世界限定38台の「ヴァリアント」を見にアストンマーティン青山に行ってきた!マットゴールドのボディカラーは何とも言えぬオーラを放っていた。
日本に何台導入されるかは不明
少し遅い盆休みの最終日に「アストンマーティン青山」にお邪魔してきた。
その目的はアストンマーティン創業110周年を記念し110台限定で生産された「ヴァラー」をベースとしたハイパフォーマンスモデルの「ヴァリアント」を見に行く為であった。
アストンマーティン青山には東京メトロ銀座線で「青山一丁目駅」の1番口から出て徒歩1分で到着する。
フォルクスワーゲンと比べ、アストンマーティンの扉を開ける時に毎回思うが、ディーラーに入る時のドアを開ける重みが違う。
ドアそのものの重みの話ではなく、気安く入る事は許されない敷居の高さがビンビンに伝わってくる。
ドアを開いたら直ぐにマットゴールドのヴァリアントが展示されていた。
パッと見の外見は「ヴァラー」と同様にも見えるがフロントグリルに大きな違いがあった。
ヴァラーはフロントグリルとキドニーグリルが分割されているのに対し、ヴァリアントはキドニーグリルがフロントバンパー目一杯に広がり、そのデザインは1960年代のDBSを現代に蘇らせたように思えてきた。
フロントスポイラーはヴァラーと変わっていてより過激な仕様となっている。
縦3連に湾曲したフィンが立っており、より多くのダウンフォースを得る為のものとなり、その他にもヴァリアントでは3連続しているデザインが各所確認出来た。
フロントフェンダー、ボンネットはヴァラーと同形状のものが取り付けられ、U字ダクトとNACAダクトが設けられたボンネット下には5.2L V12ツインターボが搭載されている。
ヴァラーの715PSから30PS上昇し、745PSにまで引き上げられ専用設計の6速MTでV12ツインターボを堪能できる仕上がりとなっている。
サイドデザインではサイドスポイラーに変更点があった。
全体的にフラットではあるが後部に3連フラップが斜めに傾斜しており、こちらもダウンフォースに貢献している。
最も特徴的なのがリアに備える巨大なウイングでヴァリアントのシンボルの1つとなっており、ボディと一体構造である。
リアデザインは「カムテール」と呼ばれるデザインの手法を取っており、ルーフからリアへ流れる曲線が垂直な面になるように切り落とされるデザインになっている。
ヴァリアントは最新鋭の技術も使われ、3Dプリントによるリアサブフレームを装着することで、強度を損なうことなく車両を3キロ軽くし、マグネシウムトルクチューブで車重を8.6キロ軽くなっている。
専用のホイールはマグネシウムホイールとなり、軽量化と共にハンドリングも向上している。ヴァリアントにはホイールにエアロカバーが取り付けられ走行中の乱気流を抑え空気抵抗を軽減させる役割を果たしている。
マフラーは3本出しから4本出しへ変更しホワイトペイントが施されていた。
リアディフューザーは3段に分岐されヴァラーと基本的なレイアウトは同じだが、よりアグレッシブなデザインで高速域に突入した際の前方から車体底面の空気の流れを整流しダウンフォースを増加させる。
インテリアではアルミニウムで削り出されたシフトノブに目が惹かれ、パガーニやケーニグセグと同じく、緻密なギヤ機構を自分の手で操作しているのが見える仕組みになっている。
シートはRECARO PODIUM(レカロ・ポディウム)を採用し金色に輝くフレームが一際車内を際立たせていた。
RECARO PODIUMは、日常の運転から限界での運転まで、あらゆる道路タイプで優れた品質と並外れたパフォーマンスを発揮することが可能であり、市場で唯一、公道での使用が承認されているという事でヴァリアントに採用されたと思われる。
アストンマーティン 青山ショールームに展示されてあったアストンマーティン ヴァリアントは世界限定38台であり全て完売しているとのこと。
今回見学する事が出来たヴァリアントを最後に公道やその他イベント等で眼にする機会は殆ど無くなり、時間が許す限りスペシャルなアストンマーティンを堪能していた。
展示は8月30日までとなっており予約は不要であるが、事前に連絡を1つ入れておくとスムーズに対応してくれるので是非一度見に行って欲しい。
因みに後ろにはゼノングレイに纏われたDB12が展示され、ヴァリアントと共に終始見惚れていた。