ゴルフ5、ゴルフ6、ゴルフトゥーラン、ビートルでキーシリンダーが回らない症状が多発中!エンジンを掛ける時に違和感があったら要注意!!
突然エンジンが掛からなくなってしまう。
先日レッカー搬送にてゴルフ6が搬入されてきたのだが、今回お客様の問診では
「キーが回らなくなってエンジンが掛けれない」
と、ご依頼をもらった。
車両に乗り込んで5秒以内に違和感に気づいた。
「キーが全く回らない…」
これではI/G ON(エンジンを掛けずにキーを回しただけの状態)にできないので、ハンドルを動かす事が出来ない。
とりあえず駐車場の隅に置いてもらい故障診断を始めた。
おおよそ検討はついているので、ハンドル周りの部品を外していく。
ハンドルエアバックを外し、トリプルスクエア M12で固定されているボルトを緩めステアリングホイールを外していく。
※予め下部のステアリングコラムカバーは外しておいた。
次にステアリングコントロールモジュールを外していく為に、各コネクターを外しT10のトルクスボルト、コントロールモジュール左右上部にツメがあるので起こして取り外す。
取り外し後、ワイパー&ウィンカーコントロールモジュールを外すとステアリングコラムにはキーシリンダーとイグニッションスイッチが残る形となる。
※キーリシリンダーを外す前にイグニッションスイッチを取り外してた方が作業効率が良い。
カバーを外し出来る限り細いトルクスレンチをキーシリンダーの溝に挿入していくとロックが外れるのでイグニッションスイッチを外していく。(中々ロックが外れないので注意)
イグニッションスイッチが取り外したらキーシリンダー本体を外していく。
どのメーカーも基本的にステアリングロックボルトというボルトが使用されているので、このボルトをポンチやマイナスドライバーを頂点に当ててながらハンマーで半時計回りに力が加わるように叩いていく。
何十回も叩いている内にボルトが緩み始めたら、反対側のボルトを叩いていく。
(先に片方のボルトを完全に外すとハンマーで叩いた時の力が逃げてしまう)
ボルトが外れたら、最後が最も手間が掛かる作業になる。
今回キーが回らなかった原因が、
キーシリンダー内部の部品が劣化したり日頃のキーの抜き差しによってゴミが詰まり、金属部品が挫けてしまった。
その挫けた部品がキーシリンダーのロック機構内に詰まってしまい、キーが回り切らないという症状が発生。
なので、キーシリンダーのステアリングロック機構内を破壊しないとイグニッションコイルが取り外せないのでロック機構を破壊していく。
10~20分程度の戦いの末、ロック機構を破壊しイグニッションコイルを所定の位置に合わせる事ができた。
取り外し位置に合わせたら、イグニッションスイッチの時に使用したトルクスレンチを差し込みキーシリンダーからイグニッションコイルを外していく。
外して終えたら、新品のキーリシリンダーにイグニッションスイッチ、イグニッションコイルを取り付けて、ステアリングロックボルトをネジ切るまで回した後は逆の手順でその他の部品を組み付けていく。
ここまでがキーが回らない症状の原因と大まかな作業内容となる。
今回の整備代金と部品代は以下の通りになる。
・キーシリンダー交換工賃 15,000円
・キーシリンダー 38,000円 1K0905851B
・ステアリングロックボルト 2本 700円 N 905845018
・イグニッションスイッチ 17,000円 1K0905849B
税込み価格合計 70,700円
今後10年落ち以上のフォルクスワーゲンは嫌な所が壊れてくると思うので、アフター保証を付けない限り常に50万円のストックをしておくと安心かもしれない。。。
※因みにキーシリンダーが壊れている状態でエンジンをかける事も可能で、イグニッションスイッチをマイナスドライバーで回せばエンジン始動が可能である。(キーはキーシリンダーに差し込んでおく)
わたしも以前乗っていたゴルフ6でキーが回りにくいことが時々ありました。原因はコレだったんですかね〜 今のスマートキーのほうが安心なのかな(笑)
hi様お久しぶりです。
コメントありがとうございます。
ゴルフ6でキーが回りにくいとなると、キーシリンダーの内部不良の可能性が高いですね…
地味に高いですし、何よりもエンジンが掛からなくなってレッカー搬送になる確率が高いのが厄介です。
スマートエントリー便利ですよね!
しかし便利な故に、キーバッテリーが消耗しやすくドアハンドルが反応しにくくなるという症状もたまにあります笑