【2026年改訂版】フォルクスワーゲンのプロショップで働いている私が忠告する!!高額故障率の高いワーゲンの中古車とは?
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フォルクスワーゲンは壊れる。それが前提の話をする。
「VWって実際どうなの?壊れやすいの?」
ショップで10年以上働いていると、これを聞かれない日はない。
答えは毎回同じだ。
「壊れます。ただし、選び方次第で話が全然違う。」
私はフォルクスワーゲン専門ショップに勤めて10年以上になる。その間に対応してきた修理件数は数え切れないし、正規ディーラーに勤める友人から聞いてきた情報も含めれば、かなりの実例を見てきた自信がある。
そのうえで断言できるのが、「中古VWは車種選びで維持費が10倍以上変わる」ということだ。
今回は特に「買うと後悔しやすい車種」に絞って、修理現場の実体験をもとに紹介していく。中古VWの購入を検討している人には読んでほしい内容だ。
2026年版としてランキングを大きく変更した
この記事はもともと2024年に書いたものだが、今回2026年版として内容を大幅に更新した。
毎年かなりの台数のVWを整備していると、同じ車種でも年によって入庫の傾向がはっきり変わってくるのを感じる。去年まで毎週のように見ていた故障が今年はぱたりと止まったり、逆にこれまでほとんど経験しなかった車種が急に増えてきたり。
2025年夏から2026年夏にかけて、その変化が特に大きかったのが次の2車種になる。
- T-Cross……入庫台数が一際目立つようになり、前回4位から1位へ
- Up!……あれほど多かったASG関連の入庫が減少傾向になり、順位が下がった
そこで今回、2025年夏〜2026年夏頃までの現場経験を反映してランキングを作り直し、車種も4台から7台へ増やした。
このランキングの意味について
このランキングは、メーカー公式の統計データから算出した客観的な故障率ランキングではない。 私が勤務するVWプロショップで実際に経験した入庫・修理事例をもとに作成している。
具体的には、次のような要素を総合的に判断して順位を決めた。
- 実際の入庫件数
- 故障の頻度についての現場での印象
- 故障した場合の修理金額
- 最近増えているか、減っているか
- その車種の販売台数・現存台数
そのため「T-Crossの○%が壊れる」といった数字は出てこない。 あくまで一つのショップから見た景色として読んでほしい。 地域や店舗が変われば、また違うランキングになるはずだ。
今回も特に「保証がないと後悔しやすい車種」に絞って、修理現場の実体験をもとに紹介していく。中古VWの購入を検討している方には読んでほしい内容になる。
第7位 T-Roc

T-Roc/2026年版で新規ランクイン
最初はT-Rocになる。
先に書いておくと、T-Rocは販売台数を考慮すると、他のランキング車種と比較してトラブル発生の印象はそれほど悪くない。台数が多いぶん故障車を見る機会自体はあるが、「よく壊れる車」という印象は持っていない。
それでもランキングに入れたのは、故障したときの修理費が高くなりやすい箇所があるからだ。
T-Rocで一番多いのがヘッドライト関連になる。
- ヘッドライトレンジコントロール関連エラー
- ヘッドライトレンジコントロールECU交換
- 状況によってヘッドライトASSY交換
ECU交換で済めばまだいいのだが、ヘッドライトASSYまで交換すると高額修理になる。ここは中古車保証の有無が非常に大きく効いてくる部分だ。
その他、チャージエアクーラーからのクーラント漏れにブレーキパッドの減りが比較的早い車両や、ナビゲーション不良での入庫車両も度々あった。
T-Rocを公平に評価すると
繰り返しになるが、T-Rocは台数のわりにトラブルの印象は少ない車種になる。 ただ ヘッドライト周りだけは、保証があるかどうかで負担が大きく変わる という点で7位に入れた。

第6位 Up!

Up!(ASG搭載モデル・全年式)
以前は3位だったが、2026年版では6位へ下がった。
理由は以前あれほど多かったASG関連トラブルの入庫が、最近は減少傾向にあるという現場の変化になる。壊れる個体は既に壊れて修理済みか、あるいは市場から減ってきたのかもしれない。
ただし、ASGそのものの高額修理リスクがなくなったわけではない。
可愛い見た目とコンパクトなボディサイズで、女性オーナーや街乗りメインの人に人気のUp!。しかしその内側に「ASG(オートメーテッド・シフト・ギアボックス)」という構造的な爆弾が積まれている。
ASGとは、5速MTに自動変速機能を組み合わせたギアボックスだ。これ自体の設計に問題があるというより、クラッチアクチュエーターとギアアクチュエーターという2つの精密部品が極めて故障しやすい。
ASGにはクラッチを締結する為のクラッチアクチュエーターとギヤを変速する為のギヤアクチュエーターが取り付けられているのだが、この2つのアクチュエーターに関する不具合が非常に多い。
どちらかが故障した場合には30万円以上の修理費が必要になり、2つのアクチュエーター交換になると60万円以上となり、 Up!をもう1台増車出来る程にまで達してしまう。
また乗り方次第であるがクラッチが7〜10万kmで交換の目安となる。
入れ替わるように増えてきたのがエアコン関係になる。

2026年の夏だけでも、エアコンの圧縮不良で既に2台コンプレッサー交換を経験した。2012〜2014年式の初期型はエアコン関係の耐久性も他の車種より弱い印象があり、この年式は特に避けた方がお財布にも優しいだろう。
そのほか最近目立つのは次のあたりになる。
- イグニッションコイル
- スパークプラグ
- ミスファイア
- クーラント漏れ


Up!に起きている変化
Up!は 「以前はASGが最大の心配事だったが、2026年現在はASGの入庫が減り、代わってエアコンなど年式相応の故障が目立ってきた」 という変化が起きている。


第5位 ゴルフ7 / ゴルフ7.5

ゴルフ7/ゴルフ7.5/2026年版で新規ランクイン
今回新たにランキングへ加えた。台数が多い車種なので、身近に乗っている方も多いと思う。
特に目立つのが次の2つになる。
- スピードセンサー故障
- ウォーターポンプからのクーラント漏れ
この辺りは6Cポロと似た傾向で、同じ世代の車ということがよく分かる。
Golf7系で特徴的なのが、冷却水の循環に関わるトラブルになる。
- ヒーターコアの目詰まり
- ラジエーター内部の目詰まり
- 冷却性能の低下
- オーバーヒート
- ヒーターが効かない
「暖房が効かない」は冷却系のサインかもしれない
「暖房が効かない」という相談から点検してみると、実は冷却水の循環そのものに問題があった、というパターンになる。 冷却性能が落ちればオーバーヒートのリスクも上がるので、暖房の効きが悪いと感じたら早めに見てもらってほしい。
エアコンについても、コンデンサーやエバポレーターからのガス漏れによる交換が、以前より増えている印象がある。
6Cポロほど頻繁ではないが、Golf7 / 7.5でも注意したいポイントになる。
Golf7.5では、デジタルメーター関連の故障も経験している。
代表的なのが「エラー:コンビネーションメーター」といったエラー表示だ。症状によってメーター本体交換になったケースと、メーター内部のスピーカー関連の修理で済んだケースがある。
そのほか、フューエルポンプやスターターモーターの故障事例もある。
Golf7は2013年、Golf7.5は2017年からのモデルになる。年式が進んできたことで、今後さらに故障箇所が増えていく可能性がある車種だと考えている。距離が伸びてきた個体を検討する場合は、整備記録簿の確認をより丁寧にしてほしい。

第4位 シャラン 2011~2020年

シャラン(2011〜2020年式/CAV・CZDエンジン)
最も高い高額修理は持病によるエンジンの圧縮抜けである。
シャランに搭載されているCAVというエンジンが走行距離7〜10万km辺りでエンジン内部が劣化し始め、最悪の場合、ピストンリングとシリンダーライナーが摩耗しスカッフ(ピストンの往復運動による縦傷)が発生し、その傷から燃焼ガスが抜けて出力不良に陥る。
圧縮抜けが起きた際は、廃車にするかショートエンジン交換、エンジン載せ替えが必須となり、いずれも50〜100万円は整備に必要である。
対策としては、オイル管理をしっかりする必要がある。
もう一つ、最近気にしている症状がある。
ハイプレッシャーフューエルポンプ関連のトラブルで、燃料がエンジンオイルへ混入するケースだ。オイルが希釈されると潤滑性能が落ち、そこからシリンダーライナーの損傷、最終的な圧縮抜けにつながる可能性がある。
点検時に見ておきたいポイント
圧縮抜けというと走行距離だけの問題に見えるが、こうした経路もあるという話になる。 オイル交換時に量が増えていないか、燃料臭が強くないか。 この辺りは点検時に見ておきたいポイントになる。
シャランで今も多いのが、電動テールゲート関連になる。
ダンパーが脱落し、ルーフ側やテールゲート側が破損してしまうケースを経験している。ここまでいくと板金も絡むため、修理費が膨らむ。
スライドドアについても、途中で止まる、完全に閉まりきらないといった症状で入庫することがある。
またシャランはその他にも、左右フロントパワーウィンドウのリフターが故障し窓が動かなくなる故障や、ウォーターポンプ故障によるクーラント漏れ、燃料ポンプ不良によるエンスト、スライドドアのドアロック不良、イージークローザー不良、その他諸々の故障があったと報告されている。
いずれにしても、基本的に故障の度に10万円以上は掛かると覚悟して置いた方が良い。加えてスピードセンサーも壊れやすいので要注意だ。
そしてもう一つの高額修理となるのが、2015〜2020年式に販売されていたエンジン型式がCZDと言われるモデルのシャランになる。
ツインチャージャーモデルからシングルターボモデルへとマイナーチェンジされたモデルだが、このCZD搭載車でトランスミッション内部が破損し走行不能になるという事例を確認している。
トランスミッション内部が破損した場合は本体交換が必要となり、費用は100万円以上掛かる。
なので必ず中古車保証、もしくは日頃から車両点検をディーラーで整備しておくとメーカー保証(10年以上経ったモデルは不可)で交換してくれる可能性があるので、先ずはディーラーのフロントスタッフと仲良くするのも1つの手段なのかとも思う。


第3位 ゴルフ8

ゴルフ8/2026年版で新規ランクイン
2026年の動き
新規ランクイン。 売却台数の多さも理由の一つ
目立つ故障
チャージエアークーラー周辺のクーラント漏れ/アシスト系エラー/オイルレベルセンサー/48V関連
高額リスク
アシスト系エラーからステアリング交換になるケースあり
現場での印象
オイルレベルセンサーと48V関連が最近増加
2026年版で新たにランキングへ加えたのがゴルフ8になる。
ただし最初に公平な話をしておきたい。ゴルフ8は販売台数・保有台数そのものが多い車種だ。街を走っている数が多ければ、当然ショップに入ってくる数も増える。母数が大きいぶん故障車を見る機会も多くなる、という点は差し引いて読んでほしい。
そのうえで、最近ショップで目立っている内容を挙げていく。
- チャージエアークーラー周辺からのクーラント漏れ
- 各種アシストエラー
- アシスト系エラーからステアリング交換になるケース
- スピードセンサー故障
- オイルレベルセンサー関連トラブル
- 48Vマイルドハイブリッド関連トラブル
特に最近感じているのが、オイルレベルセンサーや48V関連の入庫が以前より増えてきたことだ。

ゴルフ8が出た当初はほとんど経験しなかった内容なので、年式の経過とともに出てきた症状という印象を持っている。
アシスト系のエラーからステアリング交換に至るケースもあり、この手の修理は電子部品が絡むぶん高額になる可能性がある。
ゴルフ8を公平に評価すると
誤解のないように書いておくと、ゴルフ8が「絶対に壊れる車」という意味ではない。 新しい世代だけあって完成度の高い部分も多い車になる。
ただ 電子制御が増えたぶん、故障したときに交換対象がユニット単位になりやすい のは事実だ。ここが3位という扱いにした理由になる。

第2位 6C ポロ

6Cポロ(2014〜2017年式)
前回まで1位だった6Cポロだが、2026年版では2位になった。
ここは誤解してほしくないところなので先に書いておく。6Cポロが故障しにくくなったから順位が落ちたわけではない。
年式が進んだことで流通台数そのものが減り、結果として入庫台数も減ってきた。それが順位低下の大きな理由になる。1台あたりの怖さで言えば、今でも十分に警戒すべき車種だ。
私はフォルクスワーゲンに携わって10年以上経つが、年式もそこそこ新しく、ショップで働いてきた中で最も避けた方が良い車種が6Cポロだった。その印象は今も変わっていない。
この6Cポロは人気がある。5ナンバーサイズで運転もしやすく見た目もそこそこ可愛いので、女性が乗っている確率が非常に高い車になる。
もしこの記事を見た上で購入を検討しようと思うのであれば、中古車保証は必ず2年は付帯しておかないと購入した事を後悔する事になる。
私がそこまで念を推してオススメする理由が、
「エアコンユニットが全て故障する恐れ」
が、あるからだ。
冗談だと思われるかもしれないが、実際に何台もエアコン修理を実施してきた。この話を信じるか信じないかはお任せする。
最も多いエアコンの故障は、エバポレーターかコンデンサーによるエアコンガス漏れだ。

どちらも製造段階での不良品が多く、距離数が少ない車両でも無慈悲に故障する。
そもそもゴルフ7世代のエアコンユニットが車両との相性が良くないのか、最短では新車から2年以内で漏れた車両もあり、走行距離が2.0万km以下でも平気でガス漏れが発生する。
エバポレーター交換では30万円以上掛かり、コンデンサー交換でも20万円以上は掛かる。
シャランと違うポイントは、シャランは基本的にオイル管理や初期型を避ければ件数は少ないのだが、6Cポロに関しては年式に関わらず6〜7割の車両がエアコンガス漏れで何かしらのトラブルに見舞われていることだ。
(たまたま私のショップと友人のディーラーのエリアが酷いのかも知れないが…)
またエバポレーターやコンデンサーよりも件数は少ないものの、エアコンコンプレッサーからもガス漏れを確認している。
こちらも交換となると25万円程になるので、頭を悩ませる種となる。
私のショップと友人の正規ディーラーを合わせると、上記3点のフルコンプリートエアコン修理を実施した6Cポロは4台にも及ぶ。
車両保証を適用させていなければ修理額は100万円に近い金額となり、これまた同じ車両が購入できてしまう。
オーナーができるエアコンの延命対策
エアコン配管内の負荷を避ける為に、アイドリングストップの使用を辞める事が第一である。
加えてエンジンを切る時にはエアコンのブロワスイッチの風量を0にするかA/CボタンをOFFにし、アイドリングで30秒程放置しエアコン配管内の圧力を落ち着かせてからエンジンを切ることをオススメする。
6Cポロはエアコン以外にも、年式相応のトラブルが出る。
- スピードセンサー故障
- ウォーターポンプからのクーラント漏れ
- 稀にワイパーが止まらなくなる症状
- ワイパーレバー/ステアリングコラムスイッチ周辺の不具合
エンジン関係ではウォーターポンプがゴルフ7と同様に漏れる件数が多く、純正品交換であれば7〜8万円は必要となってくる。
またヘッドライトが結露する確率も高く、LEDヘッドライト搭載車両の場合はECUが水分でショートする前にヘッドライトのシーリングを実施して欲しい。
順位は下がったが、 購入時の注意度が下がったわけではない。 そこだけは間違えないでほしい。


第1位 T-CROSS 2019年~

T-Cross(2019〜2020年式)
前回の記事では4位だったが、2026年版では1位へ変更した。
理由は単純で、2025年の夏頃から2026年の夏にかけて、T-Crossの入庫が一際目立つようになったからだ。正直に言うと、この1年でT-Crossに対する私自身の信頼性はかなり下がった。
気になっているのが、比較的新しい車両でもトラブルが出ていることだ。
先日は初回車検で入庫した車両の左右タイロッドエンドブーツが切れていた。エアコンが効かないということで見てみたら、コンデンサー交換になったケースもある。
年式が進んだ車が壊れるのは仕方ない。ただ初回車検クラスの車でこれだけ出てくると、さすがに考えてしまう。

T-Crossで多い故障がヘッドライト関連になる。
デイライトが故障してLEDモジュールの交換になったり、デイライト内部のアクリルチューブが焼損・変色してヘッドライト交換になったりする。

状態によってはヘッドライトリペアサービスを利用して対応することもあるが、ヘッドライトASSY交換となれば高額な修理になる。
もう一つ増えているのがクーラント漏れだ。特にラジエーター交換になるケースが目立つ。
私のショップでは時期による変動はあるものの、2〜3か月の間に0〜3台程度、ラジエーター交換で入庫することがある。少量ずつ減っていくタイプの漏れだと、気づいた時には冷却系全体へダメージが進んでいるケースも珍しくない。
上記以外にも、ナビゲーションの誤作動やワイパーの異常動作といった電装系の不具合を経験している。
公平に書いておくと、T-Crossが「何でも壊れる車」というわけではない。
現在まで私の現場では、Golf7系や6Cポロで頻繁に経験する次の定番故障は、それほど目立っていない。
- スピードセンサー故障
- ウォーターポンプからのクーラント漏れ
T-Crossの評価をまとめると
T-Crossは 「あちこち壊れる車」ではなく、「故障したときにヘッドライト・ラジエーター・エアコンなど主要部品の修理になりやすく、1回あたりの修理費が高くなりやすい車」 という評価が近いと思っている。
そこに最近の入庫件数の多さが加わって、2026年版では1位という扱いにした。
T-Crossの購入を検討している方は、保証内容だけは絶対に確認してほしい。 これは記事の最後でも改めて書く。


逆に「買っても安心」なVWはあるのか?
ここまで読んでもらえれば、「VW中古は全部ダメなのか」と思う人もいるだろう。そうではない。
私の経験上、故障率が低く維持しやすい車種・年式も確かに存在する。記事を別で書いているので、こちらも参考にしてほしい。


中古VWを買うなら保証を付けてほしい
2026年版の記事を通じて、私が一番伝えたい購入アドバイスがこれになる。
中古のVWを購入するなら、可能な限り2年程度の保証を付けてほしい。
今回のランキングで言えば、T-Cross、6Cポロ、Golf8、T-Rocあたりは、部品1つの故障でも修理費が高額になる可能性がある。 ヘッドライトASSY、エアコン一式、電子制御ユニット。 どれも数十万円規模になり得るものばかりだ。
車両価格を数万円〜十数万円安くするために保証を外して、後から数十万円の修理費を自己負担することになれば本末転倒になる。
もう一つ大事なのが保証の中身になる。期間だけ長くても、肝心の部分が対象外では意味がない。
最低限、次の項目が保証範囲に入っているかを確認してほしい。
- エアコン関係(コンプレッサー・コンデンサー・エバポレーター)
- ヘッドライト関係(ASSY・ECU)
- DSG・トランスミッション
- 電装部品・各種ECU
- 冷却系(ウォーターポンプ・ラジエーター)
2026年版として、これだけは強く言っておきたいことがある。
保証を優先してほしい理由
T-Crossを購入するなら、購入価格を抑えるために保証なしの車両を選ぶより、多少高くても保証内容の充実した個体を選んでほしい。
この1年の入庫状況を見ていると、ヘッドライト、ラジエーター、エアコンといった「1回あたりが高い」箇所での修理が続いている。 保証の有無で、その後の負担がまったく変わってくる。
もちろん、すべての個体が壊れるわけではない。 何事もなく乗れている方も大勢いる。 ただ、当たり外れが出たときの振れ幅が大きい車種だと感じているので、そこを保証でカバーしてほしいという話になる。
よくある質問(F&Q)
| VW中古車 — FAQ | |
|---|---|
| よくある質問 — Frequently Asked Questions | |
| Q1 |
2026年現在、最も注意したい中古VWはどれですか? ▼
A私のショップでの最近の入庫状況で言えばT-Crossになる。2025年夏頃から入庫が一際目立つようになり、前回4位から1位へ変更した。ただしこれはVW全体の公式な故障率ランキングではなく、あくまで一つのショップでの実例に基づいた評価だという点は理解しておいてほしい。
|
| Q2 |
T-Crossは買わない方がいいですか? ▼
Aそういう意味ではない。保証付きの車両を選び、ヘッドライト・クーラント漏れ・エアコンの修理歴を確認できれば、候補として十分に検討できる。デザインや使い勝手が気に入っているなら、そこを潰したうえで選べばいいと思う。
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| Q3 |
6Cポロが1位から2位になったのは、故障が減ったからですか? ▼
A必ずしもそうではない。年式が進んで市場に出回る台数そのものが減り、入庫台数も減ってきた影響が大きい。1台あたりのエアコントラブルの多さは今も変わっておらず、6〜7割の個体で何らかのトラブルが発生している。購入するなら2年保証は必須だと考えている。
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| Q4 |
ゴルフ8は新しいのに、なぜ3位なのですか? ▼
A販売台数・保有台数が多いことも理由の一つになる。母数が大きければ、入庫する故障車の数も増える。その一方で、チャージエアークーラー周辺のクーラント漏れ、アシスト系エラー、各種センサー、48V関連の入庫が実際に増えているのも事実だ。
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| Q5 |
シャランのエンジン(CAV)はオイル管理で防げますか? ▼
A完全には防げないが、リスクは大幅に下げられる。純正指定のロングライフオイルを5,000km以内に交換し続けることが最善策になる。10万km以上走ったCAVでも圧縮抜けしていない個体は実在しており、メンテナンス次第で差が出る。加えて燃料がオイルへ混入していないか、オイル交換時に量と臭いを確認しておきたい。
|
| Q6 |
Up!のASGは修理ではなく交換しかないですか? ▼
A基本的にアクチュエーター単体の交換対応になる。ただしギアボックスASSY交換になるケースもあり、その場合は費用がさらに上がる。Up!を購入済みで乗り続ける場合は、変速ショックや「ガクガク感」が出始めたら早めに点検に持ち込むことを勧める。なお2026年現在、ASG関連の入庫自体は減少傾向にある。
|
| Q7 |
中古VWを買うなら保証は必要ですか? ▼
A強くオススメする。可能であれば2年程度。ただし保証期間だけでなく、エアコン、ヘッドライト、DSG、電装部品、冷却系が保証対象に含まれているかを必ず確認してほしい。期間が長くても対象外の部品ばかりでは意味がない。
|
| Q8 |
中古VWを買う際に最低限確認すべきことは? ▼
A①整備記録簿の有無(オイル交換履歴が追えるか)、②ディーラー整備か社外整備か、③中古車保証の年数と適用範囲(DSGとエアコンが含まれているか)、④リコール対応済みかどうか、の4点は最低限確認してほしい。
|
| Q9 |
逆に、比較的安心して選べるVWはありますか? ▼
Aある。ゴルフ7.5(2019年式以降)やTDIエンジン車は比較的トラブル報告が少ない。ゴルフに関してはDSGのリコール対応が完了している個体を選ぶことが重要になる。詳しくはオススメするワーゲンの中古車の記事も併せて読んでみてほしい。
|
| Q10 |
VW専門ショップとディーラー、どちらで修理するほうがいいですか? ▼
Aメーカー保証期間内はディーラー一択。保証が切れた後はケースバイケース。専門ショップは工賃がディーラーより安い傾向があり、特定車種の事例を多く持っているため相談しやすい面もある。いずれにせよ「VW専門」を謳っているか確認してから依頼したい。
|
まとめ
- 1位 T-Cross: 2025年夏から入庫が急増。ヘッドライト・ラジエーター・エアコンなど1回あたりが高い修理になりやすい。保証は必ず確認してほしい
- 2位 6Cポロ: 順位は下がったが警戒度は変わらない。エアコン3点で100万円近くになる可能性。2年保証が必須条件
- 3位 ゴルフ8: 保有台数の多さもあるが、オイルレベルセンサーと48V関連の入庫が増加傾向
- 4位 シャラン: CAVの圧縮抜けとCZDのトランスミッション破損が二大リスク。エンジン型式の確認が必須
- 5位 ゴルフ7/7.5: 冷却水循環系のトラブルが特徴的。暖房の効きが悪いと感じたら早めの点検を
- 6位 Up!: ASGの入庫は減少傾向。2026年はエアコンコンプレッサーが目立つ
- 7位 T-Roc: 台数のわりに印象は悪くない。ただしヘッドライト関連だけは保証の有無が大きい
- 共通ポイント: 中古車保証の範囲とメンテナンス記録が購入判断の最重要ポイント
VWは壊れないクルマではない。ただし壊れ方には傾向がある。
今回7車種を挙げたが、どれも「買ってはいけない車」という意味ではない。弱点が分かっている車は、逆に言えば対策のしようがある車でもある。保証を付ける、整備記録を確認する、購入前に該当箇所の修理歴を聞く。それだけでリスクはかなり抑えられる。
その傾向を知ったうえで選べば、輸入車ライフはずっと楽になるはずだ。
修理費や今後の維持費、売却を含めた判断に迷う場合は、下記の無料ツールを作成しました。 年間維持費の目安を確認できる「VW維持費シミュレーター」、症状から原因を探せる「VW故障診断チャット」、乗り換え判断に使える「VW売却価格AI診断」を用意しているので是非ご利用ください。
なお、入庫のご案内は現在受け付けていませんが、この記事の内容について気になる点や判断に迷う症状があれば、気軽に お問い合わせフォーム 又はコメント欄にメッセージを送ってください。


ご無沙汰してます!
酷暑でエアコンをガンガンのせいかアイドリングストップやコースティングでもエンジン停止しない23年式eTSIアクティブですw
エアコンの温度設定って、何度ぐらいが一番車に負担か少ないの
でしょうか?欧州車は22℃が良いという話をよくみかけます。
結局、一番快適な温度に合わせちゃうのですが…
hi様
いつもコメントありがとうございます!!
今年も酷い暑さが続いてますね…お身体には十分気をつけてください。
ゴルフ アクティブですが、恐らくバッテリー電力を使っているので強制的に車両側がアイストをキャンセルしている状態になっていますね笑
基本的にフォルクスワーゲンでも21~23℃を推奨しております。ゴルフ8からマイルドハイブリッドになりエアコンシステムの負荷が軽減されています。
温度設定が低ければ低い程に電動ファンやエアコンコンプレッサーの負荷が増えますがそこまで温度設定で神経質にならなくても大丈夫です!
ゴルフ8は少し面倒ですが、念の為にエアコンシステムをオフにしてからエンジンを切る事や朝一エンジンが冷えている時やコンビニ等で買い物した後にエンジンを始動した後はアイドリングで30秒程(出来れば2~3分)待った後にエアコンをオンにするとエアコンシステムに急激な負荷が掛からないので、エバポレータやコンデンサーといった部品を労わる事ができます!
毎回毎回やるのは面倒ですが、塵も積もればという事もあるので是非参考にしていただけたらと思います!
アドバイス頂きありがとうございます。
酷使しているエアコンですが労ってみます〜
お世話になります。
ゴルフ7.5GTIパフォーマンスの中古車を検討しています。
走行距離は5.4万キロです。
写真のみの確認ですが、下回り含めサビや外傷は見受けられません。
こちらを10年乗りたいな、と考えております。
ただこれから結婚し、子供のこともあるので、
故障等が怖く購入に踏み切れません。
よくあるトラブルと、その修理費、アドバイスなどをご教示いただねますと幸いです。
お忙しいところ恐れ入りますが、
何卒よろしくお願いいたします。
こんにちは。
コメントをいただきありがとうございます。
ゴルフ7.5 GTIパフォーマンスについてのお問い合わせですね!
当ショップでも入庫実績のある車種ですが、よく見られるトラブルを3つご紹介させていただきます。
1.サーモハウジングの交換(水漏れ)
最も多いトラブルは、水漏れによるサーモハウジングの交換です。スポーツモデルではほぼ避けられないケースと言えるかもしれません。交換費用は約20万円前後が目安となります。
2.オイルパンからのオイル漏れ
次に多いのがオイルパンのオイル漏れです。こちらは比較的軽度で、交換費用は6~8万円程度で対応可能です。
3.オイルクーラーの交換(クーラント回路へのオイル混入)
クーラント回路にオイルが混入するトラブルで、オイルクーラーの交換が必要となる場合があります。こちらの費用も約20万円程度となることが多いです。
上記の部品はいずれも、走行距離が増えるほど故障の可能性が高まる傾向にあります。
高額修理に注意が必要なケース
まれに発生する高額修理として、以下の2点が挙げられます。
•ヘッドライトエラーによるヘッドライトアッセンブリー交換 ヘッドライトエラーが発生した場合、基本的にはアッセンブリー本体の交換が必要です。特に右側のヘッドライトで不具合が起こりやすい印象です。片側で約30万円以上の費用がかかる場合があります。
•デジタルメーターの故障 ゴルフ7.5世代ではデジタルメーターの不具合が比較的多く、当ショップでも数台の交換実績がございます。修理費用は30~50万円程度となることが多いです。
また、ゴルフ7.5 GTIパフォーマンスは発売から5年以上が経過しているため、スピードセンサーやブレーキパッド、ローターの交換など、3~8万円程度の出費が複数発生する可能性があります。
しかしトランスミッション関連の故障については、現在のところ当ショップでは確認しておりません。
ご購入時のアドバイス
これらの点から、販売店の保証を必ずご利用いただき、できる限り長期の保証期間を設定することを強くおすすめします。
今回のご購入は、正規ディーラーの中古車でしょうか、それとも中古車販売店でしょうか?
いずれの場合も、結婚式やお子様の誕生など、今後のライフイベントで車以外の出費も増えることが予想されます。そのためライフプランを考慮し、保証付きの車両を選ぶことが重要だと私は思います。
少し強い口調になってしまったかもしれませんが、ゴルフ7.5 GTIパフォーマンスを安心して維持するためには、今後の資金計画を改めてご検討いただいた上でご購入を進められることをおすすめいたします。
お問い合わせ失礼いたします。
現在ファミリーカーの購入を検討しています。お金のなるべくかからない車にしたいとの思いから、両側電動スライドの日本車を中心に検討しているのですが、そもそも個人的にあまりミニバンが好きではなく、どうしてもミニバンに乗らなければいけなくなったらシャランにしよう、と考えておりました。
ですが、やはり気になるのは維持費であり、そもそもドイツ車は手間がかかるものとの認識はある(過去にBMWに乗っていて経験済み)のですが、調べれば調べるほど、このブログの記事も含めネガティブな情報ばかりが目につき、旅先で行動不能になったり頻繁に入庫ばかりするのも困ることから果たして購入してよいものかと悩んでおります。
日本車のように、ほぼメンテナンスフリーで乗れるとは考えてはいないところ、現在気になっているモデルは2019年式の認定中古車モデルなのですが、保証は1年のみであることからもやはりリスクは大きいものと考えるべきでしょうか。保障が切れてから大きな故障を迎えたらと思うと怖くてなかなか腹もくくれず踏ん切りがつかないところ、、、、何とぞ、プロの方のご意見を頂戴できればと存じます。長文失礼いたしました。
toku様
コメントありがとうございます。
正直にお話しさせていただきます。
toku様がおっしゃる通り、フォルクスワーゲン車は維持費がそれなりにかかってまいります。
今後、お子様の成長とともにさまざまな費用が必要になってくると思いますので、シャランをご検討される際には、国産ミニバンのように「故障とはほとんど無縁」とは言い難いのが正直なところです。
ただし、以下の場合は維持費をかなり抑えることが可能です。
・保証が2年付く場合
・正規ディーラー車でご購入される場合
私としては、2019年式の高年式でご予算に合うようでしたら、TDI(ディーゼルエンジン)をオススメします。理由としては大きなトラブルが比較的少ない印象があります。
一方、TSI(ガソリンエンジン)は比較的車両価格が落ち着いているもののウォーターポンプやトランスミッションにやや不安があるため、そういった意味でも2年間の保証は必須だと考えています。
正規ディーラー車であれば、認定中古車の延長保証を有償で1年延長できると思います。お手数をおかけしますが、一度ディーラーに足をお運びになってみるのも良いかと思います。
また、ご購入を決められた際には、私の記事でもご紹介した電動リアゲートダンパーのステーは、必ず交換されることを強くおすすめします。
個人的な話になりますが、シャランは今でも長く乗り続けているオーナー様が多い車種です。
その理由の一つに、ドイツ車ならではの高いボディ剛性と優れた乗員保護性能があると思っています。
運転していて疲れにくく、いざという時に家族を守ってくれる車。そういった実用性と安心感が、多くのオーナー様に長く支持されている理由なのかも私は考えております、
少しでもtoku様のお力になれましたら幸いです。
今後とも、お困りごとやご質問がありましたら、遠慮なくコメントやお問い合わせにてご連絡ください。
ご多用のところ、お返事をくださりありがとうございました。
忌憚のない意見と丁寧なご説明で、不安が軽くなりました。また、とても勉強になりました。
やはり国産ミニバンが経済的負担が少ないことは分かっているものの、、やはりドイツ車の剛性感や作りなど日本車にはない魅力には抗えず…またドイツ車に乗りたいという思いもより強くなりました。Yuu様にいただいたご意見をもとに、車を探してみようと思います。ありがとうございました。
toku様
ご返信ありがとうございます。
少しでもお力になれたのであれば、安心しました。
今後も何か気になる事やフォルクスワーゲンの事でお悩みがありましたら、お気軽にご連絡ください。
Yuu様
たびたびご質問恐れ入ります。
アドバイスをいただき、TDIを中心に検討しておりますが、やはり正規ディーラー車ですとお値段がなかなかで、TSIの安さに心が揺らいでしまう状態です。
そこで、カーセンサー保証のあるものも検討に加えているのですが、ディーラー保証とカーセンサー保証で対応出来ない違いなどはあるのでしょうか。保証金額が上限80万円であることは分かったのですが、保証範囲などを見ても正直分からず、、、。
また、考え方として、状態はそこそこでも、ディーゼル との差額をあらかじめ修理費用と考え、ガソリン車をご購入することも一案でしょうか。コンフォートラインであれば、ダンパーも手動で交換の手間も省けるかと考えたのですが…素人の浅はかな考えかもしれませんが、ご多用のところと存じますが何卒プロのご意見を伺えればと思います。
toku様
コメントいただきありがとうございます。
TDIはやはり高いですよね。
私も購入を検討するなら、TSIの価格の安さにかなり心が揺らぎます。
カーセンサー保証の累積上限が80万円(輸入車の場合)なので、大半の故障はカバーできますが、TSIで特に注意が必要なのはトランスミッション(DSG)です。
カーセンサーは1度に故障修理出来る金額が恐らく30万円となっている可能性が高く、トランスミッションの故障は実際に数件の事例があり、修理費が100万円を超えるケースも確認取れています(メーカー保証が切れていると全額自費になります)。
またカーセンサーの保証上限を超えた分は自費負担になるため、TSIを選ぶならダブルで対策を講じておくのがおすすめです。
例えば、損保ジャパンの故障運搬時車両損害特約(上限30万円、2026年以降始期契約)を自動車保険にセットしておくと、高額修理時の負担を少し軽減できます。
確認が必要ですが、カーセンサー保証の上限80万円と故障時運搬特約の30万円を同時に使う事が出来たら110万円をカバー出来ると思います。
こうしたリスクを踏まえると、TSIに乗る場合は予防策をしっかり重ねるのが安心です。
また、電動ダンパーなしのコンフォートラインを選ぶのも、故障リスクを抑える点で十分に有効な選択肢だと思います。
ご参考になれば幸いです!