ポロとT-CROSSのボンネットからポコポコ音がする??警告灯も点灯し最悪の場合はエンジンが止まってしまう可能性があるので今すぐ確認しよう。
T-CROSSの品質をもう少し上げてくれ…
前回に引き続き今回もT-CROSSを取り上げていく。
というのも立て続けに不具合の入庫が続いたのでブログのネタにもなり、そして皆さんにも紹介していこうと思ったからだ。
こちらの不具合はポロ(AW)も同様に発生するので注意してほしい。
不運にもT-CROSSはレッカー搬送にて運ばれてきた。
お客さんに話を聞いてみると、
「ここ数日警告灯が点灯して様子を見ていたんだけど、買い物に出かけようとしたらエンジンが止まってしまった」
という。
エンストするという事で症状確認の為にエンジンを始動してみた。
警告灯は点灯しているが問題なく走行は出来ていたが、ボンネットから「ポコポコ」と音がしていた。
今までの車とは違う不具合の音だったので戸惑ったが、異音の原因を探ってみることにした。
基本的にフォルクスワーゲンの車両では「シューーー」、と空気を吸ってしまっている音を良く聞く。
ボンネットを開けてみて異音の原因を探ってみるとエンジンを正面に対して左上付近から「ポコポコ」音が鳴っているのが確認できた。
インテークパイプから鳴っているのか?
と思っていたが、違っていた。
インテークパイプに取り付けられているプラスチック製のパイプが異常に振動しているので触ってみるとパイプが分裂していた。
このパイプはACFパイプといって、ガソリンタンク内に溜まった有害な燃料蒸発ガスをチャコールキャニスターというフィルターで濾過した後のガスを吸気側に送る装置である。
これにより人や動物、植物などの生態系を崩す有害な燃料蒸発ガスを大気へ放出することなく空気と混ざって燃焼される。
そして今回搬送されてきたT-CROSSはACFパイプが割れて箇所から空気を吸ってしまいエンジンバランス崩してエンストしてしまったと思われる。
この割れてしまったACFパイプは上手いこと瞬間接着剤で接着しビニールテープ等で固定出来れば問題なく復活すると思われるが、
お客さんと相談し新品部品交換にて対応させていただくことになったので交換作業に移った。
ACFパイプは他のインテークパイプやスロットバルブなどを外すことなくACFパイプのみ外すことが出来るので簡単な作業であった。
ACFパイプを外すには4箇所のコネクションと3箇所程コネクターを外す必要がある。
コネクションの位置から確認していく。
1番を拡大した画像になるが非常に硬いツメで固定されており、やや膨らんでいる箇所を摘みながら外していく。
2番も同様に外していき、3番の箇所の白いY字のなっているクリップを摘みながら外していく。(こちらも非常外れにくく硬いので注意する)
続いて4番目の箇所になるが、ここは指で摘むよりLピックを差し込んでツメのロックを解除すると外すことが出来る。
外したACFパイプを新品の物と交換した後は、「ポコポコ音」は解消されエンジンチェックランプのリセットを実施し試乗後作業は完了となった。
以下工賃と部品代となる。
•ACFパイプ交換工賃 6,500円
•ACFパイプ 39,500円 04c 133 352BN
税込み価格合計 46,000円