黄色い警告灯が付いたり消えたりする??ゴルフ8でトラベルアシスト、エマージェンシーアシストエラーが点灯したら⚪︎⚪︎⚪︎の交換の可能性!??
ゴルフ8も保証がないと…
以前から3~5台程度対応してきたのだが、偶然なのかここ最近になって立て続けに同じ案件でゴルフ8が来店したので紹介していきたい。
お客様から
「走行中にトラベルアシスト(Travel Assist)やACCが使用出来ないという黄色の三角マークが表示された」
という不具合状況を教えていただいた。
先ずこのエラーが表示されてもエンジンが止まったり走行不能になるという事は無いので安心して欲しい。
なので安全な場所に停車後に販売店への連絡をオススメする。
フロント部分に板金歴は無さそうなので何処かにぶつけてエラーが発生している様子ではなかったので、診断機を繋ぎ故障診断をしていくと、
「B17B8F2 ステアリングホイールコンタクトディテクションECU センサー故障」
の故障コードが入力されていた。
この故障コードが入力されていた場合には、
ステアリングホイール本体の検出機能に何かしらの不良が起きており、各アシスト機能が使えなくなり画像のような警告灯が表示される。
この故障を直すにはステアリングホイール本体の交換が必要となるのでお客様へ相談後、交換を実施した。
ステアリングホイールを交換するには先ずはステアリングのエアバックを取り外す必要がある。
ステアリングエアバックを外すにはバッテリーのマイナス端子を外した方が安全だが、基本的に店舗では外さずに取り外しを実施している。
(正規ディーラーで働いている友人も外さないという)
エアバックの外し方だが、ステアリングを100°くらい切ると裏面に小さな穴が見えてくる。この穴を除いてみると金属の棒が見えているのでミニマイナスドライバー等で下に押しながらエアバックを手前に引っ張ってロックを外す。
この時に無理に力を掛けすぎるとホーンを作動させる金属線が変形してしまうので要注意して欲しい。変形したまま取り付けてしまうとホーンが常時鳴ってしまうので近所迷惑になり大変な目に合うからだ。
(以前、実際にやった事がある)
片側を外したら反対方向も同様の作業を実施する。するとエアバックのロックが完全に外れステアリングから浮き出た状態になる。
エアバックをステアリングから取る時にはエアバックのコネクターとステアリングスイッチモジュールのコネクターを取り外す必要がある。
エアバックを外し、次にステアリングのセンターボルトを外していく。
センターボルトはトリプルスクエアのM12を使用する。ネジロック剤が塗布されているので取り外しのにやや力が必要なので注意して欲しい。
ステアリングホイールを外す際に最も注意して欲しいのが、ステアリングホイール中央にあるコネクタの外し忘れだ。
このコネクタを外さずにステアリングホイールを外してしまうとステアリングスリップリングを破損させてしまうので気をつけていただきたい。
ステアリング本体が外れたら、ステアリングスイッチモジュールを外していく。
スイッチモジュールはネジで固定されておらず、ステアリングホイールに埋め込まれているだけなのでプラスチック製の内張り剥がしでモジュールを浮かしていく。全体的にモジュールが浮いてきたら裏の小さなコネクタを外す。
外し終えたから新品のステアリングホイールに取り付けていく。
新品のステアリングホイールにスイッチモジュールを取り付けたら作業は完了となる。
※新品のステアリングホイールは基本調整が完了してあるので特に交換するだけで問題はない。
交換後、ACC使用での走行テストを実施しお客様へ返却となった。
以下、ステアリングホイール交換の工賃と部品代になる。
今回は販売店保証で交換したため費用は掛かっていないが参考程度に、
•交換工賃及び診断料等 8,000円
•ステアリングホイール53,000円 5H0419093B YPG
•ステアリングセンターボルト 2,000円 N 9799102
税込み価格合計 63,000円