カーブを曲がる時や駐車時にステアリングから「コトコト」異音がする。ゴルフ7異音修理。
ゴルフ7 ヴァリアント ハンドル操作時異音
ゴルフ7 ヴァリアント 停車時又は低速時ハンドルを回すと異音がする
先ずはこの動画を見ていただきたい。
ハンドルを小刻みに動かすと「コトコトコト」と足元付近から異音がしている。
動画でもやや音は大きいが実際の車内はかなり響いている。
信号待ちからの右左折や停車のハンドルの切り返しの際に異音がするので原因を突き止めて欲しいと依頼をいただいた。
早速車両をリフトに上げて故障診断に移った。
ところがタイヤが浮いた状態になると異音が良く聞こえなくなってしまった。
再びタイヤを接地状態にハンドルを動かすと異音がなる。
恐らくだが車両が浮いた状態だとステアリングギアボックスにタイヤ等の重さが掛かり異音を相殺していると判断した。
なのでタイヤ接地状態で下廻りに潜って確認したらステアリングギヤボックス本体から異音が確認できた。
ステアリングギアボックスを分解整備する事は出来ない。
(分解してもピニオンギヤ、ラックバーの単体部品の供給がない為)
その為ギアボックス本体の交換になった。
今回もサブフレームを下すのだが基本はゴルフ6 GTIとやる作業は基本的に同じ。
毎回なのだが、ステアリングギアボックスからタイロッドエンドを外すのに手こずってしまう。
締め付けトルクが高く人力で取り外すにも非常に厄介だ。
今回はモンキーレンチで外す事が出来たが、最終手段として足で蹴り外す方法もあったりする。。。
(本当に最終手段だが、大体これで解決する。)
後は取り外しと逆手順で作業を行いロードテスト、アライメントチェックを実施。
停車時、低速時の異音も解消され今回はステアリングギアボックス内部のギア バックラッシュ過大という結果でお客様へ車両返却をした。
下記が今回のギアボックスの部品代、及び工賃となる。
24,000円
部品代及び純正部品番号
ステアリングギアボックス 240,900円 No.1 5Q2 423 055LX
ステアリングギアボックス連結ボルト 484円 N 01033513
クリップ×2 847円 No.12 1K0 423 933
バンド×2 803円 No.10 N 90834901
合計 267,034円(中古車保証適用)
お客様は中古車の保証サービスに入っていた為、保証交換で対応出来た。
やはり輸入車は保証に入ってないといざという時に乗り換えを余儀なくされるので保証は必ず入った方が良い。
そこで保証期間はどれくらいが良いかと疑問に思うが、ここで私は保証に入れるなら最低でも2~3年は欲しいところだ。
3ヶ月や1年の短い期間はオススメしない。
次の車検まで余計な費用が掛かるかもしれないという、不安要素を取り除けるなら私は必ず2年以上の保証に入る。
因みにだが、
グラントゥーリズモは2年保証に入っていておおよそ60~80万円だった。
今回の様にフォルクスワーゲンを2年保証の場合に設定したら、価格はもう少し安くなり大体10~20万円の間だと思う。
今週もこういった重整備をするには暑くて過酷な環境だったけれども熱中症には気をつけて作業をし続けなければならない。。。
このブログを読んでくださる方々も熱中症には気をつけて水分補給、塩分等を取って自分自身を第一優先にしてください。