予算250万円で壊れなそうで快適かつ安全な輸入車を購入した。
年越し前に納車する事が出来た。
3ヶ月程前に下記の記事で購入に悩んでいる3台を紹介したが、やっと好みの1台が見つかった。
購入条件を改めて紹介すると、
・年式は2018年以降のモデル
・走行距離は10,000~30,000km以下
・保証は2年付けられること
・色はシルバーかグレー、パールホワイトの3色のみ
という条件であった。
今回特に悩んだのがCクラスとパサートだった。
結論から先に申し上げると、私はC180 ローレウスエディションを購入した。
先ずBMWを選ばなかった理由として、クルーズコントロールの追従機能が無かったのが非常に大きかった。
高速道路を長時間運転する機会が多く、快適に運転疲れも少ない状態で目的地に着きたいので追従機能がないBMW 318iは候補から外させてもらった。
次にパサートになる。
パサートを買う事に対してメリットしかなかった。
最大の強みとして、壊れても自分のショップで直ぐ修理や故障診断する事が可能であり、トラブルに怖がる必要がない。
更に故障で大きなトラブルがなく、ワーゲンの中でも信頼性が高い車種になり運転中の静音性、運転のし易さ、快適装備が充実している。
そして燃費もそこそこ良いのも強みである。
しかし日頃整備している事もあり、
自分のお金でパサートを買ったとしても真新しさやワクワク感が湧いて来ないと思ってしまった。
自分の時間の対価として稼いだお金は、何か新しい発見をする事ができる物に変えたいと考えているのでパサートは見送った。
パサートはリセールは悪いが、ワーゲンの中で快適性を求めるなら非常に優秀な車なのでオススメだ。
初めてのメルセデスベンツ
さて初めてのメルセデスベンツになるが、決め手となったのが9速ATと各アシストシステムが充実していたからだ。
今回ネットオークションで買おうとも思ったが、何にしろベンツは初めてであり、少なくとも私より知識が多いショップで買う事にした。
そこでたどり着いたのが「AVIX IMPORT PREMIUM」になる。
AVIX IMPORTグループの中でも価格帯が高い車両を扱っている店舗であり、実用性も兼ねた比較的手の出しやすい価格帯の車両も扱っているという。
また、厳選された車両は全て正規ディーラー車、修復歴無し、整備記録簿、取扱説明書、保証書付販売と書いてあり、同じ車業界で働く身としては安心できる。
Googleの口コミを見ると、「アフターサービスに期待しない方が良い」という言葉が多いのが目立つ反面、「市場価格に対して、比較的安価な値段」という口コミもあり結局のところ買ってみないと分からないと言ったところだった。
早速見積もり連絡を入れてみると、担当のYさんからメールが届いた。
数通やり取りし、私は中古車を買う際は「鑑定証」を必ず見るようにしている。
鑑定証をみると大体の車両情報を前もって知る事が出来るので、店舗に行く前に確認することをオススメする。
この時点で気に入らなかった点があれば、今回は見送ろうと思ったが比較的状態は良さそうだった。
しかし、送られてきた「グー鑑定証」の画質が悪く見づらかったのが残念だった。
外装、内装共に星4つと平均で以上だったので見にいく事にした。
後日店舗に向かうと、Sクラスの横にCクラスが展示してあった。
直ぐに気づいたのが、塗装面がザラザラであり前オーナーはコーディングをしていなかった事に気づいた。洗車は洗車機で洗ったと思われる傷も多数見られたが全体的にはまぁまぁ良かった。
左フロントバンパー下部にやや大きめの擦り傷、4本中3本にホイールのガリ傷があったというのも少し気になった。
前オーナーは基本的に車は使わないで、
週末出掛ける時に使うような感じであり、普段乗り慣れてないせいかホイールを良く擦ったりしていた様子だ。
良くあるメッキモールの白サビは放置されていたので、納車前にコーディングする事にした。
内装は比較的綺麗な状態で、清掃したとは思うが小さなゴミや砂汚れが無かったのが好印象だった。
特に気にして見ているのが、センターコンソールとシートレールの隙間にゴミが入っているか必ず確認する。
ここにゴミが溜まっていると、車を大切にしていなかったり、車内で飲食を日頃していたか予測する事ができる。ここが汚い場合は外装が良くても基本的にアウトになる。
外装はフェンダーやドアパネル等を交換していない限り、バンパーの擦り傷やホイールのガリ傷は大した問題ではない。
タイヤが曲がっていたり、チリが合っているのは論外ではあるが、バンパー等は単純に板金や交換すれば直るので大きな問題ではない。
しかし、内装はその人の日常生活が現れる場所でもあり、色々な情報を確認する事が出来る。
ここまで気にする理由は車の仕事に携わっている経験上、車両が汚いと外装も汚く整備も行き渡ってないイメージがあるからだ。
(私は潔癖症では無いので勘違いしないで欲しい)
今回のCクラスは車内が非常に綺麗であった。
シートレール付近の汚れは気にならないレベルであり、特にステアリングが綺麗である事に好感が持てた。そしてリアシートはシワやスレが無かったのでフル乗車の機会が少なかったと思われる。
この時点で購入の意思はあったが、最終的には予算の問題になってくる。
カーセンサーに提示されていた額は218万円となっており、予算内には納まりそうな金額となっていた。
車両金額に加えて諸費用、コーディング等のオプション費用の相談に移った。
どの中古車店にも感じるところが諸費用に関してだ。元々の車両金額が低い中古車店は、諸費用の金額で総支払い額が跳ね上がる可能性があるので注意しないといけない。
その諸費用で最も気にする点が点検整備費用と納車準備費用となる。
私が特に気になったのが点検整備費用であり、見積書には11万円と書かれていた。
メルセデスベンツといえど、1年点検は約3万2千円くらいであり、オイル交換は2万2千円程で残りの5万6千円は何処に使われるのか疑ってしまう。
実際の点検記録簿を確認すると、オイル交換以外は何も交換していなかった事が衝撃だった。
普通にワイパーブレードとエアコンフィルターは交換してあるだろうと思っていたが無交換であり、ワイパーの拭き取りには問題なく、エアコンフィルターも汚くなかったのでエアブローで終わりにしました。と言われてしまった。
「6万円くらいの金額で気にすんな」と言われてしまうとそれまでだが、金額ではなくサービス内容に疑問に感じてしまう。
どちらも自分で交換すれば問題ないのだが、残りの5万6千円は何処かに消えてしまった。
せめて今回値引きしてもらった金額を増やしてもらって、整備費用を低くしてもらっていたら書面上では納得が出来たと思う。
ワーゲンのショップで働いているからこそ、少し気になってしまった部分でもある。
そしてCクラスにはAVIX IMPORT PREMIUMの1年保証ではなく、カーセンサーの2年保証をオプションとして加えた。
料金は約17万円となるが、輸入車を買う上で保証は必須だ。今回は全く触った事もないブランドであり、何が故障するか知識が無いために保証は必ず付けるのは購入前から決まっていた。
加えてドイツ車は切っても切れない縁のメッキモールの白カビが発生していたので、6万6千円のコーディングをお願いした。
販売価格、オプション費用、税金、代行手数料等を含めた合計金額は260万円となった。
予算より10万円超えてしまったが、市場価格より安く、担当のYさんが親身に対応してくれたので契約のハンコを押した。
新しく愛車に迎えたCクラス
諸元表は以下の通りで、
全長×全幅×全高 | 4,715×1,810×1,435m |
車両重量 | 1,540kg |
エンジン型式 | 274M16 |
最高出力 | 159ps |
最大トルク | 250N・m |
エンジン種類 | 直列4気筒DOHCターボ |
総排気量 | 1,595cc |
トランスミッション | 9速AT |
パサートや3シリーズと比べ、Cクラスのフロントデザインは2023年の今でも古臭さを感じさせない高級感あるデザインである。
Cクラスのヘッドライト はSクラス(W222)のヘッドライトと似ていて、Eクラス(W212)よりバランスが整っていると私は思う。
今回私が購入したCクラスはヘッドライトにはインテリジェントライトシステムは搭載されていないLEDハイパフォーマンスヘッドライトとなっている。
こちらはただのLEDヘッドライトとなるが、
C200以降のグレードにはLEDインテリジェントライトシステム取り付けられている。
見た目は圧倒的にインテリジェントライトシステムの方が良く性能も多機能である。
走行状況や、天候に順応してヘッドライトの照射を制御するシステムだ。
フォルクスワーゲンで言うと、IQヘッドライト に当たる技術である。
しかしC180のヘッドライトデザインはそこまで崩れておらず、何より機能が追加された事によって故障箇所も増えてしまうので、私は通常のLEDヘッドライトでも満足している。
ローレウスエディションには、通常のC180とは違いAMGラインのフロントバンパーが取り付けられている。
フロントリップスポイラーが追加され、メッシュグリルが大型化されている。
これにより通常のC180より迫力が増し、ラグジュアリー感を演出している。
サイドに移ると、
ヘッドライトからの一直線のプレスラインとフェンダー下部から緩やかに上昇していくプレスラインが特徴的だ。
ハンドルにはスマートエントリーのタッチセンサーがフロント、リア共に装備されているので乗降車時には重宝する。
そして夜間時にドアを開けるとサイドステップにある「Mercedes-Benz」文字のスカッフプレートがやんわりと点灯する。
リアデザインは遠くから見るとSクラス(W222)とは殆ど見分けが付かない仕上がりになっている。
特に私は後期型のC型テールライトよりも前期型の方が気に入っており、夜間走行時には存在感のあるデザインなっている。
今回購入したローレウスエディションでは、リアディフューザーも追加されているので、何かリア周りに物足りなさを感じる事は殆ど無い。
このローレウスエディションではCクラスを購入する際には、ベースグレードを選ぶ必要性がない程にオプション豊富なモデルとなっている。
シートにはレザーARTICOと呼ばれる合成皮革を採用しているが、合成皮革と言われなければ本革と思ってしまう程に仕上がりも良い。
私は特に本革や合成皮革に拘りを持っていない為、シートの質感は十分である。シートーヒーターも付いているのでこれ以上求める物は無い。
それ以外に私のC180には、パーキング・パイロット、パークトロニック、キーレスゴー、
プライバシーガラスが備わっている。
続いてエンジンになるが、C180は1,800ccの排気量ではなく1,600ccの直列4気筒エンジンを採用している。
156馬力と最大トルク250N・mを発生させる274M16エンジンは車両重量が1,540kgあるCクラスを軽快に走らせる事ができる。
そして納車してから1,000km程走行したが、ハンドル操作に合わせて車が良く曲がってくれる事に感動した。
FR車なのでフロントサスペンションにはドライブシャフトが取り付けていない。なので日頃から乗り慣れているフォルクスワーゲンのFF車と比べフロントサスペンションに掛かる負荷が少ないので、ストレス無くコーナーを曲がる事が出来る。
Cクラスは車幅も1,815mmとなり比較的コンパクトなサイズ感であり、ゴルフ7 とほぼ変わらない。
このC180 ローレウスエディションは通勤や日常使いに最適なメルセデスベンツだと私は思った。
がしかし、良い事ばかりでは無かった。
私にとって非常に致命的な問題と走行中に気になる点がいくつかあるので、次回以降に紹介していきたい。