ポロ(6C&6R)

6Cポロオーナーや中古購入時の注意点。エアコンガス漏れが高確率で発生する?

Yuu

ポロ(6C)のエアコントラブル

フォルクスワーゲン・ポロ(6C型)に乗っているオーナーやこれから中古車を購入する際は、エアコンシステムのトラブルに注意が必要。

中古車価格も80~120万円くらいと落ち着いており、輸入車を初めて乗るにも丁度良いサイズで現在もそのサイズ感が丁度良く今も乗り続けているオーナーも多い。

しかしこのモデルでは、エバポレーターからのエアコンガス漏れが頻発する傾向があり、購入時に中古車保証を必ず付帯することを強くおすすめする。

左が新品、右が取り外したエバポレーター

保証がない場合、修理費用が10万円を超える可能性があり、負担が大きくなるので購入時には後ほど説明する異音のチェックをすることをオススメする。

エアコンガス漏れの主な原因とは?

ポロ(6C)のエアコントラブルで最も多いのが、コンデンサーやエバポレーターからのガス漏れになる。

コンデンサーはフロントバンパーを取り外すと目の前にあるが、

エバポレーターは車内の空気を冷やすための熱交換器で、ダッシュボードの奥深くに設置されている。

この部品が劣化したり、腐食したりすると、冷媒ガス(エアコンガス)が漏れ出し、エアコンの冷却機能が失わる。

主な原因として挙げられるのは以下の通りで、

経年劣化による腐食:長年の使用でエバポレーターのフィン(薄い金属板)が酸化し、微細な穴が開くことがある。特に、湿気の多い日本のような気候ではこの劣化が加速しやすい。

製造時の設計欠陥:ゴルフ7の初期モデルやポロ(6C)の一部ロットでは、エバポレーターの素材や製造不良で漏れが発生しやすい傾向がある。

今回入庫した車両

•車種:6Cポロ

•年式:2016

•走行距離:43,0496km

主な症状:エアコンの効きが悪い

異音や異臭に気づいたら点検を

エアコンガス漏れの症状は徐々に現れることが多く、早期発見が重要になる。

以下のような兆候が見られたら、正規ディーラーや専門店に連絡を取ってほしい

•エアコンの冷えが悪い:最初は弱く感じる程度だが、徐々に全く効かなくなる。

•異音の発生:ダッシュボード付近から「シュー」や「ゴロゴロ」といった音がする。

これはガスが減っている証拠でエアコンの点検をした方が良い合図になっている。

実際の異音の動画があるので参考にしていただきたい。

また、以下の症状が出た場合も診断が必要になる。

•異臭:エアコンをオンにすると、吹き出し口から甘いような化学薬品臭(ガス臭)がする。これは漏れたガスの臭いなので点検を推奨する。

•ガス補充後の再発:ディーラーやガソリンスタンドでガスを補充しても、1週間以内に効かなくなる場合は漏れの可能性が非常に高い。

今回入庫したお客様の事例では、

「ディーラーでガス補充後、1週間で効かなくなった。ガソリンスタンドで再補充しても同じ」

という内容だった。

このような繰り返しは、無駄に追加整備費を払ってしまっているだけで根本原因を解決していない。ガス補充は一時しのぎで、早速診断にかかった。

低圧側と高圧側の圧力を測定。

正常値は低圧側で0.3~0.5MPa程度であるが、漏れがあると0.1MPa以下になることが多い。

お客様のポロは低圧側が0.1MPaで、ガスがほぼ空の状態であった。

エアコンガスのチャックやコンプレッサー周り、エキスパンションバルブ周りのガス漏れを確認したが異常が無かったので、

フロントバンパーを外してコンデンサー(ラジエーターのような部品)やコンプレッサー周りを確認し油痕や白い粉(漏れの痕跡)がないか調べたが外部に異常はなかった。

なのでガスを規定量入れ1日放置した。

翌日エアコン作動させて異臭を確認し臭いがすれば、エバポレーター内部の漏れが濃厚で作動後にガス漏れ臭がしたのでエバポレーターから漏れていると判断しお客様に報告をした。

その後、エバポレーター交換の了承をいただいたので作業に移った。

エバポレーター交換

エバポレーターの交換は大掛かりな作業で、ダッシュボードの脱着が必要になる。

エアバック関連の部品を外すのでバッテリーを外し、ステアリング、メーター、ナビ、グローブボックスを取り外す。

センターコンソールも外してダッシュボードを下ろす準備を。

固定ボルトを外し、慎重にダッシュボードを下ろす。配線が複雑なので、写真を複数枚撮影して後で復元しやすくしないと大変な事になるので画像に残す事は非常に重要。

ステアリングコラムとサポートフレームを外すと、エアコンユニットにアクセス可能になる。

ユニットを取り外して分解するとエバポレーターのフィンが黒ずみ、ガス漏れの痕跡が見られる。

この事例では漏れが酷く、全体が劣化していた。

新品エバポレーターを装着後、真空引きを行って翌日まで真空保持を確認。

真空が問題なかっので規定量のガスを入れ、エアコンの冷えと異音の有無をチェックし問題が無かったので車両返却となった。

以下2016年式 ポロ6Cのエバポレーター交換になる。

エバポレーター交換工賃

2016年式 6Cポロ 43,0496km エバポレーター交換
部品名、料金、純正部品番号

•交換工賃及び診断料等 ,000円














税込み価格合計 ,0円

よくある質問(FAQ)

問い合わせやコメント欄でいただく質問を先取りして回答していく

Q1. ガス補充だけで直る?
一時的には冷房能力は回復するが、漏れが根本原因の場合は再発する。
一度様子を見た方が良く、遅いペースだと1年くらいで徐々に抜けていくこともあるので、その場合は「様子を見る」か「部品交換するか」はご自身とよく相談。
Q2. 他のモデルでも起きる?
ゴルフ7やポロAW(現行型)でも似たようなトラブル報告がある。
特に5年以上の車両で注意が必要になる。一方、パサートやT-ROCに関しては今のところ同様の事例はほとんど見られていない。
Q3. 保証なしで購入したら?
可能であれば後付けの車両保証を検討することをおすすめする。
または、購入前に信頼できるショップでしっかりと事前検査を行うと安心。
Q4. 車検に影響?
エアコンが故障していること自体は車検の合否に直接影響しない。
ただし、夏場の安全・快適な運転のためには早めに修理することをおすすめする。

まとめ

ポロ(6C)の中古車はコンパクトなサイズで足車にもメインカーにもなる1台であるが、エアコンガス漏れが定番トラブルになる。

購入時は保証を必ず付けて、故障が気になるようであれば正規ディーラーに1度持ち込んで診断してもらうのも良いかもしれない。

入庫のご案内は現在受け付けていませんが、エアコン修理でお困りの方は気軽にお問い合わせフォーム又はコメント欄にメッセージを送ってください。

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUT ME
Yuu
アストンマーティンDB9やマセラティグラントゥーリズモ、メルセデスベンツCクラスを過去に所有し、現在はジャガーFタイプと三菱エクリプスクロスを愛車とする30歳の整備士が運営するブログ「タチバナ記録簿 」。 フォルクスワーゲンのプロショップでフロントスタッフとして働く著者が、輸入車の維持費を安く抑える節約術や日常のメンテナンス、ちょっとした雑談をリアルに紹介。 高校生時代からの車への情熱を交え、初心者からベテランまで役立つ情報を発信。 フォルクスワーゲンのメンテナンスのコツやコストダウン方法を探しているなら、このブログを是非覗いてみてください。

\買取オークションで愛車を高くろう!/
セルカで無料査定
\カババで愛車を売却/
出品登録はこちら
記事URLをコピーしました