英国美女(アストンマーティン)と出会った
不思議なブログ
ブログのタイトルにアストンマーティンが入っているのに、最初の記事以降から全くアストンマーティンに触れていないという意味不明なブログになっている笑
なので、アストンマーティン DB9を購入した経緯を書きたいと思う。
活発だった20代前半
23歳までの頃は仕事が死ぬ程キツくて、毎日深夜1時ごろまで働いてた。
仕事帰りの信号待ちで何度も寝そうになったし、風呂に入って30分だけ寝て直ぐに仕事に行くという生活をしてた。
そんな生活を支えくれたのが、K‐POPアイドルだ笑
人間という生き物は、心から楽しめる物があれば、いくらでも頑張れると思ってた。どんなに辛くても「今週を乗り越えれば、来週ライブに行ける」と思うと自然に力が湧いてくる。
K-POPアイドルの為に働いてたと言っても過言ではない。(完全にK-pop沼にハマった)
毎月の様にライブや韓国に行ったりとして、ろくに貯金もせず給料のほとんどを使ってた日々のある朝に遂に終わりが来た。
K‐popアイドルは「魔の7年目」と言われるジンクスがあって、私の推していたグループもその壁を乗り超える事が出来ずに,
解散の道を辿ってしまった。(InstagramかTwitterに手紙が投稿されるとほぼ解散のお知らせ。)
推しのグループが解散した事によって、膨らんでた風船の空気が抜けていくように、自分の中から何か大切なものが抜けていった。
今までの地獄の様な残業も乗り越えて来たが、この現実から抜け出す事は本当に大変だった。
情けないが、立ち直るのに1週間は掛かったと思う笑
それ以降はつまらない日々を過ごしていて、1年くらい経ったある日に気付いた事があった。
(この時はまだ親の脛をかじっていた)
お金を使うことが無くなり、貰った給料のほとんどが残っていた。
ここで貯金も考えたけど、何か車を増車しようと思いついた。
早速カーセンサーやグーネットで調べると、手が届きそうな価格に魅力ある車種が意外と沢山あった。
世界一美しいと言われた6シリーズ
先ず初めはBMW M6(F13)が気になった。
4.4LのV8ツインターボで、デザインも良いし何よりロングノーズショットデッキだ。
最高出力が560ps/6.000rpm…ゴルフ7の約6倍のパワー笑
この頃の中古価格は530~650万くらい。
ボディ色はフローズンシルバーかサンマリノブルーで内装は絶対に黒が良かった。
ディーラーやBMW専門店に行き、入荷次第連絡して欲しいと言ったが、3ヶ月程待っても連絡が無い為にM6とは縁が無かった。
車好きになったきっかけを作った車。
次にAudi R8 4.2FSI (2008~2010年式)を探した。
この組み合わせは何もかも完璧。
中古価格は750~800万でかなり予算オーバー。仮に年率2.9%の5年ローンで頭金100万円、ボーナス支払い20万、非常時の修理に100万円を残しておいてくと月8.5万になり、とてもじゃないが支払えない。ゴルフ7の支払いと車両保険も加えると、車だけで月15万は出ていく笑
(まだ実家暮らしだったら買ってたな…)
そしてネットで検索すればする程、恐ろしく維持費が掛かる。
コンプレッサー交換やRトロニック故障、クラッチ交換等々…故障を気にしながら乗るのは嫌だし、最低でも整備費で200万はストックしないと気持ち良く乗れなそう。親会社のフォルクスワーゲンと部品を多く共有しているアウディが壊れない訳がない。唯一壊れにくいドイツ車はポルシェだけだと思ってる。
最初に好きになった車だけに、とても欲しかった1台。買う事は出来ても維持は不可能。 この車は夢の中で運転する事にする。
(そもそも乾式クラッチのスーパーカーは永遠に買えなそう…)
憧れのアストンマーティン
間違いなく買えないと思ってたから、アストンの中古車はそもそも見ていなかった。
R8も夢に消えた事だし、とりあえず再度カーセンサーを見てみた。
そしてDB9が600万円程で売っている事に衝撃を受けた。。。
自分が見つけたDB9はボディ色がシルバーで内装は黒。正にボンドカーの配色だし、iPhoneの画面越しから「俺を買えよ」と言わんばかりに何か伝わって来た笑
ただ気になる点がいくつかあった。
・このDB9は2004年式で初期型の中の初期モデル。
・やけに低走行である。
・試乗時にバッテリーが上がってた。
・長期在庫である
・デフオイルやATFの交換履歴がない
今までディーラーやショップで働いて学んだのは、外車を買う際は絶対に初期型は避ける事だったから非常に悩んだ。
中期型や後期型は、初期型で不具合が発生した部品をメーカーか回収し不具合箇所を治してあるパーツが付いている可能性が多い。だから買うなら初期型から3年くらい経った車両が絶対に良い。
フォルクスワーゲンもアウディも初期型は本当に良く壊れる。(特に電装系と水回り。リコールにもなったが、メカトロニクスの不具合も非常に多い。)
自分は初期のCBZエンジンが搭載されている6Rのポロにで乗っていたが、この車両は本当に良く壊れた。
イグニッションコイルから始まり、ウォーターポンプ、スロットバルブ、コンデンサーを交換した。
一度、メカトロニクス不良で走行不良にもなった経験から初期型に対しての警戒心が非常に強くなった。
次は走行距離も気をつけないといけない。
2018年の時点で約20,000kmだと年間約1600kmしか走っていない。これはかなり少い方で、殆どはガレージ等で眠っていたかもしれない。エンジンを掛けないからエンジン内の油膜が無くなったり、ベルト類、エアコンのシール類が痛む原因となる。
せめて35,000kmは走ってて欲しかった。
試乗時のバッテリー上がりについては、もっと気に掛けておけば良かった。
(後々このバッテリー上がりで色々と大変な目に合った)
なので試乗時や納車前点検で1年以内に交換してあったバッテリーを交換を薦められたらその車両は気をつけた方が良いかも知れない。
※フェラーリやランボルギーニ等は除いて
そして、人生で初めて高い買い物をするから、しっかり考えてから商談しようと思った。
いざショップに着いて直ぐにDB9を見つけた。
やはり街中で見るのと、いざ買いに行った時との車の見え方が全然違ったのを覚えている。
今日商談して誓約すると、この車が自分の車になると思うとワクワクが止まらなくなっていた。
外装を確認すると、低走行なだけあってボディはとても綺麗だ。ただ理由はわからないが、クリア塗装面が少しザラザラしてた。
エンジンルームと過去の記録簿を確認してたら、セールスの方に「試乗してみませんか?」、と言われて試乗へ。
ドアノブを押して、車内に乗り込むと、本革の内装と美しいセンターコンソールにテンションが上がる。
恥ずかしながら、気分はジェームズ・ボンドだった笑
レンジが全てボタンとなっていて、シフトレバーが無いのは、最初凄く違和感を感じた。
キーシリンダーにキーを入れ回し、センターコンソールのスターターボタンを押した瞬間、耳が癒された。
“V12エンジンのスターター音は正に快音”
ショップから道路に出る時、ゴルフ7のアクセルワークでDB9のアクセルを踏んだら、リアタイヤがスピンしそうに笑
アクセルを踏んだ時の奥底から湧き上がるパワーは、ゴルフ7と比べ物にならない。
アクセルをほんの少し軽く踏むだけで充分過ぎた。
ハンドルは重くもなく軽過ぎでもなく丁度良いけど、ブレーキが効きが非常に悪い。
余裕もって車間距離を空けて走らないと本当に怖い。
(グラントゥーリズモの方がブレーキが良く効く)
色々と気になる点はあったけど、
最後は完全にV12の音に感服した。
そして、試乗後。
もう深いことは考えず直感に従って、アストンマーティンDB9と付き合う事にした。