いよいよ最終回に近づいてきた「グランドツアー」 の新作「サンド・ジョブ」はアストンマーティンDB9が笑えるくらいに故障する!!!
グランドツアーが終わってしまう。
2016年からAmazonプライムにて配信が開始して8年が経つ「グランドツアー」だが、今作と2024年後半に配信される最終エピソードで幕を閉じてしまう。
私はトップギアからのファンでもあり、この先も続けて欲しいと願っているのだが、
番組の司会者でもあるジェレミー・クラークソン自身から、
「過酷な環境下で収録をするのは体力的にも限界で更に太っているのが問題だと言っており、加えて車番組に対する斬新なアイディアも枯渇している」
と、ニュースで述べているので今後は過酷な環境下での収録は厳しそうだ。
確かにそうだ。ジェレミー・クラークソンは今回の収録時で63歳、ジェームズ・メイは61歳、リチャード・ハモンドは54歳で、最年長のジェレミーは63歳であり、今すぐにでも引退してもおかなしくない年齢である。
私の両親とほぼ近い年齢の人が逆に良く今までの世界中を飛び回っていたものだと感心してしまう。直近ではスカンディナビア北極圏やサハラ砂漠に行って収録をしている。
寂しい気持ちはあるが、身体の方が大事なのでそちらを大切にして欲しい。
そして新作のサンド ジョブになる。
※この先は番組のネタバレが含まれているので注意して欲しい。
Grand Tour SAND JOB
最近のハイブランドカーはオフロード仕様が流行しており、
番組の冒頭ではランボルギーニ ウラカン エステート
ポルシェ 911 ダカール、
モーガン CX-Tを紹介していた。
3台とも通常モデルよりリフトアップされ、砂浜や悪路を走破できるよう、タイヤのトレッドが粗く深くなっているオールテレーンタイヤを装着されているのが特徴である。
ウラカンには、ブリヂストン デューラーAT002を911 ダカールにはピレリ・スコーピオン オールテレーンプラスが、モーガン CX-TにはMAXXIS WORMDRIVE ATが採用されている。
この3台はどれも非常に高価な上に限定車でもあるので、代わりに比較的安価な値段でラリーカーを作りサハラ砂漠を疾走しながらダカールを目指すというのが旅の目的だ。
今回のグランドツアーで3人が相棒とした車両が以下の3台である。
ジェレミー・クラークソン
ジェームズ・メイ
リチャード・ハモンド
現在のレートでFタイプが約473万円、DB9が約410万円、グラントゥーリズモ が約492万円になり日本市場と殆ど値段の差がない。
年式はF-typeが2014~2017年、グラントゥーリズモが2009~2012年、DB9は2005年式といった所であった。
3台共に共通しているのが、有名デザイナーによって誕生した車であり、ラリーカー仕様に変化しても意外と良い感じに仕上がっている。
(寧ろお金が無限にあるなら、作ってみたいほどに)
個人的にはFタイプ、グラントゥーリズモが気に入っている。
そして3台共に既にエンジンチェックランプ等の警告灯が点灯していたが、番組が始まって直ぐに初期型アストンの呪いがリチャードに襲いかかっていた。
Fタイプとグラントゥーリズモが快調に走っている中、外気温が48℃以上の砂漠地帯はV12エンジンを搭載しているDB9には余りにも過酷な環境下であった。
そしてダカールを目指し15分が経過した時に突然DB9のエアコンが効かなくなり、クーラント水温がオーバーヒート直前にまで到達し、
「HIGH ENGINE TEMP SEE MANUAL」
という警告灯が点灯してしまった。
(私は赤色三角ビックリマーク点灯恐怖症である)
ボンネットを開けると何かが漏れている形跡があった。エンジンが高温になったせいでパワステオイルのタンク内の圧力が上昇し、吹き出してしまったという。
このDB9にはV12ヴァンテージ風のボンネットが取り付けられているのだが、ボンネットダクトが冷却の妨げになってると判断し、バールで無理矢理こじって外していた光景は中々痛ましかった。
そしてDB9の故障はまだ始まったばかりであった
パワステオイルがグリルやヘッドライトまで飛び散ってしまい、実際に私も経験した事がある「リンプモード」による「ギア固定」が発生し、30km/h以上の車速が出なくなる。
(未だに鮮明に覚えているが、私のDB9は高速道路で症状が発生し、パーキングエリアまで辿り着くまで地獄そのものであった)
リチャードのDB9はクーラントのオーバーヒートによるものかと思われた。
だが、砂漠という特殊環境下で石や砂が多く飛散している中で走行しているので、石がATFクーラーに直撃し穴が空いてしまった事が原因であった。
穴が空いてしまった事により漏れてしまったATFがATFクーラー全体を覆い、そこに砂が混ざり壁を生成したせいでフィンに吹き抜け風が当たらずATFの温度が上昇したことでオーバーヒートに至ってしまった。
番組内では他にも不具合が発生しており、メーターの照明がなくなり、計器類の針が全く動いていない状況にもなっている。
※知り合いのヴォランテが似たような症状を発生していたのを覚えいる。ヴォランテはオープンモデルなので帆を制御するルーフコントロールモジュールが故障しているかと私は思っていた。
結果は悪路走行によるバッテリー+端子が緩んでしまい、通電不良が起きていたのだが、DB9はこのバッテリー端子が緩む特殊な故障不良以外でも電気関係が非常に弱いのはお約束である。
バッテリー端子を取り付け直したら、一時的に回復はしたものの、またギアボックスの不調が再発し窓が勝手に開き、ドアロックが作動したりと謎の症状が連続で発生し次は「ピッー、ピー」と永遠と警告音がなる不具合が発生し始めた。
全員から「マヌケな車」と言われてDB9だが、あながち間違ってないのも確かではあった。
番組も後半に差し掛かった頃には、遂にアストンマーティンの純正診断機が出てきた。
アストンマーティンは汎用の診断機による故障診断が困難で、純正の診断機が必要になるのだが、(対応している汎用の診断機は一部あるらしが全ての機能を故障診断できる訳ではないらしい)エラーコードが多過ぎて故障内容が分からなかった雰囲気であるので、一度全て故障コードをリセットしたら再びギアボックスが復活していた。
しかし異常なくらい壊れるアストンマーティンDB9を番組内で見ていても、まだ欲しいと思ってしまう私はどうも少し頭がおかしいかも知れない。。。
アストンマーティンを維持していくには、200万円のストックは当たり前みたいな話は聞くがあながち間違ってはいないとは思う。
購入したところで壊れる確率はほぼ100%なのだが、どのスーパーカーやハイパーカーよりもDB9にしかない魅力があるのも100%確かである。
今回のサンド・ジョブでは元愛車が2台とも登場してきた事に歓喜したが、同時によりDB9を諦め切れない気持ちが増幅してしまった。
このアストンマーティン沼から抜け出せない私は、また少しずつ購入計画のプランを立てて行こうとパートナーに極秘で企んでいる。
※因みにブログに記載してあるDB9の故障は嘘偽りなく全て番組内で放送されているので、是非アマゾンプライムに登録して見て欲しい。
出典:2023 Lamborghini Huracán Sterrato Review (gearjunkie.com)
出典:Morgan Plus Four CX-T arrives as rugged, off-road roadster (motor1.com)
出典:2006 Aston Martin DB9 Volante Previously Sold | Hilton & Moss (hiltonandmoss.com)
出典:Aston Martin DB9 Volante electrical failure – Page 1 – Aston Martin – PistonHeads UK
こんにちは。
エンターテイメントとして考えると面白い企画ですが、ベース車両も買えない人間からすると、なんと勿体ないことするんだと思っちゃいますね。特にグランカブリオやDB9ヴォランテは憧れの車だったりするので、魔改造して酷使して、最後は廃車にするぐらいなら俺にくれよってね😆
日本市場と価格の差がほとんどないとありますけど、グランカブやヴォランテは数が少ないだけに、同年式だと日本の方が200万から300万ぐらいは高くないですかね?
もんもんさん
いつもコメントありがとうございます。
ベース車両が喉から手が出る程に欲しい車両となるので、確かに何とも言えない気分ですが過去の愛車がボロボロになりながらも2台とも出てたのは少し嬉しかったです笑
グランカブリオやヴォランテは特に乗っている人が少ない為に、希少価値も高いですよね。
価格も100~200万円程高いイメージがあります。
帆が壊れるのが心配ですが、どちらも素晴らしいエンジンを積んでいるのでオープンにしながら海岸線を走ってみたいです。。。
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