遂にグラントゥーリズモのルーフトリムが垂れてきた…
いつかはやってくると思っていた。
数週間前にグラントゥーリズモでドライブに行っているとルームミラー越しに何かチラチラ移るものがあった。
運転中だった事もあり、リアドライブレコーダーが剥がれ落ちたのかと思った。
そこで近くの駐車場に降りて確認してみると、まさかのアレが完全に垂れていた…
それは欧州車でよく見られるルーフトリムだ。
フォルクスワーゲンもアウディも2014年頃までの車両はかなりの確率でルーフトリムが垂れてくる。
交換作業は非常に面倒で各ピーラートリム、サイドトリムや、ルームライト等を全て外してようやくルーフトリムが外れる。
私のショップでは、ルーフトリムのリペアはしてないのでルーフトリムごと交換する為に費用は工賃込みで13~15万円くらい掛かってしまう。
今回はグラントゥーリズモのルーフトリム垂れを見つけた時は非常にがっかりした…
何故ルーフトリムは落ちてしまうのか?
これはもう日本に住んでいる限りどうにも出来ない事だけど、日本の高温多湿の気候がどうも欧州車との相性が良くないらしい。
これはイタリア車あるあるのプラスチックボタンのベトベトになる加水分解も同様に高温多湿が影響である。
恐らくだか、湿気が多いせいで生地のウレタンが水分を帯びて接着剤との密着を悪くし徐々に剥がれて落ちてくるのだと思う。
グラントゥーリズモは最初はリアだけだったので、とりあえず対処はまだ必要ないと判断し放置した。
暫く気にせず乗っていた為、剥がれの箇所は段々と広がっていき、左右フロントグラブハンドル付近から始まり遂にフロント部分が剥がれてきた。
私自身、グラントゥーリズモを運転する時はエアコンはほぼ使わずにエンジン音を聞きたいので窓を全開にし走行しているせいで、ルーフトリムが風でなびき、あっという間にルーフトリムが全て落ちてしまった。
流石に見た目が悪いので、近々ルーフトリムのリペアを頼もうと考えている。
そこで、それまでの間は手直しでルーフトリムの垂れを直す事にした。
早速ネットで調べて見ると、様々なリペアキットが出ていた。
ボタンタイプでネジ状になっているのもあり、これは下地を痛めるので見送った。
画鋲でやる方法もあり、これも針の長さが悪く直ぐに落ちてくる恐れもあり危険だったので違う方法に。
Amazon等で針の様なものを探していると、良い物が見つかった。
リペアを頼む時に全ての針を外せる様に、予めルーフトリムとルーフに当たる距離を予め測っておいたので、30mmくらいの長さのピンを選んだ。
早速注文し、ピンが届いた所で次はどの様な感じで針を刺していこうか悩んだ。
適当にピンを刺しても逆に不自然な形となり、目立ってしまうのでネットで色々な模様を参考してみた。
しかし、自分が思うような物が見つからずに今度は100円ショップで何か良さそうな物を見つけると丁度良さそうな物を見つけた。
この穴が空いている所に上手くピンを刺して行けばある程度均一にピンを指す事が出来るのでとりあえず購入してみた。
今回のルーフトリムの手直しは、縦は直線1列の3ピン構成、横は2列の3ピン構成ですれば問題なくルーフトリムは止まってくれるだろうと予想し、いざ手直しに移った。
この板をルーフトリムに当ててピンを刺していくのだが、思った以上に腕が辛い笑
左手で押さえ右手でピンを刺すという作業を黙々としていき、フロントからリアに向かって針を150本近く刺していった。
途中腕が攣りそうになり辞めようかと思った。。。
フロント、リア左右もピンを刺して計300本近くは使用した。
見た目は満足はいかないがそれなりに我慢できるレベルだったので、この状態で乗り続け車検後にもリペアに出そうと思う。
ルーフトリム、加水分解等、少し年数の経ったグラントゥーリズモは細かな気になる点が出てきたものの車は元気に走ってくれるのでこれからも大切に乗っていこうと思う。