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VWのリセールが悪いのは本当か??専門店の私が見てきた「売れるVW・売れないVW」とは?

Yuu

輸入車を所有するということ

「VWってリセール悪いんでしょ?」と言われることが多い。

ショップで働いていると、お客さんにも、友人にも、何十回と聞かれてきた言葉だ。

答えはあながち間違ってない。

ただし、条件がある。

私は仕事で車両販売する訳ではないが、選ぶモデルとグレードによって、天と地ほどの差があると認識している。

先日、8.5 Rに乗り換えるという事で、GTI TCR(7.5世代・国内600台限定)を売却するというお客様がいた。

走行3万km台・2019年式の個体で、正直「この年式でいくらつくんだろう」と半信半疑だったが、結果は350万円を超えた。

新車価格が約430〜450万円だったことを考えると、このリセールはフォルクスワーゲンの中でも非常に高い。思わず「これは別格だな」とも思った。

専用のアクラポビッチマフラーにLSD、600台しかない限定車という希少性がそのまま値段になっていた。

一方、同じ週にB8パサートヴァリアント TSIエレガンスラインが入ってきた。

走行4万km台で外装もきれいな個体だったが、相場通りの買取額は160万円台。新車で500万円近く払ったはずのクルマが、5年もたたずにそこまで落ちる。

そのお客さんは「そんなに低いの?」と

かなりショックを受けていたのが印象的だった。

同じVW、同じくらいの走行距離、なのに価格差は約200万円くらい違う。

これがVWリセールの現実だ。

なぜここまで差が出るのかは需要と供給のバランスに尽きる。

GTI・Rは「欲しい人が多い、でも市場に出てくる台数が少ない」。標準ゴルフやパサートは「台数が多く、いつでも買える」。

この差がそのまま相場になって出てくる。

以下にグーネット・カーセンサーの2026年3月時点の実勢相場と新車価格を主力モデル・グレードでまとめた。
そして、オークション相場も載せておくので参考にしていただきたい。

全モデル・全グレード比較表(新車価格と中古相場)

VW Resale Value Ranking 2026

2026年3月時点 / 走行0.2〜5万km・記録簿完備の個体を想定(低走行ほど相場は上振れ)

残価率の目安: 高(70%〜) 中(45〜70%) 低(〜45%)
★ プレミア 限定車・低走行で新車超えの取引事例あり
※残価率はDCC・ナビ・IQライト・サンルーフ等の主要オプションを積んだ実勢購入価格を基準に算出。上乗せ率はモデル・グレードにより異なる(Golf GTI系約+15%、Golf R系約+11%、Tiguan系約+12%、小型車系約+8〜10%、販売終了車約+5%)。
※「★ プレミア」タグのモデルは限定グレード・極低走行個体で新車価格を上回る取引事例があるが、残価率は100%以内に表示している。走行距離・コンディション・売却タイミングにより実際の価格は大きく変動する。
生産・販売終了車種(The Beetle・Scirocco・Up! 標準/GTI・Arteon/SB・旧型Passat Variant)は新車供給がなく流通量が年々減少するため、希少性で相場が保たれる場合と、需要消滅で急落する場合の二極化が起きやすい。特にScirocco・旧型Passatは需要が細く下落傾向が強い。
販売終了(後継モデルあり)(Golf7.5 GTI/TCR・Golf7.5 R・Golf8 GTI・Golf8 R・Tiguan R)は新型(8.5系・現行型)の登場により中古流通量が増加し、相場は下落圧力を受けやすい。ただしTCR・Golf R 20th Anniversary等の希少限定車は別動向となる場合がある。
※ID.4はバッテリー劣化・補助金動向・競合EV増加により残価予測が特に難しい。
順位 モデル 新車価格(ベース〜限定) オプション込み実勢価格 中古相場 残価率(オプション込み実勢価格基準)
🥇 Golf8.5 R 2025年〜・333PS・4MOTION
流通少・暫定値★ プレミア
ベース:704.9万円〜 限定:789.9万円(Black Edition・403台) 約780〜800万円 DCC・Advance差額・有償色等 +約75〜85万 680〜820万円Black Editionは上振れあり
82〜87%
中央値 約84%(+11%上乗せ基準)
🥈 Passat (新型) 2024年11月〜・eTSI / TDI 4WD / e-Hybrid PHEV
流通少・暫定値⚠ 下落リスク
現在の残価率は発売直後の中古相場との比較。旧型Passatは経年で値崩れが顕著だったため、同様の下落が起きる可能性が高い。
524.8〜679.4万円 限定グレードなし 約580〜750万円 DCC Pro・Panorama Roof・HUD等 +約55〜70万 510〜650万円
77〜86%
中央値 約81%(+10%上乗せ基準・暫定)
🥉 Golf8.5 GTI 2025年〜・265PS
流通少・暫定値
578万円〜 日本向け限定グレードなし 約660〜670万円 DCC 23.1万・Discover Pro 17.6万・Technology 20.9万・Luxury 23.1万等 +約85〜90万 530〜620万円
74〜83%
中央値 約78%(+15%上乗せ基準)
4 Golf7.5 GTI / TCR 2018〜2020年式・230PS (GTI) / 290PS (TCR)
★ プレミアTCR:国内600台限定販売終了
ベース (GTI):360〜380万円 限定 (TCR):430〜450万円 GTI:約395〜420万円 当時のナビ・DCC等 +約35〜40万(TCRは装備充実のため上乗せ小) 280〜560万円TCR低走行は上振れ
60〜82%
中央値 約70%(+10%上乗せ基準)
5 Tiguan CT15 (新型) 2024年〜・TSI / eTSI
流通少・暫定値
494.9〜666.4万円 限定グレードなし 約555〜745万円 DCC Pro・HUD・Panorama Roof・Sound等 +約60〜80万 420〜640万円
71〜80%
中央値 約71%(+12%上乗せ基準)
6 Golf8 R 2022〜2024年式・320PS・4MOTION
★ プレミア20th Anniversary:限定販売終了
ベース:639〜691.2万円 限定 (20th Anniversary):792.8万円・333PS 約710〜770万円 Advance差額・DCC・有償色等 +約70〜80万 480〜760万円20th Anniversary低走行は上振れ
63〜81%
中央値 約68%(+11%上乗せ基準)
7 Tiguan R 2022〜2023年式・320PS・4MOTION
販売終了
670〜710万円 限定グレードなし 約724〜767万円 Panorama Roof・HUD・有償色等 +約55万 430〜600万円
56〜79%
中央値 約67%(+8%上乗せ基準)
8 Golf8 GTI 2022〜2024年式・245PS
販売終了
514〜525万円 日本向け限定グレードなし 約590〜605万円 DCC・Discover Pro・Technology・Luxury等 +約76〜80万 340〜570万円
54〜74%
中央値 約61%(+15%上乗せ基準)
9 Up! GTI 2018〜2020年式・115PS・6MT
販売終了★ プレミア国内600台限定・6MT
約230万円 GTIのみ(標準装備充実) 約240〜250万円 カメラ・マット等ディーラーOP +約10〜20万(標準装備が充実) 160〜270万円極低走行・6MT人気で上振れ
62〜86%
中央値 約65%(+5%上乗せ基準)
10 Polo GTI 2018年〜・207PS・2.0TSI(現行販売中)
Edition 25:限定
ベース:411.3万円〜 限定 (Edition 25):486.5万円(国内227台) 約445〜455万円 ナビ・Technology PKG・有償色等 +約33〜44万 93〜395万円低走行高年式:240〜370万円帯
51〜69%
中央値 約60%(+9%上乗せ基準)
11 T-Cross 2019年〜・1.0TSI・R-Line含む 299.8〜349.9万円 限定グレードなし 約323〜378万円 Discover Pro・有償色等 +約23〜28万 140〜320万円
51〜74%
中央値 約62%(+8%上乗せ基準)
12 Golf7.5 R 2018〜2020年式・310PS・4MOTION
販売終了
560〜580万円 日本向け限定グレードなし 約616〜638万円 当時のナビ・DCC・Panorama Roof等 +約56〜58万 300〜490万円
45〜73%
中央値 約57%(+10%上乗せ基準)
13 Polo TSI R-Line 2022〜2025年式 376.9万円 限定グレードなし 約407万円 ナビ・有償色等 +約30万 190〜340万円
47〜69%
中央値 約58%(+8%上乗せ基準)
14 T-Roc 2019〜・1.5TSI / TDI / R (300PS・4WD)
R:高リセール傾向
370〜550万円 限定グレードなし 約407〜605万円 ナビ・DCC・有償色等 +約37〜55万 160〜450万円
標準 41〜55%
R 55〜73%
中央値 約52%(+10%上乗せ基準)
15 ID.4 2022年〜・Lite / Pro (286PS・2026年1月改定)
EV・変動大
528.7〜661.8万円 限定グレードなし 約566〜708万円 有償色・マット等 +約37〜46万(標準装備が充実) 280〜540万円
42〜65%
中央値 約54%(+7%上乗せ基準)
16 The Beetle / Cabriolet 2012〜2019年・1.2/1.4TSI / 2.0TSI(生産終了)
生産終了
ベース (1.2/1.4):229〜380万円 2.0 R-Line〜Meister:377〜405万円 約240〜400万円 当時のナビ・サンルーフ等 +約10〜20万(Meisterは標準装備充実) 23〜387万円(全グレード) 2.0系低走行:270〜380万円
1.2/1.4:24〜52%
2.0系:57〜71%
中央値 約45%(+5%上乗せ基準)
17 Polo TSI Active他 289.8〜369.9万円 限定グレードなし 約313〜400万円 ナビ・有償色・マット等 +約23〜30万 150〜260万円
35〜56%
中央値 約45%(+8%上乗せ基準)
18 Arteon / Shooting Brake 2017〜2024年・280PS 4MOTION(販売終了)
SB:2021〜2024年・272PS 4MOTION
2024年9月販売終了
549〜710万円 SB:680〜760万円 約593〜767万円 サンルーフ・HK・DCC等 +約44〜57万(Luxury PKG等) 200〜490万円 SB:320〜560万円
30〜46%
中央値 約38%(+8%上乗せ基準)
19 Passat Variant (旧型) 2021〜2023年式
販売終了
450〜480万円 限定グレードなし 約486〜518万円 ナビ・DCC・有償色等 +約36〜38万 170〜340万円
32〜46%
中央値 約39%(+8%上乗せ基準)
20 Up! 2012〜2020年・1.0TSI(販売終了)
販売終了
154〜234万円 限定グレードなし 約162〜246万円 カーナビ・マット等 +約8〜12万 25〜150万円
19〜48%
中央値 約33%(+5%上乗せ基準)
21 Scirocco 2009〜2014年・1.4TSI / R 256PS(販売終了)
販売終了10年超
350〜533万円(新車時) 限定グレードなし 約368〜560万円 当時のナビ・DCC等 +約18〜27万 50〜270万円 R:180〜260万円
19〜43%
中央値 約31%(+5%上乗せ基準)

オークション相場比較表

VW Auction Price Table — 全モデル順位表

高値平均の高い順。2025〜2026年落札実績。走行距離=資料の数値×1,000km。0円落札除外。同車種の新旧世代・TSI/TDIは1行に統合。

高値(上位3例平均) 全件平均 底値(下位3例平均) Sport EV 4WD含 2WD
順位モデル価格帯高値3例底値3例

※高値・底値は上位/下位3件の平均。平均は全件単純平均。Golf7.5 GTI TCRはGolf7.5世代(型式AUDNU)限定スポーツグレード。

モデル別の相場で感じたこと

ゴルフ R/GTI

ゴルフの中でリセールの話をするなら、まずスポーツグレードとベースグレードをはっきり分けて考えてほしい。

同じ「ゴルフ」という名前がついていても、GTI/Rとそれ以外では市場での扱いが全然違う。

Golf 8.5 R

2025年日本導入のGolf 8.5 Rはまだ流通が少なく、と新車に近い水準で推移している。

認定中古ではすでに678万円台の個体も確認できる。Rパフォーマンストルクベクタリングシステムが新搭載され、コーナリング性能がさらに強化された。VWのフラッグシップホットハッチとして中古市場でも別格の扱いを受けており、状態の良い個体は値崩れしにくい。

本格的な相場形成はこれからだが、Golf 8 Rが3〜4年落ちで60〜75%を維持していた実績を踏まえると、同等以上の残価率が期待できる。


Golf8.5 R Black Edition(限定403台)

2025年6月20日に全国403台限定で発売された特別仕様車だ。新車価格は789.9万円で、Golf 8.5 Rベースグレード(704.9万円〜)から85万円のプレミアムが乗る。

19インチ軽量鍛造ホイール「Warmenau」、ブラックフロントグリル、ブラックブレーキキャリパー(Rロゴ入り)、ブラックテールパイプ、専用スポーツシート、シートヒーター&ベンチレーション、ドリフトモードと、装備内容はプレミアムに見合う仕上がりだ。


リセールの参考になるのはGolf 8の「20イヤーズ」特別仕様車の動きで、通常Rより50〜100万円上の相場が形成された。Black Editionも限定台数と専用装備の希少性で同様の動きが期待できる。

ただ新車価格789.9万円という水準は、売却時の絶対額の振れ幅も大きい。現在の中古車価格は現在は770~811万円になっているが残価率80%でも630万円、70%で550万円になる。

購入するなら現時点では中古流通が少ないため、相場は今後の動向を注視する必要がある。

こういった唯一無二の装備と限定台数が重なり値段が落ち難いのは間違いないが。

Golf8 R

標準的な個体(走行3〜5万km)で450〜580万円台が中心。

また「20years」特別仕様車は相場より50〜100万円程度上になる場合が多い。

VWラインナップの頂点に位置するモデルだけあって、値落ちは大きくなく新車価格792万円~に対して中古車市場は70%を超える価格を維持している。

Golf8 GTI

Golf8 GTIは走行2~3万km帯の美車が400万円台で動く。

正規ディーラー勤めの友人からも「GTIは程度さえよければ必ず売れる」という確信がある。チェック柄シートとGTIバッジへのこだわりは世代を超えたものがあって、ファン層の厚さが値崩れを防いでいる。

Golf7.5 GTI TCR

VWの中でも異常なくらい高値なのが特徴。

国内600台限定・2019年式で走行3万km台の個体では中古相場では430万円を超える金額が普通にある。

新車が約430〜450万円だったモデルだ。アクラポビッチのチタンマフラー、LSD、専用フロントスポイラー。

Golf7.5 GTI

7〜8年落ちになってきたが、走行3万km前後の美車は250〜380万円台で粘っている。「最近また7.5 GTIの問い合わせが増えてきた」という感覚もある。

Golf8/8.5が高値圏にいるのもあるが、Golf8よりも相対的に7.5のコスパとナビゲーション等の使いやすさや品質の高さが際立ってきた。

一方で標準ゴルフ(eTSI/TSI/TDI)は厳しい。特に7.5のコンフォートラインは走行5万km未満でも100万円台前半まで落ちる個体がある。

新車で300万円近く払ったモデルが5〜7年でそこまで落ちると、少しショックを受けるお客さんが多い。

GTIと同じ「ゴルフ」のバッジがついているのに、という話なのに。

ティグアン(現行型 / 旧型 / Rライン)

新型ティグアン(CT)

(2024年11月〜)はMQB evoプラットフォームへの刷新で走行性能と質感が大きく上がった。まだ流通が少ない時期なので現在は高値安定で、eTSI Rラインは520〜580万円台。

今後流通量が増えれば相場は落ち着いてくるが、新型の完成度の高さを考えると極端な値崩れはしないとみている。

ティグアン R

ティグアン絡みで多い誤解が「ティグアンR」と「ティグアン Rライン」の混同だ。

全く別物なので最初に整理しておく。

320PSの高性能モデル。新車価格は684.9〜708.9万円で、

VWのSUVとしてはティグアンの最上位グレードだ。現在の中古相場は走行0.2〜5万km帯で388〜490万円前後。

新車価格比で57〜70%の残価率で、「SUV×スポーツ」という組み合わせを考えると健闘している水準だと思う。

なお現行型ティグアン(CT)の日本ラインナップにRグレードは設定されていないが現在本国にて開発中のアナウンスがある。

ティグアン Rライン

スポーティな外装・内装を持つ上位グレードで、エンジンは標準のTSIまたはTDIだ。「R」というバッジがついているので「これってRですか?」と聞かれることが多いが、エンジンも性能も全くの別物になる。

旧型ティグアン(AD) Rライン(FWD)は走行1〜2万km帯で330〜460万円台、 旧型ティグアン(AD) Rライン4モーション(4WD)は430〜490万円が実勢だ。

T-Cross

The new Volkswagen T-Cross

T-Crossは「輸入コンパクトSUVに乗りたいけど予算はあまりない」「女性でも気軽に運転できる」という層に刺さっているモデルで、ファミリーカーとの2台持ちや女性オーナーが多い。ショップでも整備や点検で持ち込まれる頻度が高く日頃から良く見る。

現行新車価格はTSIアクティブ339.9万円〜TSI Rライン403.4万円。中古市場ではRラインが200〜390万円で比較的値を保ちやすい。

アクティブやスタイルは台数が多いので値崩れしやすく、135万円台の個体も出てくる。リセールを意識するならRラインを選んでおくのが得策である。同じ車種で査定額が50〜70万円変わってくることがあるので注意が必要だ。

ちなみにT-Crossはブレーキパッドの摩耗が早い個体が多く、入庫のたびにパッドを確認している。

走行距離が少なくてもリアが減っている個体が珍しくない。購入前に必ず確認してほしいポイントだ。

T-ROC/T-ROC R

T-ROC

デザインで選ぶ人が多いモデルで、ティグアンほどの実用性はないが走りの楽しさとスタイルを重視する層に人気になる。現行新車価格はTSIアクティブ429万円~でR 686万円~になる。

T-ROC R

300PS・4MOTIONのスポーツSUVだが、リセールで見るとT-ROCの中では苦しい立場にある。

新車700万円超に対して中古相場(走行0.2〜5万km)は390〜598万円。GTI/Rと比べると知名度と流通台数の少なさが影響している。「T-ROC R欲しという人がすごく少ない」というのが正直な印象だ。

TSIスタイルは220〜420万円台、TSIアクティブになると190〜280万円台まで落ちる。新車429万円から大きく下がるので、リセールより「中古で割安に手に入れる」用途には向いているモデルになる。

ゴルフトゥーラン

トゥーランは「VWで7人乗りに乗りたい」という需要に応える唯一のモデルで、ファミリー層には根強いファンがいる。

現行新車価格はTSIトレンドライン436万円~でTSI Rライン530.6万円~からだ。

正直なところ、リセールという観点ではVWラインナップの中で厳しいモデルのひとつでトゥーランを新車で買って5〜7年後に査定をすると予想よりも低い価格で提示される可能性が高い。

Rラインや新しめの年式でも300〜400万円台まで落ちることがある。新車500万円以上のモデルがそこまで落ちると、確かに厳しい。

逆に中古で買うなら今がチャンスで、走行3万km前後の禁煙・記録簿完備の個体が200万円台前半から狙えることもある。7人乗りの輸入車としてコスパは抜群だ。

パサートヴァリアント(新型B9/旧型B8)

パサート ヴァリアント B9

新型パサート B9は全長4,917mm・荷室690L〜1,920Lという実用性の高さが魅力で、走行性能も質感も旧型から飛躍的に向上した。

以前試乗したが、VWも随分と高級車のような乗り心地になり洗練されたと新型パサートでは感じた。

現時点ではまだ流通が少ないため高値安定だが、5年後のリセールは旧型の轍を踏まないか、正直まだ読めない部分がある。

パサート ヴァリアント B8

パサートヴァリアントに関して、旧型B8の査定で衝撃を受けたのは、ほぼフルオプションで新車当時520万円以上した2.0L TSI Rラインが、走行4万km・2018年式で130万円台だった。

ワゴンというボディ形状が日本市場では需要が薄く、かつ旧型として完全に型落ちになった状態だとこういうことが起きる。

旧型B8のリセールはVWの中で間違いなく最弱クラスだ。

それを承知の上で長く乗り続けるか、あるいは中古でお得に手に入れるかのどちらかで考えてほしいモデルだ。

ただ私は足車にパサートヴァリアントを買おうか悩んでいた時期もあって、中古で買う分には最高に割安で走行距離を気にせず実用本位で使うなら旧型パサートほどコスパのいいVWはないと思っている。

ポロ

ポロは「VWに乗ってみたいけど、いきなりゴルフは…」という入口のモデルとして根強い需要がある。

ただしグレードによるリセールの差が非常にはっきり出るモデルでもある。

ポロGTIは中古でも250〜380万円台を維持していて、ポロの中では別格扱いだ。

コンパクトなボディにホットハッチの走りというのは、好きな人にはたまらない組み合わせで、ファン層が厚い。

TSI Rラインは159〜315万円で、標準グレードより需要が安定しやすい。問題はTSIアクティブ(コンフォート/トレンドライン) ・スタイル(ハイライン)まで、走行5万kmを超えると100万円台前半まで落ちてくることがある。新車で289万円以上のモデルがそこまで落ちる。

ポロを新車で買ってリセールを重視するならRライン以上を選ぶ必要がある。

ID.4(2022年〜・EVモデル)

VW初のフル電動SUVとして2022年11月に日本上陸。

2026年1月の一部仕様変更でプログレードは最高出力286PS・最大トルク545Nmへ大幅強化、12インチインフォテインメントシステムも全車標準化された。

新車価格は2026年1月改定後、528.7万円(ライト)〜661.8万円(プロ)となっている。
中古相場はグーネット・カーセンサーで248〜500万円と幅が広い。

2023年式のプロ・低走行個体は400〜500万円台で推移しており、ローンチエディションは280〜340万円台が多い。

残価率は個体や売却タイミングによって40〜65%程度と内燃機関モデルより変動が大きく、EVリセール特有のリスクがある。
リセールを左右する主な要因は3つある。

第一にバッテリー劣化の有無

走行距離だけでなくバッテリー残存容量(SOH)が査定に直結するため、VW認定中古車のように保証が付いた個体は相場が守られやすい。

・第二に補助金・税制優遇の変化

新車購入時の補助金額が変動するたびに中古相場も連動して動く傾向があり、2025〜2026年の補助金縮小の影響が今後の相場に表れる可能性がある。

・第三に充電インフラ整備の進展

急速充電スポットの拡充とともにEV需要が高まれば中古相場も底堅くなるが、競合EV(国産・中国系)の台頭による新車価格下落が中古相場を押し下げるリスクも存在する。


現時点では「リセールを重視するなら内燃機関モデルのほうが読みやすい」というのが正直なところだ。

たいところだ。一方、VW認定中古車として程度の良いID.4を買う側の視点では非常にお買い得なタイミングでもある。長く乗ることを前提に、バッテリー保証の残存期間と認定中古車保証の内容をしっかり確認したい。

リセールを決める重要なこと

VW車のリセールを長年見てきて感じるのは、結局のところ「維持の仕方」と「売り時」が重要になる。


記録簿の有無・禁煙かどうかだけで、同じ年式・同じグレード・同じ走行距離の個体でも20万円以上の差がつくことがある。

VW車はディーラーでの整備記録が次のオーナーの安心感に直結する。1年点検や車検整備をしっかり行い、一般整備のたびに面倒でも記録を残しておくのが良い。

売り時も同じくらい重要だ。5年を超えると下落ペースが加速するモデルが多く、特にパサートは5年目と6年目の査定額の差が30〜50万円になることがある。

3〜5年が売り時の目安で、モデルチェンジ発表直後は相場が急落するため、乗り換えを考えているなら常に情報アンテナを張っておいてほしい。
同じVWに乗っていても、意識するかどうかだけで手元に残るお金はまったく変わってくる。

まとめ

「VWはリセールが悪い」というイメージは半分正解で半分間違いになる。

特にゴルフGTI/R・ティグアンRは現在の市場でも底堅い動きを見せている。

一方で販売終了モデルは希少性で保たれるケースと需要消滅で急落するケースの二極化が顕著に出る。

EVのID.4は内燃機関モデルとは異なるリセール特性を持つため、購入・売却時は別途注意が必要だ。

以下、最終的にまとめた表になる。

✅ リセールを重視するなら
  • 🏆Golf7.5 GTI TCR★プレミア国内600台限定・290PS。低走行は新車超えも。見つけたら即決レベル
  • 🔥Golf8.5 R / Golf8.5 GTI約82〜90%最新型で流通少・暫定ながら高水準を維持。Black Edition(403台)はプレミア有
  • Golf8 R 20th Anniversary★プレミア333PS・限定車。低走行は新車超え事例あり。通常Golf8 Rも約68%と堅調
  • 🚙Tiguan CT15(新型)約71%ファミリーSUV筆頭。新型効果で暫定ながら高水準。流通少で売りやすい
  • 🏎Up! GTI約65%国内600台・6MT限定。販売終了済みだが希少性で底堅い。低走行は新車超えも
⚠️ 長期保有か割り切りが必要
  • 📉Passat Variant(旧型)約39%新型登場で需要が急速に移行。残価率はワースト水準
  • 📉Arteon / Shooting Brake約38%2024年9月販売終了。後継モデルなく需要が細い。独自スタイルが好きな人向け
  • 📦Polo(標準)約45%流通量が多く値崩れしやすい。GTIなら60%と別格
  • 🔋ID.4約54%バッテリー劣化・補助金変動・競合EV増加でリセール変動大。バッテリー保証の残期間を確認
  • 📊Scirocco約31%販売終了10年超。需要が細く下落傾向が強い。R系のみ約45〜50%と別動向
🏅 プレミアがつく可能性のある限定車一覧
モデル新車価格・台数ポイント
Golf7.5 GTI TCR国内600台・290PS低走行で新車超え事例多数
Golf8 R 20th Anniversary792.8万円・333PS・限定低走行は新車超え事例あり
Golf8.5 R Black Edition789.9万円・国内403台新型のため暫定だが高水準で推移
Up! GTI国内600台・6MT低走行・良好車は新車超えの取引事例あり
Polo GTI Edition 25486.5万円・国内227台希少性あり、通常GTIより高リセール傾向

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アストンマーティンDB9やマセラティグラントゥーリズモ、メルセデスベンツCクラスを過去に所有し、現在はジャガーFタイプと三菱エクリプスクロスを愛車とする30歳の整備士が運営するブログ「タチバナ記録簿 」。 フォルクスワーゲンのプロショップでフロントスタッフとして働く著者が、輸入車の維持費を安く抑える節約術や日常のメンテナンス、ちょっとした雑談をリアルに紹介。 高校生時代からの車への情熱を交え、初心者からベテランまで役立つ情報を発信。 フォルクスワーゲンのメンテナンスのコツやコストダウン方法を探しているなら、このブログを是非覗いてみてください。

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