エンジンオイルの臭いを嗅いでガソリン臭がしたら要注意。トゥーランやシャラン、ゴルフのハイプレッシャーポンプを交換しよう!

放置しておくと大変なことに
エンジンにとっては必要不可欠のエンジンオイルであるが、オイルの劣化を示す色の変化の他にも匂いや粘度といった状態も確認するのが大切になる。
今回紹介するのは直接エンジンブローに関係する大切な整備であり、今まで放置してきてエンジンが故障した車両を何台も見てきている。
なので特にこの事例の多いエンジンの整備を紹介しつつ自身でもセルフチェックをお願いしたい。
ここのところ続いて1.4L ツインチャージャーのエンジンを紹介しているが、私のショップではこのエンジンの車両入庫が大流行している。
数年前も同じようなことが起きたのだが、運が悪く1台のシャランは廃車になってしまった。
エンジンブローを起こし廃車にまで影響を及ぼすのが「ハイプレッシャーポンプ」という部品になる。この部品はカムシャフトのカム山部がタペットを介してハイプレッシャーポンプを駆動させる。
しかし走行距離が伸びてきている車両はハイプレッシャーポンプ内部が摩耗し圧送される燃料がタペットをすり抜けてシリンダーヘッドに燃料が侵入してしまう。
侵入した燃料はエンジンオイルと混じり合い、オイルの粘度を下げてしまいサラサラの状態になってしまう。
なのでエンジンオイル本来の役割である金属同士の摩擦を軽減する役割を果たすことが出来なくなりエンジン内部が傷付いてしまう。
廃車になったシャランは正にこれが原因で1番シリンダーライナーが傷付いて圧縮不良が起きてしまった。
症状としてエンジンが完全暖気になるとエンジンチェックランプが点滅しエンジン不調が発生する。
先ずは同じような症状が出てしまう前に実施していただきたいのが以下の3つである。
•2:オイル量を確認し規定値よりか明らかに増えていた場合
•3:オイルディップを抜き取った際に明らかに規定量を超えている場合
1~3番に該当する場合はディーラーや世話になっているショップに相談してみると良い。
その際は、
エンジンオイルが燃料臭いのでハイプレッシャーポンプの診断をして欲しい!
と、伝えれば大体のメカニックやフロントスタッフは理解してくれると思う。
点検で入庫していたトゥーランの走行距離が60,000kmを超えていたのでオイルディップの臭いを嗅いでみたところガソリン臭がした。
お客さんに今後のメンテナンスを視野に入れた話をし、了承を得たので交換作業を実施した。
ハイプレッシャーポンプ交換
ハイプレッシャーポンプを外すにはレギュレーティングフラップユニットを取り外す必要があるので先ずはインテークパイプを取り外す。
ブローバイパイプの接続を外し、レギュレーティングフラップユニットのクリップの接続を解除する。
その他にACFブラケットやホースを外し、厄介なT30トルクスを5本取り外す。
レギュレーティングフラップユニットは非常に硬くパイプに固着しているので強めの力を加えて外していく。
外し終えたら17mmのスパナで燃料パイプを外していき
(※燃料が吹き出してくるのでウエスで囲っておく)
M10のトリプルスクエアで均等に緩めていき外していく。
外し終えたらポンプガイドのタペットを取り外し新品に交換し最後にオイル交換をして作業は終了となる。
下記画像の左のオイルは廃車となったシャランから抜き取ったオイルでオイルは燃料臭くかつサラサラで金属粉がキラキラ光っていた。
以下2012年式 トゥーラン ハイプレッシャーポンプ交換になる。
ハイプレッシャーポンプ交換工賃
•交換工賃及び診断料等 15,000円
•ハイプレッシャーポンプ 84,000円 03C 127 026R
スプリングクリップ 420円 N 90986501
税込み価格合計 113,020円