フォルクスワーゲンの乾式DSGオイルは交換不要なのか???
2012 6R ポロ
ポロのDSGオイル交換。
今回はお客様のご要望により、乾式7速のDSGオイルを交換する。
乾式7速トランスミッションのオイル交換は不要と上司から教わった。
当時は納得がいかなく、実際にメーカーにも問い合わせてみても同じ回答だったのを覚えている。
乾式のDSGオイル交換は通常のエンジンオイル交換作業と殆ど変わらず、湿式とは違いオイルの温度管理やオイルレベルを細かく調整する必要はない。
車両をリフトに上げる前に、
このエンジンはスパークプラグの劣化が早い。
返却した後にエンジン不調でレッカー搬送を防ぐた為にスパークプラグやプラグコードの具合を確認する事を心掛けている。
簡単にオイル漏れや冷却水漏れもチェックしておく。
今回はスパークプラグが劣化してたのでプラグを交換。
リフトに上げてリブドベルトをチェックする。
基本的に60,000km又は5~6年目で1度の交換を推奨させてもらっている。
ベルトはまだ使えそうだが、前回交換より50,000km程走行してたので、
相談の結果次回の点検時に交換する事になった。
基本的に40,000km以上走行している車両で1日以上預かる車両については、この2点をほぼ確認している。
DSGオイル交換はギヤボックス下部のアルミボルトを外してオイルを排出する。
このアルミボルトは新品交換が必要だが、オススメはしないが再使用してもとりあえずは大丈夫だ。
やはりDSGオイルの交換は不要と言ってもギアが噛み合って動いている以上、
金属接触が起きている訳であり、60,000km又は新車時から5年以上経過の車両は1度は交換した方がトランスミッションも長持ちすると思う。
乾式は湿気と比べオイル量は1.7Lしか使用しないので費用はそこまで掛からない。
DSGオイル 1.7L 3,571円 G 055512A2
スパークプラグ交換工賃 6,600円
スパークプラグ 21,560円 03F 905 600A
合計 38,331円
ここで自分の車両が乾式なのか湿式なのか分からないという場合の見分け方を紹介する。
エンジンルームを除いてみて、トランスミッションの上部にオイルフィルターがついていれば湿式となる。
上向き、横向きのオイルフィルターがあるので注意してほしい。
ティグアンを除く排気量が1,400ccまでの車両は殆どが乾式7速トランスミッションとなる。
Up!や2009年以前の少し年式が古い車両はAT(オートマチックトランスミッション)の可能性があるので注意が必要。
湿式DSGオイル交換は最新ギアボックス(アルテオンやゴルフ8 GTIのここ5~6年内の車両)だと90,000kmで交換推奨とあるが、やはり60,000km付近で1度交換しておくのがベストだ。
車は40,000~60,000km毎に消耗品(オイル交換やバッテリーを除く)が出てくるので国産車、輸入車問わず自身の愛車をディーラーまたは専門店での点検をオススメしたい