可能なので確認していただきたい。


ワイパーゴムの交換は、ワイパーブレードワイパーブレードの上端のキャップを外す必要がある。

やや小さめのマイナスドライバー(100均に売ってるやつでも何でも良い)をキャップに差し込みツメを持ち上げると簡単に外れる。

後は購入したワイパーゴムをガイドに入れて余分ゴムな部分を切り取り交換は終了となる。
ワイパー交換を終えた後にするのが、油膜取りやガラスコーティングになる。
まずは洗車かフロントガラスだけでも良いので洗っていただきたい。
油膜取りやガラスコーティングは市販品で良いので用意しておく。
市販品の油膜取りを使ってフロントガラスを研磨していく。
高価ではあるが、昔から愛用している3M ガラス磨き-Lを使用して私はフロントガラスを磨いている。

磨き終えたらフロントガラスを洗い流し、必要であればガラスやコーティング剤を使用しておくのも良い。

ワイパーゴムを出来る限り長持ちさせるには手間は掛かるが水をフロントガラスにかけてもらい、フロントガラス表目の埃や砂等の汚れをウエスで拭き取る。
その後ワイパーを動かすことによってワイパーゴムにも癖がつくのも防げる。
悪天候の次の日や久しぶりに乗る時のちょっとした一手間でワイパーの持ちが変わるので継続して実施していただきたい。
またウォッシャーを使うとボディにもウォッシャー液が飛び散り塗装表面に水垢跡がつく原因にもなる。なので走行中に鳥フンや泥汚れ等で汚れる場合を覗き出来る限りウォッシャーを使わないのがベストである。
以下、T‐ROC、ポロ(AW)のワイパーブレード交換費用になる。
•交換工賃及び診断料等 0円
•T‐ROC用 ワイパーブレード 8,200円 2GB 998 002
•ポロ(AW)用 ワイパーブレード 8,400円 2G2 998 002
税込み価格合計 —円