フォルクスワーゲン純正ドライブレコーダー DR-S1の故障が多すぎる…品質の良いドライブレコーダーとは?
ドライブレコーダーを義務化にしても良いと思っている。
皆さんの車にはドライブレコーダーを取り付けているだろうか?
2017年6月に東名高速道路で起きた煽り運転によって姉妹が両親を亡くした悲惨な事件が起きたのを鮮明に覚えている。
この事件を機に「運転中の様子を記録する」というドライブレコーダーが普及し始めたと私は思う。
各メーカーでもドライブレコーダーが販売され、安い物では1,000円台で手に入る時代になってきた。
そして今回はフォルクスワーゲンが出しているDR-S1の不満点について話していきたい。
30,000円もするのにDR-S1の信頼性。。
さて、最近車両の故障以外で多いのがドライブレコーダー問題である。
先ずは最も多い要望事項が5パターンを紹介する。
・ドライブレコーダーが赤点灯から緑点灯に変わらない
・ドライブレコーダーの音声案内から「接続エラー」の案内が出る。
・「リアカメラが接続解除されました」と音声案内が出る。
・再起動を繰り返す
・そもそも電源が付かない
以上が私のショップで対応した事のある、不具合現象である。
上記の不具合の、
「そもそも電源が付かない」
の故障を除き基本的に現物修理となってしまう。
この現物修理だが工賃が高く納得がいかない。
DR-S1の販売価格が30,240円に対して、
修理金額が約20,000円となるので商品価格の約65%を再度支払う事になる。
となると合計50,000円近いドライブレコーダーを購入した事になり、非常に損した気分になる。
(そもそもドライブレコーダーが何台も故障する事がおかしいと思うのだが。。。)
※保証期間は3年ではあるが、2020年頃には販売終了しているので保証は適用されない。
最近お客様のDR-S1に対してのクレームを私が受け止めているので不満が溜まっている…
次の「そもそも電源が点かない」という故障について考えていく。
電源が点かない主な原因が、
「ヒューズ切れ」
によるドライブレコーダーが起動しない事だ。
フォルクスワーゲンの純正ドライブレコーダーは理由が分からないが、ヒューズが良く切れてしまう。
恐らく駐車監視録画が関係していると思うが、オーナー自身でヒューズを切ってしまう事例もある。
それがエンジンを切った直後にドライブレコーダーからmicro SDを抜いてしまうとヒューズが切れてしまうからだ。
エンジンを始動又はイグニッションをオンにするとドライブレコーダーから、
「モーション検知録画が~件」「イベント検知録画が~件」と音声案内が流れてしまうと、
車両にイタズラか何かあったのかと思い直ぐに確認したくなる場面があると思う。
しかし映像を確認したいからとエンジンをオフ又はイグニッション オフ時に直ぐmicro SDを抜いてしまうと、その瞬間に大電流が流れてヒューズを溶断してしまう。
溶断してしまったらヒューズは2度と復帰しないので交換が必要になる。
ではこのヒューズは一体何処に取り付けれられているのか探っていく。
DR-S1及びS2は常時電源(BATT)とアクセサリー電源(ACC)の2本の配線を電源としている。
ヒューズ切れが起きやすいのが、
アクセサリー電源(ACC)でドライブレコーダーの配線は赤色になる。
この赤色の配線を見つけていく事から初めていく。
電源の取り方はディーラーや外注業者によって違うので、先ずは簡単なヒューズボックスから確認していく。
ゴルフ7のアクセサリー電源(ACC)はヒューズボックスのSC42(黄色クリア 20A)というシガーソケットのヒューズから電源を取るのが最も多い。
赤色の配線が見つかったら辿っていき、先程説明した黒色のヒューズケースを見つけて欲しい。
私が担当した車両は違うパターンとして、
助手席足元にあるパネルを取り外した先のシガーソケット本体の配線から電源を取っていた。
今まで私が対応してきたゴルフはアクセサリー電源(ACC)を上記2箇所のどちらかで取っていた。
次に常時電源だが、これは特殊工具が必要なケースがある。
グローブボックス内にあるインフォメーションECUから常時電源(BATT)を取っている可能性があるので、先ずは下記の工具の購入が必須だ。
切り欠きがある面を内側にし、インフォメーションECUに取り付ける。
「カチッ」と音が鳴ったら少し硬いが手前に引き出していく。
下記画像はティグアンになるが、インフォメーションECUの配線から分岐して電源を取り出していた。
肝心の黒いヒューズケースだが、本体から分岐している場合はグローブボックス裏に行ってしまっている可能性があるので手を入れて(結構痛い)何とか引き出して欲しい。
またサイドパネル裏に隠してある可能性もあるので先に見ておくと良い。
もう1箇所とすると、
アクセサリー電源(ACC)と同じくヒューズボックスから電源を取っているかもしれないので確認してみる。
そしてヒューズケースはグローブボックス下部のインシュレーター(ブロワモーターを消音している)を取り外した所に大体は隠してあるのでチェックして欲しい。
常時電源(BATT)及びアクセサリー電源(ACC)のヒューズケースが今回紹介した箇所に無かった場合は、取り外しが難しい箇所に取り付けられている場合があるのでディーラーか輸入車のショップへ行く事をオススメする。
常時電源(BATT)及びアクセサリー電源(ACC)の交換するヒューズは2Aであり、近くのイエローハットやオートバックスでも購入ができる。
※良くあるケースも紹介しておく。
外注業者が取り付けのみ行い、ドライブレコーダーのカメラに取り付けられているフィルムを剥がしていない車両が多数あるので、1度自分のドライブレコーダーをチェックして欲しい。
下記画像は、実際のお客様の車両でフィルムが貼ったまま(3年間)初回車検を迎え、録画動画は全てフィルムによって映像が見づらくなっていた。
そして、メーカーの純正ドライブレコーダーは高いので他に安くて機能が良い物はないかと思ってる方にオススメのドライブレコーダーを価格帯別に紹介していく。
※その前に私がオススメしないのがルームミラー装着型のドライブレコーダーだ。
ルームミラー型は取り付けが簡単、フロントウィンドウの視界を妨げないというメリットがあるが、フォルクスワーゲンには自動防眩ルームミラーが取り付けられているのでその機能を潰すのは勿体ない。
(そもそもフォルクスワーゲンワーゲンのミラーにはルームミラー型は取り付けづらい)
ルームミラー型はミラーに装着する分、振動に弱くブルーミラーになってるものも多いが日中は見づらく夜間も見やすいとは言い難いからだ。
そして実際に私も所有しているのだが、ルームミラー型はドライブレコーダーの性能が悪く画質が悪いと感じている。
なので今回紹介するのは全てフロントウィンドウに装着する物になる。
(録画画面が大き過ぎず視界を妨げないのが条件)
それでは紹介していく。
3,000~5,000円のドライブレコーダー
価格は5,000円ギリギリだが、
私が以前乗っていた車のリアドライブレコーダーに使っていたものになる。
この価格帯にしてはコストパフォーマンスに優れ、70maiというブランドは専用のアプリを配信しており、Wi-Fi接続でその場で動画を確認出来るのが魅力である。
ただし中華製というのが少し難点である。
値段は超えるが300万画素もあるのも選択肢があって良い(画素数が高いほど鮮明に映る)
・70mai ドライブレコーダー 4,990円
5,000~10,000円のドライブレコーダー
私の好みではないが、
・大画面かつ画素数が非常に高い
・シガーソケットに差し込むだけ電源
・最も簡単にフロントウィンドウ取り付けれる吸盤付き
この3点を押さえたドライブレコーダーはこれがベストだ。
安いくて性能が良いのでコストパフォーマンスに優れている。
コスパに優れているのは私が1番大切にしている事であり、買うとしたら私はこれを選ぶ。
・Venteland ドライブレコーダー 6,580円
10,000円ギリギリにはなるが、やはり日本製の安心感は捨てられない。
ドライブレコーダーといえばコムテックかユピテルが思い浮かぶが、
そのユピテルが画素数、駐車監視(別売りオプション)を備えたシンプルモデルをweb限定で販売しているので、こちらも候補に入れておきたい。
・Yupiteru ユピテル DRY-ST1100P 9,900円
10,000円以上のドライブレコーダー
最後に値段は気にしないで最もオススメするドライブレコーダーを紹介する。
1位はPIXYDAのPDR800FRである。
見た目で気付くかしれないがDR-S2と同一機種である。
カラーリングが違っているのとフォルクスワーゲンの名前が入るだけで約20,000円以上の差があるのが何とも言えない気分になる。
しかも、こちらはリアカメラ付きである。
となると純正ドライブレコーダーを買うより遥かにお得なのでこちらをオススメする。
※私はDR-S1の配線からDR-S2をそのままポン付け出来たので、もしかしたらDR-S1の配線をそのままPDR800FRに流用出来るかもしれない。
そうしたら工賃も掛からないので更にお得であるが、在庫が少なく直ぐに売り切れるのがマイナス点である。
・PIXYDA PDR800FR 39,173~41,864円
2位は ユピテルのY-3100となる。
これは3方向の録画が可能で、フロント、リアに加えて車内と左右の録画が可能になっている。
駐車監視のオプションセットを加えると36,580円となるが機能面を考えると格安である。
いつ煽り運転に遭うか分からない今の時代はフロント、リアだけでは足りなくなっているのが確かである。
ニュースやネットを見ると自車の走行を塞ぐ様に目の前に停車し、怒号を放ちながら運転席から降りてくる場面に遭遇してしまう人もいる。
そんな時に車両の様子を撮っておく事で相手の詳細を多く残す事が出来るので、いざという時に役に立つ。
(世の中には信じられない行動をする人が存在するので、自分を守る武器として記録して残す行為は非常に大切である)
またイタズラ行為やドアパン、当て逃げの録画も残す必要があるので駐車監視オプションは必須である。
このユピテルのY-3000は1位か2位に悩んだくらい良いドライブレコーダーである。
(私のお客様にはユピテルのY-3000かPIXYDAのPDR800FRのどちらかのみ勧めている)
・Yupiteru ユピテル Y-3100 43,500円
・駐車監視オプション 6,880円
合計金額 43,500円
3位はコムテックのZDR045になる。
私はコムテック製のレーダー探知機を使っており、以前はドライブレコーダーも使っていた。
日本製でもあるので信頼性は抜群である。
そして性能が良くて価格が安い。
30,000円って高くない?、と思うかも知れないが、現在故障が大流行中のDR-S1が30,240円というのを忘れてはいけない。
DR-S1の信頼性の低さと比べ、ZDR045は信頼性も高くリアカメラ付きである。
コムテックという大企業が販売しているので、1位のPIXYDAのドライブレコーダーがちょっと不安という方には是非オススメである。
・コムテック ZDR045 30,508円
今後ディーラーや中古車ショップで車を購入た時に、ドライブレコーダーを取り付ける話になると思う。
しかし話の流れでドライブレコーダーをオプションとして購入するのは控えた方が良い。
(後日持込で取付け可能か商談の時に聞いておくと良い)
いざ事故が起きた時に画質が悪い、電源が入っていない、など品質が悪いせいでトラブルの元になり泣き寝入りするしかなくなる。
なので自分自身で必ず1度は性能を見比べて購入する事が今後の為であるので、
良かったらこの記事を思い出して参考にしていただけると嬉しい。