「バッテリー オフ スイッチ テンケンヒツヨウ」初期型アストンマーティン DB9で最も苦しめられた故障はこれだ!!
もっと乗っていたかったが…
ブログを書き始めて今まで触れていなかったが、DB9を手放すきっかけとなった故障を紹介していく。
この記事でも軽く書いているが、DB9は本当に電気系統が弱かった。
もちろん予備知識をゼロで購入した訳ではなかったが、フォルクスワーゲンとアストンマーティンの初期型を同じ風に考えてしまったのが、私の落ち度であった。
結論を申すとフォルクスワーゲンの初期型なんて可愛いものだと思った。
私が購入した初めてのアストンマーティンDB9は2005年式であった。
本当にお金の掛かる英国車でありながら最高に美しくてブレーキが効かない車であった。
そんなDB9と別れるまでに最も苦労した故障を紹介していきたい。
事の始まりはDB9との東京デートであった。
当時は良く撮影スポットを探しに都内へドライブに行き下見をしていた。
しかし偶然撮った場所が後々に苦しめられることになり一生記憶に残る場所となってしまった。
その日も夜中の2時から下見をした撮影スポットに向かっていて、首都高を優雅に1人で走っていた。
深夜の首都高を過度に飛ばさず、時々アクセルを踏んだりと自分のペースで夜景を見ながらゆっくり走るドライブは本当に楽しい。稀にルーレット族に巻き込まれるのが難点だが、それを除けばこれ以上無い贅沢な時間である。
銀座や渋谷、表参道で写真を撮って南青山へ向かった。
そして早朝5:05に我がDB9が突然不機嫌になった。いつもの「ハイキシステムタダチニテンケンヒツヨウ」ではない、全く見た事もない警告表示と共にエンジンが突然ストンッと落ちた。
エンジンが不調になりミスファイヤーのようなブルブル震えながら停止する感じではなく、突然「ストンッ」っと落ちた。
さてどうしようかと焦り出したのも、ここは信号機の真ん前かつ一方通行の道路なので後方から車が2台も来た時点で大混乱が引き起こる。
予め用意してた予備知識は何も役に立たず、
とりあえず車を何とか移動しようと思ったので、「Nポジション」にしようと試みる。
ギアを直接操作するレバーが助手席後部座席のあるのでレバーを引こうとするも、ボルトが止まっていてカバーが取り外せず、色々と試行錯誤してみたがアルミのカバーに手が何度も擦れたせいでボロボロになり出血し始めたので断念した。
※この4ヶ月後に私が勝手に「師匠」と決めつけているYouTuberがエマージェンシリリースのやり方を載せてくれていた。
※画像は師匠のDB9を参照
焦りがピークに達したので、一先ず近くに三角コーンが放置されていたので交差点の手前に置かせてもらった。
もう自分で解決する事は不可能だと思い、担当の保険会社の人に早朝から電話を掛けた。
(あの時は本当に申し訳なかったと思っている)
電話を掛けてレッカー搬送の手配をし、道路を封鎖してしまっているので警察へ連絡。
道が狭かった為に自転車と白バイで駆けつけてくれた3名の警察官に事情を話して道路の誘導係りとなっていただいた。
警察署の1人と最近もベントレーが路上で止まって同じような状況になったという話を聞きながら、レッカーの到着を待った。
レッカーは40分ぐらいで到着し、人生初のレッカー搬送となった。
このとき「近隣に住んでいる人に迷惑を掛けて申し訳ない気持ちと同時に修理代は幾ら掛かるのだろうか」と、不安な気持ちになっていた。
当時、良くお世話になっていた米自動車の「井上さん(現在はフェラーリに転職したとのこと)」に連絡を取り、DB9の状況を教えていただいた。
どうやら電源供給に問題が起きていて、オルタネーターの交換が必要だそうだ。
「バッテリー オフスイッチ テンケン ヒツヨウ」と表示されていたので、キルスイッチやバッテリーの+か-にECUでも付いているかと思っていた。
※そして先程の故障に対してYouTubeに一時的に車両を回復させる方法があったのでこちらも紹介しておく。
価格は工賃込みで約25万円程であり、ATFオイルホース交換で30万円以上使ったばかりだった。
前回の修理から300kmも走行しない間に2度目の高額修理となり、かなりの大ダメージであった。
壊れる事は重々承知していたが、短期間で修理費として用意してた100万円をあっという間に半分近く使ってしまった。
故障も治り暫くは大丈夫かと思っていたが…
そしてDB9を所有していた最後の故障
前回の修理から387km走った時にDB9が再度不機嫌になった。
知人とアクアラインで集まり帰路に向かった道中で突然エンジンは吹けなくなり、
「デンキシステム タダチニ テンケンヒツヨウ」
の文字が警告灯と共にバッテリーチャージランプ、赤色三角警告灯が点灯していた。
車両を保護する為のリンプモードになり、2速固定で60km/h以上の速度が出ない車両保護モードに移行した。
幸い深夜だったのもあり交通量は少なかったがレッカー搬送の為に大井PAまで向かう必要があった。大井PAまでは遠くはなかったので安心したが、アクアラインのトンネル内で故障したらと思うとゾッとした。
しかもDB9の車速が周りの車より遥かに遅いために事故の危険性も充分にあった。
私自身や他のドライバーにも危険な状況に置かれてしまうような故障はこのDB9で最後にしようと別れを決断した。
またパッシングやクラクションも何度も鳴らされた経験はこのDB9でしか味わえなかった。
故障の内容は予想もしなかったオルタネーターの故障であった。
前回の修理の際に純正品が切らしていた為、OEMでの部品交換となっていたが400km程度で壊れるオルタネーターは今までに聞いた事がない。
そしてOEM部品なので保証は付いていない。
2ヶ月足らずで20万円の追加整備であった。
そして同時に教訓も得た。
初期型DB9を維持するのは想像以上に大変だと身に沁みて経験する事が出来た。
お金が掛かるのは15年以上経つ車なので仕方がない。
だが毎度路上で止まりそうになる事だけは勘弁して欲しかった。
しかし、これ程までに苦しめられたDB9を再び迎え入れようと私は今計画を練っている。
最も必要な「お金」が全く足りていないのが、最大の問題ではあるが…
初期型DB9は車両価格が他の年式よりも安い傾向があり、意外と簡単に購入できるとは思う。
もしこの記事や色々な情報を調べて、初期型にチャレンジしてみようと思ったら是非教えていただきたい。
こんにちは。
DB9を手放した理由はオルタネーターの不良だったんですね。
以前にお話ししたかもしれませんが、私のクワトロポルテも納車されて1週間経たずして、オルタネータがダメになりまして、職場の駐車場で動かなくなってしまいました。予兆としては前日の仕事帰りに一瞬ですが、走行中にバッテリーの警告が付いたのと、当日の朝に普通にエンジンはかかったのですが、家から2キロほど走ったところで、メーター内のディスプレイに直ぐにディーラーに行けだとか、車を停止させろだとか、たくさん英字でメッセージが出て、バッテリーの警告以外にもたくさんの警告が点灯してましたね。
家に戻ればよかったのですが、買ったばかり車が故障して仕事に遅れると連絡するのが恥ずかしかったので、エンジンは動いているし、なんとかなるだろうとそのまま仕事に向かったのでした。マセラティのリンプモードはギアが3速に固定されるされるみたいで、一般道なのでスピードが出ないのは困らないのですが、信号で停止した後、青で発進するにも3速なので加速しなくて、登り坂では止まっちゃうんじゃないかとヒヤヒヤしながらの通勤でした。なんとか自宅から20キロ離れた職場には着いたのですが、エンジンを切って、再度始動しようとキーを捻ったら、その時は辛うじてかかったのですが、昼休みにもう一度始動させようとしたらかからなくて、夕方にはドアすら開けられなくなり、トランクを鍵でこじ開けて、職場の先輩に協力してもらってブースターケーブルでバッテリーを繋いで再始動を試みたんですがダメでしたね。
買った店に連絡して、レッカーの手配をしてもらってオルタネーターの故障ということはわかったのですが、7年落ちの中古車で保証なしで買っているので、最初、修理代は自腹になると言われたのですが、1週間も経たずに壊れるなんて、ちゃんと整備してるのかと文句を言って、こんな車は要らないから返しますって言ったら、さすがにそれは困ると思ったのか修理代の半額は出してもらえるということになって、あれから8年間なんとか維持してます。その後レッカーのお世話になったのはドライブ中に横須賀でオーバーヒートしたことと、自宅でバッテリー上がりで動かなくなったことが2回ぐらいですかね。何度か手放そうと思いましたが、懲りずに乗ってます😆
もんもんさん
おはようございます。いつもコメントありがとうございます!
クアトロポルテも同様にランプモードに移行して車両保護モードになるんですね…
正直あの時は事故が起きないかと終始ヒヤヒヤしてました。お金が掛かってもDB9は維持していこうと思っていたのですが、何度も周りを巻き込んでしまう車両は流石に維持しない方が良いかと思いまして売却に至りました。
そしてもんもんさんのクアトロポルテに対する愛情に脱帽します。。。
私の場合は2回目のレッカー搬送で心が折れたので次回はもんもんを見習って長く付き合えるように頑張りたいと思います!
[…] […]
はじめまして。
たまたま読ませて頂いた記事、参考になりました。
ご紹介の2つの動画、パーキングのエマージェンシー・リリースと電源の一時復帰スイッチもとても参考になります。
手放された要因となった2つの故障は、どちらもオルタネーターが原因ということですね。
写真に写っているオルタネーターはかなり汚れているように見えますが、中古パーツ、或いはリビルド品でしょうか。年式は2005年とのことですが、走行距離はどれくらいでしたか?
よろしければ参考までにお知らせ下さい。
初めまして。コメントありがとうございます。
DB9が故障した際に修理工場へ自走で行く必要があったのでこの2つの動画が非常に参考にし、不具合が起きたらコンビニに駐車してバッテリーオフスイッチを押していた懐かしい過去があります。
画像のは不具合が起きる前に偶然撮っていたもので、オルタネーターは全てOEM品にて交換しました。
4~5年前の話ですので当時は25万円くらいでしたが、現在は30万円程度掛かるかと思います。
走行距離は23,000kmくらいの低走行でした。
購入してから3,000km程で2回オルターネーター故障してます。。。
ご参考になりましたら幸いです。