車両が加速しない…またはエンストしてしまう。。。ゴルフ7やポロのメーターに「EPC」が点灯したら、ターボチャージャーが故障している可能性が??
運が良いから今も生きている
ここ最近で良く目にするのが外国人による車両事故だ。
特に酷かったのが先月の29日に埼玉県で起きた中国人による飲酒運転で衝突された51歳の男性が亡くなった事件だ。
道幅が2.5mしかない狭い道路をレクサスと思われる車両が100km/h以上で暴走していた中国人が危険運転致死ではなく過失運転致死へと刑が軽い容疑になったことである。
あの現場と防犯カメラの映像を見て刑が軽くなる余地があるのかと思うくらいに不審になり、外国人による暴走運転がこの先も増えるとなると、
命がいくつあっても足りないな。
と、思ってしまう。
さいたま地検の判決にモヤモヤしながら仕事をしていたらお客様が来店された。
EPC警告灯で来店
車が全然走らない!!
来店されたおばあちゃんに話を聞いてみた。
『スーパーに買い物に行く途中で「EPC」の警告等が点灯してたんだけど、走れたから買い物に行ったんだけどエンジンを切ったら警告が消えたんだよね。』
ただ気持ち悪いからちょっと見てくれない?
と、ご依頼をいただいた。
突然の入庫ではあったが、ここ最近は仕事にも余裕があり19時には出社できていた。
帰り際だったが試乗をしてみると突然加速不良になってEPCの警告灯が点灯した。
フェイルセーフが作動して30km/h以上の速度が出ないといった状況にはならずに問題なく速度が出て走行が可能ではあるが、ターボチャージャーが効いていない様子であった。
ショップへ戻りエンジンルームを確認するが特に問題は無さそうなので診断機にて故障診断をしたところ、
「P334B00:ターボチャージャーアクチュエーター 機械的故障」
の故障コードが入力されていた。
このアクチュエーターが故障するとターボチャージャーが上手く機能せずに最悪の場合エンジンバランスが崩れ、エンストしてしまう恐れがある。
故障診断を実施後、アクチュエーターのロッドの動きが悪いと診断結果が出たのでおばあちゃんに見積もりを連絡し了承を得たので交換作業へと移った。
アクチュエーターを交換する際はエンジンが暖気状態だと火傷の危険があるので冷えてから作業するのが良い。
取り外すにはアクチュエーター本体を固定しているT30のトルクス2本とターボチャージャーのフラップに取り付いているロッドのCリングを取り外す必要がある。
今回故障したアクチュエーターは1.2Lエンジンで型式がCJZであるが、1.4LのCPTやCHPも故障するので注意して欲しい。
車種によってはCリングを外した後もロッドが錆てしまい固着し取れない場合がある。
なのでKURE CRC 5-56のような錆落としをロッドに吹きかけハンマーで飛び出た部分を叩くとロッドが外れ易くなる。
また本体とロッドが引っ掛かり上手く取れない場合はロッドを折り曲げながら取り外してもターボチャージャーのフラップ部が変形する恐れは殆どない。
※新品取り付け時はロッドを折り曲げて取り付けないように注意する
新品交換後、アクチュエーターの基本調整を実施。試乗時は加速等に問題なかったので車両返却となった。
因みにポロ(AW)に搭載されている1.0Lエンジンでも交換したことがあるので、情報として載せておく。
ゴルフ7と同じくエンジンチェックランプとEPC警告灯が点灯していた。
以下ゴルフ7のターボチャージャーアクチュエーター交換工賃になる。
•交換工賃及び診断料等 12,000円
•ターボチャージャーアクチュエーター 73,000円 04E198725C
•ホットペースト 20,000円 G 052112A3
税込み価格合計 105,000円