今年もたくさん交換した。パサート 乾式DSGクラッチ交換。
やっと今日29日に仕事を無事納める事が出来た。
私のショップは3月も少し忙しいくなるが、12月が1年で1番忙しくなる。
入庫台数が非常に多く、ここ3週間程日が変わる頃に自宅に帰って、直ぐ寝て出社という日々を過ごしていた。
そのせいかブログの更新が随分と遅れてしまった。
今年は特に高額車検や重整備が多く見られた。
1週間の内にトランスミッションを下ろして作業する整備が何度もあった。
今回はその作業の中の1つで、水溜りが深くなっている所を走行してしまい、トランスミッションケースに雨水が侵入してしまった車両の作業紹介とゴルフ7や6Cのポロで多発する警告表示の作業を紹介したい。
PASSAT 3G 1.4L
動画を参照すると、通常のエンジン音の他に「シャリシャリ」音が同時に聞こえてくる。
これはミッションケースに雨水が侵入し、クラッチが錆びてしまい、摩擦音が発生してしまった。
フォルクスワーゲンの車はup!を除き、アンダーカバーが必ず付いていて、ゴルフ7頃からのフォルクスワーゲン車はエンジン下部を覆う様に大きなアンダーカバーがついている。
良く分からないが、ヴァリアント系の車両はアンダーカバーは半分の大きさだ。
今回の故障車両はパサートヴァリアントとなり、ギヤボックスハウジングはほぼ剥き出しの状態となっている。
水が入らないように、エンジンとトランスミッションの間に金属プレートを噛ませて水の侵入を防ぐ工夫はされているが、流石に水溜りとなるとその効果も発揮出来なかった。
作業はクラッチ交換となり、トランスミッション降ろしとなるのでミッション周りの部品をドンドン外していく。
初めにバッテリー、バッテリーサポートを外し、スターターとブレーキバキュームポンプを外す。
ミッションマウントは予めトルクを軽く抜いて、エンジンジャッキを掛けておく。
車両をリフトに上げたら、両方のタイヤを外し、左右タイロッドエンド、スタビリンク、ドライブシャフトを外していく。
足回りの部品を一通り外した後、トランスミッションをエンジンから切り離す。
今回外したトランスミッションを見てみると、フライホイールとクラッチは赤錆だらけになっていた。
このまま放置しておくと、まず先にフライホイールの溶接が弱り、フライホイールが分裂したままミッションケースを傷つけトランスミッションミッションのアッセンブリー交換となってしまう。
(過去1台がこの症状が起こり、見積りが90万近くになったのを覚えている。)
今回、トランスミッションミッション内部にも水が侵入した恐れがあるのでフライホイールとトランスミッション本体の交換を実施。
交換後は、トランスミッションを再度取り付けクラッチの基本調整を実施後作業は終了。
作業は車両保険にて対応させていただいた。
車両保険にて対応
フライホイール及びトランスミッション
車両保険にて対応
本来の料金はざっと100万以上は掛かっていた。
忙しかった日々が終わり、やっと身体を休める事が出来る。
休み明けの溢れ返っている入庫の事は一旦忘れて、明日は地元の仲間達と情報交換をしながらお酒を楽しもうと思う。。。