パサート(B8)
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ゴルフ8、パサート、ティグアン、T-ROC(1.0L/1.5Lガソリン車)でクーラント警告灯が急増中!チャージエアクーラー内部漏れが原因か?今すぐボンネットを開けて確認を

Yuu
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車検後のクーラントワーニング

2025年も残り1日となった。
12月は本当に忙しく、ブログ更新が後回しになってしまった。

プライベートでは結婚式が終わり、仕事では去年よりも入庫が多く深夜までの残業もしたりと睡眠不足の日々が続いているが、無事に仕事納めをすることができた。

そんな私の近況はさておき、


最近特に目立つのが、ゴルフ8、パサート(B8)、ティグアン(AD/BW)、T-ROC、などの1.0L TSI、1.5L TSIおよび1.5L eTSI(マイルドハイブリッド)搭載車で起きているクーラントワーニング点灯によるトラブルだ。

ゴルフ8
ティグアン(画像はR)
T-ROC

走行距離2〜5万km程度、年式2021〜2023年式の比較的新しい車両に集中して発生しており、海外のフォーラムやSNSでも同様の報告が見られるほどで、


「走行距離まだ3万kmなのに冷却水警告灯が出た」


「車検を受けたばかりでディーラーに見てもらったのに、また出て驚いている」


「少し継ぎ足したら一旦消えたけど、またすぐ点灯した」

という相談が増えてきた。

この警告灯が出たら走行は基本的に続けず、先ずは安全な場所に駐車し販売店に連絡することが最重要である。

その後自動車保険のレッカー特約を用いて直ぐにレッカーを手配した方が良いので走行はなるべく控えてほしい。


クーラントが減ったまま走ると、オーバーヒートを起こしたりするので、クーラントワーニングがついた場合の応急処置として、

•先ずはクーラントを冷やすために30~1時間くらいエンジンを停止させる。

•その後、ゆっくりとクーラントタンクを開けて水道水を入れておく。
※コンビニで売っている天然水は使用しない
※予めクーラントを購入しておくか、水道水を2Lペットボトルにいれて車内保管しておく
※他社製のクーラント(特に色が違う物)は絶対に混合しないこと

また診断を行わずにクーラント補充だけでその場凌ぎをしていると最悪の場合、

エンジン内部にクーラントが大量侵入し、ウォーターハンマーでピストンやコンロッドが破損する。

エンジン本体交換で100万円超の修理費になるケースが殆どで廃車を検討すること羽目になる。

今回入庫した車両はゴルフ8になり、実際に交換作業した内容と交換工賃を紹介していきたい。

クーラントが減るのに外部漏れが見当たらない…

車両を早速リフトに上げて漏れの確認をしてみたが下廻りは綺麗でラジエーター付近からの漏れも問題無さそうであった。

続いてウォーターポンプ周りも確認したが、こちらも問題ないという事で車内のヒーターコアやエンジン内部の問題であると疑い室内に漏れている可能性を感じて確認してみたもののクーラントの独特の甘い匂いが漂っていないので次にエンジンルームから探していくことにした。

エンジンルーム内を細かく確認していたが、クーラントが漏れているような形跡がないのでエンジンオイルも確認してもクーラントが混ざっている様子がない。

多くの場合は下回りやエンジンルームを見れば大体の漏れは発見することが出来るが今回の場合は、くまなく探しても外部漏れはゼロにも関わらず、クーラントが減っているという症状であった。


ウォーターポンプ、ラジエーター、ホース類、ヒーターコアも正常…

それなのにクーラントがじわじわ減る…というケースで黄色枠が囲われている付近にチャージエアプレッシャーセンサーが取り付けられているのでセンサー部を確認してみると、どうも様子がおかしい事に気づいた。

ゴルフ8に搭載の1.0L
画像はゴルフ8.5の1.5Lエンジン

センサー先端部にピンク色の結晶が付着しクーラントが固まったような様子であった。

1.0L/1.5L TSIエンジンでは、ターボ過給後の高温吸気を冷却するために、インテークマニホールド一体型の水冷式チャージエアクーラーを採用。
内部のアルミフィンや溶接部に製造時の微細な欠陥・品質バラつきが生じ、クーラントが内部から吸気側へ漏れ出すのが主な原因となる。

なのでチャージエアクーラーの取り外しを行い、漏れの確認を実施した。

作業手順の概要は以下の通りで、

1.インテークパイプのプラスチック製ロックおよびネジ式ロックを解除し、取り外す。

2.作業性を確保するため、ウォーターパイプ、フューエルリターンホース、その他干渉するセンサーや配管類を適切に移動または一時的に取り外す。

3.車両をリフトアップし、アンダーカバーを取り外す。

チャージエアクーラー下部に接続されているウォーターポンプホースおよびその他のコネクションを全て切り離す。

5.チャージエアクーラーはインテークマニホールドと一体構造となっているため、インテークマニホールドを固定しているボルト(計5本)を緩めて取り外す。

取り外し後、インテークマニホールド内部およびチャージエアクーラーの状態を確認したところ、想定以上のクーラント漏れが発覚しインテークマニホールドとインテークポートはクーラントの結晶が酷く蓄積していた。

またスロットルバルブ内部へのクーラント侵入の恐れがあり、電気的ショートや内部腐食(錆)の原因となる重大な不具合に直結するが比較的軽症であった為に清掃で済ますことにした。

そして、チャージエアクーラー内部を確認したところ、クーラントフィンの取り付け不良および製造過程における品質不良が疑われる著しい漏れを確認できた。

走行距離わずか約2万kmでこのような状態に至っていることから、サプライヤー側の品質管理に問題があった可能性が高いと考えら。


先程も説明したが、漏れに気付かずクーラントを継ぎ足し続けると大量のクーラントが燃焼室内に侵入し、ウォーターハンマー現象を引き起こす恐れがある。

この場合、コンロッドやピストンなどエンジン内部主要部品の破損を招き、最悪の場合エンジン本体の全面交換が必要となる極めて高額な整備になってしまう。

今回はお客様車両について、購入時の販売店保証期間が経過しており、延長保証にも未加入であったため有償での修理対応となった。
事前に状況をご説明し、ご了承をいただいた上で作業を進めた。


チャージエアクーラーは既に取り外し済みであるので、インテークマニホールドからスロットルバルブおよびチャージエアクーラーの取り外し作業を実施した。

新品のチャージエアクーラー

スロットルバルブクリーナーでスロットルバルブを細かく清掃しインテークマニホールドも内部を綺麗に洗浄していき新品チャージエアクーラーへの交換作業を進めていく。

その後は取り外した手順と逆に取り付けていき、インテークマニホールドを8N•mで内側から外側に取り付けていきエア抜き作業を実施して作業は終了となる。

作業時間は4~5時間もあれば問題なく終了する。

大まかな点検手順として、以下にまとめてみた。

ステップ チェック項目 詳細・備考
1 クーラントリザーバータンク液面確認 ボンネットを開け液面チェック。
MIN以下なら漏れ疑い大
2 外部漏れ跡チェック エンジンルーム・下部目視。
緑/ピンク/オレンジ滴り・濡れを探す
3 エンジンオイル混入確認 オイルゲージ・キャップ確認。
乳白色(マヨネーズ状)ならウォーターパンチの危険性あり
4 車内甘い臭い確認 甘いクーラント臭の有無確認。
ヒーターONで強くなる→ヒーターコア疑い

※ 必要に応じて圧力試験等を実施

予防策とオーナーが今すぐできること

•警告灯点灯したら即レッカー(自動車保険のロードサービス活用)

•延長保証に必ず加入。新車5年目以降のトラブルで活躍する。

•日頃からクーラントのチェックはマメにする。

•純正G13クーラント以外は基本的に混合NG(混ぜると腐食が加速しクーラント回路を詰まらせる)

•2Lペットボトルに水道水を入れトランクに入れておく

よくある質問(FAQ)

チャージエアクーラー(水冷インタークーラー)関連のよくある質問をまとめた

Q1. クーラントを継ぎ足しで運転すれば大丈夫?
絶対に控える。内部漏れの場合、継ぎ足した分がまた吸気側に回り、蓄積して突然エンジン破損に至る。
Q2. 2025年12月現在、リコールやサービスキャンペーンは出てる?
公式リコールは出ていません。海外・国内フォーラムで報告は多数ありますが、VWジャパンからの正式対応はまだなし。今後拡大すれば無償修理の可能性あり。
Q3. 他のエンジン(2.0L TSIなど)でも起きる?
1.0L/1.5Lの水冷インタークーラー搭載車が主。2.0Lは違う箇所から漏れる事が多いのでリスクは低い。
Q4. ディーラーと専門プロショップ、どっちがおすすめ?
保証内ならディーラー一択。保証切れなら専門プロショップの方が工賃抑えられる可能性がある。
Q5. 中古でこれらの車種を買うとき注意点は?
必ず延長保証加入を。走行5万km超えたら事前にチャージエアクーラー周り点検を。

チャージエアクーラー交換工賃

2022年式 ゴルフ8 22,337㎞ チャージエアクーラー交換
部品名、料金、純正部品番号

•交換工賃及び診断料等 16,000円

•チャージエアクーラー 71,000円 04E145785M

•ガスケット 10,000円 036129717P

•ワッシャー 1,400円 WHT003247

•Oリング 1,000円 WHT006226B

•クーラント 3,500円 G 12E100M2


税込み価格合計 113,190円

まとめ

ゴルフ8や同世代の1.0L/1.5L TSI車でクーラント警告灯が点灯したら、高確率でチャージエアクーラーの内部漏れになる。
外部漏れがないのに減る…という症状はほぼこれだと思って間違いないくらいに多発している。

新しめの車両でも発生している製造品質関連のトラブルなので、早めの診断と純正部品交換が重要となり、保証に入っていないと10万円超の痛い出費になるので、車検時や購入時に保証内容を必ず確認してほしい。

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  1. ドルフィンRおやじ

    明けましておめでとうございます。
    今年も楽しみにブログを拝見させて頂きます。
    プライベートでは…
    ご結婚されたのですね!
    おめでとうございます!
    ご家族の為にも!ご自身の為にも!良い年をお重ねください!

    年明けからゴルフオーナーには物騒なニュースですねー…。
    私はTDIですが、週末にでもボンネット開けてみます。
    納車後、結構走り回っていますが、乗り味、乗り心地も良く快適です!※セーフティ関連のセンサーは必要以上に反応しますが!(笑)
    2歳の孫が、私の車を初めて見たとき、「じーじの車かっこいい!」と連呼して娘夫婦のハリアーには乗らず、
    「じーじの車に乗るー!」と泣いて騒いでましたー!(笑)
    2歳児にもゴルフに良さがわかるのかなー?(笑)

    取り急ぎ今年も宜しくお願い致します!

    • Yuu

      ドルフィンRおやじ様

      コメントありがとうございます。

      そして明けましておめでとうございます!

      温かいお言葉、ありがとうございます。

      昨年プライベートでは大きな節目を迎えまして、お金もは飛びましたが、責任も楽しみも一気に増えました。

      
今年は家族のためにも、自分のためにも、もっと充実した1年にしていきたいと思っています。

      年明け前に少し不安にさせるような記事を失礼しました、、
      TDIはクーラント漏れは少ないもののクーラントが減りやすい傾向にあるので3ヶ月か半年置きにでも確認すると良いと思います!
      
TDIの調子が良いとのことで安心しました。

      2歳のお孫さんのエピソード、最高にかわいいです笑

      

2歳児にゴルフの良さが伝わるって、最高の褒め言葉だと思います。
お孫さん、センス抜群ですね…将来が楽しみです!

      こちらこそ、今年もブログにお付き合いいただけるなんて嬉しいです。
また色々なお話聞かせていただきたいです。
      本年もどうぞよろしくお願い致します!
良い一年になりますように。
      素敵なコメントをありがとうございました!

ABOUT ME
Yuu
アストンマーティンDB9やマセラティグラントゥーリズモ、メルセデスベンツCクラスを過去に所有し、現在はジャガーFタイプと三菱エクリプスクロスを愛車とする30歳の整備士が運営するブログ「タチバナ記録簿 」。 フォルクスワーゲンのプロショップでフロントスタッフとして働く著者が、輸入車の維持費を安く抑える節約術や日常のメンテナンス、ちょっとした雑談をリアルに紹介。 高校生時代からの車への情熱を交え、初心者からベテランまで役立つ情報を発信。 フォルクスワーゲンのメンテナンスのコツやコストダウン方法を探しているなら、このブログを是非覗いてみてください。

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