スピードセンサーかと思ったら思わぬ高額修理に…ゴルフ6、ザ・ビートルなどの10年以上経った車両には要注意。

Yuu

今年もやって来た

輸入車の夏の風物詩といえば、

である。

2日前からお盆休みに入ったが、それまでにスピードセンサーの故障で入庫した車両は数十件にも及んだ。

本当に良く壊れる…

帰省する途中で警告灯が点灯し引き返しに来たという家族連れも多く、特にパサートやシャランといった大人数乗れる車両の入庫が目立っていた。

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スピードセンサーが故障すると、

メーターに多数の警告灯が点灯しパニックになるかも知れないが先ずはエンジンが停止する事は無いので安心して欲しい。

EPCやABS等の警告灯が点灯

しかし、車種によって稀にABSが作動してしまい突然ブレーキが掛かってしまうので注意が必要である。

スピードセンサーの話になってしまったが、メーターに複数警告灯が点灯してしまう不具合に高額修理の可能性が紛れ込んでいるので紹介していきたい。

ザ・ビートルを買ったばかりなのに…

Beetle

今回はそんなスピードセンサーと同じように警告灯が多数点灯したが、運が悪く高額修理になってしまったケースになる。

今回は個人オーナーではなく業者からの作業依頼だったのだが、数週間前にオークションから仕入れ試乗していた時に警告灯が点灯してしまったという。

業者もある程度情報を知っていたのか、

「スピードセンサーだと思うので、左右両方変えといて下さい」

と、作業依頼を受けた。

サイドブレーキの警告灯が点灯している

私もスピードセンサーだろうと早速診断機にて故障診断を行ったところ思わぬ故障コードが入力されていた。

「ABS コントロールユニット コミュニケーションなし」

の故障コードが入力され、故障診断の内容を進めるとABSコントロールユニットの交換の診断結果となった。

ビートルは既に買い手が付いているので、交換しなければならないとのこと。

新品交換は30万円越えであり、私のショップでは安全面を考慮し新品交換のみの作業を承っているので工賃と合わせて業者へ提示し承諾を得たので作業を実施した。

(この時点でビートルは大赤字になったそうだ)

ビートルのABSユニットはバッテリーの後ろに取り付けられている。

ABSユニットを外す際にブレーキフルードが溢れるのでバッテリーとバッテリーマウントを外しABSユニットの各ブレーキパイプを外していく。

上方4本の内の真ん中2本が取り付ける時に地味に引っかかる

ABSユニットマウントがボディに取り付けられているので13mmのソケットを用いてABSユニットを取り外す。

取り外した後はゴムシールを新品交換し、ABSユニットを清掃した後に新品を取り付け車両へ再度取り付ける。

取り付け後、ブレーキフルードの交換を実施するのだがエア噛みを防ぐ為に私は2回に渡ってブレーキフルードを交換する。

ブレーキフルード交換後は、中古品も新品も交換後はコーディングと基本調整を実施する必要があり、作業終了後10~20kmのロードテストをした後に業者へ引渡した。

以下、2012年式ザ・ビートルのABSユニット交換工賃になる。

2012年式ザ・ビートル ABSユニット交換
部品名、料金、純正部品番号

•ABS ECU交換工賃及び基本調整等 32,000円

•ABS ECU 250,000円 5C0 907 375C

•ブレーキフルード交換(2回) 10,000円br>

税込み価格合計 292,000円

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整備士
現在29歳の男性。フォルクスワーゲンのプロショップでフロントスタッフをしています。 アストンマーティンDB9、マセラティ グラントゥーリズモを所有していました。 現在はメルセデスベンツ Cクラスに乗っています。 いかに安く維持するか日々節約との勝負でその奮闘記やちょっとした整備や雑談を紹介したいと思っています。
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