ポロのエアコンが効かない。エンジンからも異音がする…
エアコン修理は高額になりがち。
エアコンが効かない、異音がするという内容で入庫。
車内に入りエアコンをLoにして温度を確認してみると、全く冷えていない事を確認。
エアコンの配管圧力を見るマニホールドケージを確認してみると、針の数値が全く動かない。となるとエアコンコンプレッサーにON信号が入っていない可能性もある。
ただ今回はアイドリング時にずっと異音がしているので、コンプレッサー本体不良もあり得るのでリフトに上げて下から除いてみる事に。
エンジンが掛かっている間はずっと鳴っていので、異音の箇所は直ぐに特定出来た。
今回の異音の原因はエアコンコンプレッサープーリーだった。
動画を参照すると、キリキリと金属が擦れる様な音が今回のご依頼の異音。
これはコンプレッサーのマグネットクラッチが割れてしまい、プーリーから異音が発生していた。
これはもう修理不可なので、新品と交換する事に。
この時にリビルト品やOEM品はコンプレッサー交換では絶対に使用しない。
コンプレッサー内部が故障し、回路に金属粉が詰まってしまった事例が過去あったので、エアコンコンプレッサー等の重要な部品は私のショップでは社外品は取り扱わずに純正品のみでの交換としている。
金属粉が回路に流れてしまった場合は、全てのエアコンユニットの交換が必要であり、総額100万円近くいってしまう場合もあり、車はほぼ廃車行きとなる。
こういった過去の経験から、愛車を長く大切に乗る為にも可能な限りは純正品を使用した方が良いと思う。
コンプレッサー交換は比較的簡単に交換する事が出来る。
低圧、高圧のガスチャック部にマニホールドゲージのホースを取り付け、専用のガス回収器でエアコンガスを取り除く。
取り除いた後は、アンダーカバーを外しリブドベルトというクランクプーリ、オルタネーターやコンプレッサプーリー等を回しているベルトを外していく。
外れたら13mmのソケットを使用して、コンプレッサーボルトを外していく。
外したコンプレッサーを確認してみると、マグネット クラッチ部の金属プレートが割れていた。
これではコンプレッサーON信号が入っていてもコンプレッサー内部のガス圧が圧縮されずエアコンが効かなくなってしまう。
コンプレッサーを交換して、エアコンガスを規定値にいれ作業は終了。
交換後、エアコンも無事に効きお客様にも満足していただけた。
今回掛かった工賃及び部品代
7,000円
エアコンコンプレッサー
95,000円
エアコンガス R134a
2,600円
エアコン配管用 ワッシャー ×2
1,100円
合計
105,700円
年数が5年以上経ったフォルクスワーゲンでも10万円を超える整備が少なからず出てくるので、購入を考えている人の為に、
今後もこういったフォルクスワーゲンの修理内容を紹介していきたい。