シャラン
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エンジン切った後やアイドリング中にエンジンルームから大きな風切り音?ゴルフ6、ゴルフトゥーラン、シャランの電動ファン交換。

Yuu
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車歴が10年以上の車種は注意

ゴルフ トゥーラン
ゴルフ6

フォルクスワーゲン車(ゴルフ6、ゴルフトゥーラン、シャランなど)で頻発するトラブルの一つに、

 「エンジンを切った後やアイドリング中にエンジンルームから大きな風切り音がする」

という症状がある。

この症状は、エンジンが完全に温まったタイミングやエアコン使用時で発生しやすい。

そ今回の記事では、エンジンルームから異音が発生する原因、電動ファンの交換手順、最後に交換工賃と10年以上経ったフォルクスワーゲンを大切しているオーナー向けに詳しく解説していきたい。

エンジンルームからの異音の原因とは? 

電動ファンはエンジンのオーバーヒートを防ぐためにラジエーターを冷却し、エアコンのコンデンサーを冷やして冷房効率を高める役割を果たしているが、

新品の電動ファン

以下のような理由で故障することがある。

ブラシの摩耗による粉塵蓄積

長期間の使用でモーター内部のブラシが摩耗し、粉塵が溜まる。ブラシは「回転する部分(ローター)に電流を届けて、電流の向きを切り替える」役割をしている。

これでモーターが止まらずにずっと回り続け、ファンの羽根が風を生み出す事ができるがブラシは擦れるので、だんだんすり減っていく。

経年劣化

高温環境での連続稼働によるベアリングやモーター本体の劣化によって電気的な故障や期待的な故障が発生する。

電気系統の不具合

特にシャランが多いが、水温センサー配線の断線やコネクターの接触不良による誤作動が発生した。

特にゴルフトゥーランやシャランが故障しやすく、ゴルフ6 GTIも度々交換の見積もりを作成している。

今回入庫したお客様は

お客さん
お客さん

エンジンを切ってもブーンという大きな音が止まらず、エンジンがかかりっぱなしのような感じで怖い

と、入庫時に教えていただいた。

実際に今回症状が起きた車両の動画になるが、片側のファンが回っておらず、作動きているファンが高速回転しているのが確認できる。

そのまま走行しても問題はないが、後々全ての電動ファンが壊れるとエアコンが作動しなくなりエンジンもオーバーヒートのリスクが高まるので、エンジンルームから何か気になる音がしたら先ずは正規ディーラーかプロショップに相談してみて欲しい。

電動ファン交換手順

電動ファンが完全に故障し、応急処置でも異音が止まらない場合は新品への交換が必要になる。

以下、ゴルフトゥーランを例にした交換手順で DIYは車両をジャッキアップしたりファンサポートが取れづらくラジエーターを傷つけてしまう恐れもあるので、作業に自信がない場合は正規ディーラーやプロショップに依頼した方が良い。 

必要工具

•トルクスドライバー(T30、T25)

•マイナスドライバー(チャージパイプ取り外し用)

•ヘックスソケット6mm(エアクリーナー取り外し用)

•ホースクランププライヤー(エアクリーナー取り外し用)

•LEDライト

交換手順

1.アンダーカバーの取り外し

車両をジャッキアップし、アンダーカバーを外してエンジンルーム下部にアクセスできる状態にする。

2.上部トルクスボルトの緩め

エアクリーナーをヘックス6㎜とホースクランプで取り外して、T30トルクスでエアクリーナー付近の固定ネジを半分緩める。ホースやオルタネーター側のネジを半分緩める。

3.チャージパイプ/下部トルクスボルト取り外し

下部からチャージパイプを外し、残りのトルクスネジを完全に外し電動ファンのコネクタも取り外しておく。

4.ファンサポートの取り外し

予め緩めておいた上部のトルクス2本を完全に取り外し、ファンサポートを傾けて下から取り外していく。

5.ファンの交換

サポート裏側の10mmナット3箇所を外し、古いファンを取り外し、新品のファンを装着する。

コネクターを確実に接続し、逆手順で組み上げ。最後にエンジンをかけ、エアコンを作動させてファンが正常に動作することを確認。

所要時間

•DIY :約2時間

•正規ディーラー/プロショップ:約30~60分

電動ファン 故障原因

取り外した電動ファンを確認すると、内部にブラシの摩耗したような粉塵が溜まっていた。

特にゴルフトゥーランやシャランは、ファンに熱や埃が侵入しやすいため、定期的な点検が重要になる。

ゴルフ6や10年以上経過した車両では同様のリスクが高まってくる。

純正品と社外品

電動ファンを交換する際、純正品と社外品の選択肢がある。それぞれの価格帯は大きく変わらない。交換するのであれば純正品を強くオススメする。

純正品を使用するメリットとしてフォルクスワーゲンの品質基準を満たし、耐久性が高い。

互換性の問題がなく、長期的な安心感がある。

正規ディーラーで交換した場合に万が一故障しても2年の部品保証期間がある。

社外品の場合は耐久性が低く、再故障のリスクが高い。互換性の問題で正常に動作しない場合があるので、純正品の購入を推奨。

よくある質問(FAQ)

問い合わせやコメント欄でいただく質問を先取りして回答していく

Q1. 異音が出た後でエアコンを使っても良いか?
短期間であれば問題ないが、長期間使用するのは推奨しない。そのまま放置するとエンジンオーバーヒートを引き起こすリスクが高まるのでファンが故障したら必ず交換することをオススメする。
Q2. 自分で作業しても大丈夫?
適切な工具(トルクスドライバーやソケットレンチなど)と専門知識があればDIYで交換作業は可能であるが、私の場合は実施しない。またファンを抜く際は下側ではなく、上側から外した方が安全なのでウォーターホースにさえ気をつければアンダーカバーを外したりする必要はない。ただし、電動ファンのコネクタを外すのは非常に困難かと思われるので正規ディーラーかプロショップに任せるのが得策である。
Q3. 社外品は信頼できる?
安価な社外品は初期費用を抑えられるメリットがありますが、耐久性が低く、数ヶ月から1年以内に再故障するケースが少なくない。例えば、モーターの内部の素材が純正より劣るため、劣化が早まり、異音が再発しやすい。互換性問題で正常に回転しないこともあり、結果的に修理費用が増える可能性がある。長期的に見て純正品を推奨する。
Q4. どの車種でこのトラブルが起こりやすい?
主にゴルフトゥーランやシャラン、ゴルフ6のような10年以上経過した車両で発生しやすい。一方、ゴルフ7世代以降のモデルでは電子制御の品質が向上し故障率が低い印象。今日まで電動ファンを交換したことがある車種はゴルフ7 GTIくらいでその数も2,3台である。
Q5. 他の症状としてどんなものが関連してくるか?
電動ファンの異音以外に、エンジン温度の上昇が早い、エアコンの冷えが悪い、アイドリング時の振動増加、または警告灯(エンジンチェックランプ)の点灯などが関連症状として現れることがある。特にトゥーランやシャランは水温センサーの配線が切れる症状があり、エンジンチェックランプ点灯と電動ファンが回転していたら水温センサーの断線している可能性がある。放置するとラジエーターの損傷やエンジン本体のトラブルに発展する恐れがあるので、先ずはコンピュータ診断を行い、電動ファンの故障コードが入っていないか確認するのをオススメする。

電動ファン交換工賃

2013年式 ゴルフトゥーラン 電動ファン交換
部品名、料金、純正部品番号

•交換工賃及び診断料等 6,000円

•ラジエーターファン 大 94,000円 1K0959455FR

•ラジエーターファン 小 63,000円 1K0959455ET


税込み価格合計 179,300円
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ゴルフ6 トゥーラン 電動ファン (大) 1K0959455FR
ゴルフ6 トゥーラン 電動ファン (大) 1K0959455FR
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ゴルフ6 トゥーラン 電動ファン 1K0959455ET
ゴルフ6 トゥーラン 電動ファン (小) 1K0959455ET

まとめ

ゴルフ6、ゴルフトゥーラン、シャランでエンジンを切った後やアイドリング中に大きな風切り音が発生する場合、電動ファンの故障が主な原因となる。

特に夏後や高温期後には、エンジンルーム周辺の状態をチェックする習慣や1度正規ディーラーやプロショップにて故障診断をしておくと、いざという時のトラブルを回避できる。

入庫のご案内は現在受け付けていませんが、電動ファンでお困りの方は気軽にお問い合わせフォーム又はコメント欄にメッセージを送ってください。

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ABOUT ME
Yuu
現在30歳の男性。フォルクスワーゲンのプロショップでフロントスタッフをしています。 アストンマーティンDB9、マセラティ グラントゥーリズモを所有していました。 現在はメルセデスベンツ Cクラスに乗っています。 いかに安く維持するか日々節約との勝負でその奮闘記やちょっとした整備や雑談を紹介したいと思っています。

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