ゴルフ7、ゴルフ7.5やパサートでトランクに荷物を詰めようとしたら水が出てきた!??10秒で出来る雨漏れ確認をしよう。
ゴルフ7は雨漏れが多い?
前回の内圧調整フラップに続いて今度は最も症状発生率が高い雨漏れになる。
入庫してくる車両の3~4割はある部分が劣化して外れてしまっている。
その部分が外れてしまうとリアゲート内に水が溜まってしまいトランクルームに荷物を積もうとした瞬間に水が垂れてきて最悪の場合はルーフトリムを汚してしまう。
なので今から確認の仕方を紹介していこうと思う。
そのまま放置するのは、、
前回はリアバンパーを外す必要があり少し大掛かりな作業となってしまったが今回は比較的簡単な作業ではある。
初めに雨漏れが起きてしまう恐れのある車両の判別方法である。
2枚の画像を確認して欲しいが、違いが分かるだろうか?
赤色のリアゲートが正常な状態で白のリアゲートは雨漏れ症状が発生しやすい状態の車両となっている。
画像を見ると光の加減で見えづらいと思うが、赤色のリアゲートには中央にゴムのような突起物があるのに対して白色のリアゲートにはゴムの突起物が無くなっておりただの穴になっている。
この状態こそが今回紹介する雨漏れの原因となっている部品であり、正体はリアエンブレムカメラのウォータードレーンホースとなる。
フォルクスワーゲンの一部の車両にはリアゲートのエンブレム部にカメラが内蔵されており、リアゲートのオープンスイッチも同時に内蔵されている。
画像のようにエンブレム部を上に持ち上げるとリアゲートが開ける仕組みになっているが、この機構には雨天時や洗車時には水をエンブレム内に溜まらないようにする必要がある。
(水が溜まってしまうとカメラが故障する為)
しかし、このウォータードレーンホースのゴム部が劣化で千切れてしまい本来はリアバンパー部に水を逃す形がリアゲート内部で水を逃す形になってしまっている。
その為リアゲート内部に水が溜まってしまい、リアゲートを開いた時に下記画像のワイパーモーターやラジオの配線等が通っているリアゲートチューブに水が侵入しルーフトリムを汚してしまう。
ここでもう1つ見逃しがちな雨漏れ原因がある。それが先程説明したリアゲートチューブになる。
対象となる車両はリアゲートにリアドライブレコーダーが取り付けられている車両が該当する。
主な雨漏れ原因として、ディーラーが外注業者に委託し、外注業者がドライブレコーダーの配線を通す為にリアゲートチューブを取り外してしまった事によって車体とチューブを固定するプラスチック部が変形し僅かな隙間を生み出してしまいその隙間から水が侵入しルーフトリムを汚してしまう。
私自身も過去に所有していたゴルフ7で実際に起こしてしまったミスでもあり、他の業者も同様の症状が多々あった。
そして、このミスはどの車両にも当てはまるので注意が必要である。
なのでチューブから漏れが発生してしまった場合は全周に渡ってシーリング剤を塗ってもらい、癖が付かないように半日程リアゲートを開けたままで乾かす必要があるので注意してほしい。
(シーリング剤を塗る時は必ずパーツクリーナーやガラスクリーナーを布に含ませて脱脂すること)
ルーフトリムが汚れてしまった場合、シミになる可能性が高く新品交換となると純正交換では15万円近くの出費となる。
また査定時にも影響する可能性があるので直ぐに対策が必要だ。
リアゲートトリムを外していく
純正ウォータードレーンホースでの交換作業を説明する。
画像の上のホースが取り外したホース、下の黒いホースが新品のホースとなる。
ウォータードレーンホースの交換は30分も掛からず交換が出来る。
リアゲートを開けてもらい、リアゲートに取り付けられている4つのトリムを外していく。
最初に細長いトリムを外していく。
取り外し方は至って簡単でピンで取り付けられているだけなので中央部から指をトリムの間に入れてやや強めに手前へ引っ張ると外れる。
外れたら次はサイドトリムを外していく。
細長いトリムが外れた箇所からサイドトリムを内側に向けて外していくのだが、カーフィルムを傷つけないように注意して外す必要がある。
左右のサイドトリムを外し終えたら、1番大きいセンタートリムを外していく。
ゴルフ7の場合は計4本のT20 トルクスビスで留まっているので、トルクスを取り外す必要がある。
4本のトルクスを外し取り外し可能の状態にしたら、センタートリムの端から下に向かって少し強めに勢いを入れて外していく。
取り外し終えたら画像の状態となり、リアエンブレムカメラの裏側を見て欲しい。
白いプラスチック部にホースが挿さっているのが確認できると思うのでそのホースを下向きに外していく。
取り外すと初めに紹介したようなホースが外れるので、新品と交換していくのだがホースの長さに注意していただきたい。
新品ゴムの付け根部と取り外したホースの先端を合わせて余分な長さをカットしていく。
カットし終えたらリアゲートの穴からウォーターホースを通してリアカメラの白いプラスチック部に取り付けることで作業は終了する。
Amazonでも買えるがフォルクスワーゲンのディーラーや買った方が安く耐久性も良いので最寄りのディーラーに連絡して購入する事を私はオススメする。
またネットで購入する場合は過去にアストンマーティンのパーツを購入した事がある「パーツスペシャリスト山口」で見積もりを取ってみるのもオススメなので是非活用してみて欲しい。