スピーカーから音が出ない、ノイズが出る…フォルクスワーゲンの純正ナビはどう修理すれば良い?? (MIB1編)
音が出ない純正ナビゲーション
ゴルフ8や年式の新しいT-ROC(We connect搭載車)等の新しい車種についてのナビゲーション不具合は前回のこちらの記事で紹介したが、
今回はゴルフ8や新しいT-ROCやT-CROSS以外のフォルクスワーゲン車のナビゲーション不具合について話していきたい。
対象となる車種はナビゲーション非搭載車を除いた以下の通りになる。
・ゴルフ7
・ゴルフ オールトラック
・ゴルフ トゥーラン (5T)
・パサート (B8)
・パサート オールトラック (B8)
となる。
先ずは簡単な見分け方があるので、該当した場合はこの先の記事を読んで欲しい。
運転席に座りステアリングのエンブレムで判断する事が可能である。
今回の内容は以下のステアリングエンブレムは対象車ではないので先程紹介した記事を参考にしてほしい。
対象となるステアリングエンブレムは以下になる。
※初期型のポロ AW、T-CROSS、T-ROCも対象となるステアリングエンブレムが取り付けられているが、ナビゲーションシステムが違うので対象外である。
またこのナビゲーションシステムは不具合を聞いた事がなく、数少ない優秀なナビゲーションシステムであるので紹介する内容が殆どない。
リアカメラが映らない等は稀にあるが再起動で復活する。
(初期型のソフトウェアバージョンは1203となる)
※結論から先に申し訳上げると、
今回の修理もディーラーでの作業が必要になるので興味があったらこれからの記事も読んでいただきたい。
ナビゲーションシステムがこの形の不具合症状を紹介していく
こちらは初期のDiscover Pro(ディスカバープロ)MIB1の画面になる。
このナビゲーションシステムが最も厄介な故障が発生する。
中でもスピーカーから音が出ないという症状の入庫率が圧倒的に多い。
そして全てのスピーカーから音が出ない場合と、一部のスピーカーのみ音が出る症状の両パターンがある。
スピーカー本体不良の可能性も考えられるが、約70~80%の確率でインフォメーションECUが原因で不具合が発生している。
ディーラー勤務の友人に話を聞くと、
インフォメーションECU内にある基盤のはんだ付けに問題があり、
走行中の振動やユニットから出る熱により、はんだ付け部に電気的な不具合が発生するとのこと。
又はインフォメーションECUのソフトウェアの問題によって症状が発生する場合があるという。
はんだ付け不良の本体修理の場合は以下の不具合になる。
・スピーカーから音が出ない(ナビゲーション音声やテレビ、ラジオ全ての機能から)
・スピーカーからノイズが出る
実際の症状発生時の動画を確認してほしい。
・スピーカーから音が出ない(ナビゲーション音声やテレビ、ラジオ全ての機能から)
・一部のスピーカーのみ音が出る
ソフトウェアアップデート関連によって改善される内容は以下である。
・ナビの起動不良、フリーズや勝手に再起動する等
・音楽再生に音声が出ない
・ナビの登録した内容が保存されない。
が上げられる。
インフォメーションECU本体の不具合
初めにインフォメーションECUのはんだ付け部に問題がある場合の整備代金、修理期間を説明していく。
整備代金はおおよそ3~5万円くらい掛かってしまい、ごく稀に基盤ではなく本体不良のケースもあるらしくこちらの場合は10~20万円コースとなるので要注意だ。
(本体不良の場合は連絡が来ると思うので安心して欲しい)
続いて修理期間になるが、こちらはディーラが修理するのではなく外注修理にて行う。
外注先はアイシンAWという愛知県に本拠地があるオートマチックトランスミッション、カーナビゲーションシステムなどを開発、製造、販売する大手自動車部品メーカーである。
修理を依頼した際はディーラーからアイシンAWへ発送をするのに2~3日、到着して修理費するまでに2~3週間掛かるのでおおよそ1ヶ月(早ければ2週間以内)を目処に考えて欲しい。
※ここで注意しなければいけない事がある。
修理は現物修理となるので、修理期間中はインフォメーションECUを取り外した状態になる。
即ち、ナビゲーションシステム、メディアによる音楽再生、ETCなど全てにおいてのナビ機能が使えなくなるので要注意である。
修理する際は高速道路を(一般で入れば問題ない)利用しない事と、ナビはスマホで使う事を前提にディーラーへ持ち込んで欲しい。
(毎度言っているが、持ち込む時は必ず症状と修理依頼の連絡を入れておく。)
※現物修理する場合はインフォメーションECUに保存した音楽や、住所の登録情報、ラジオ設定等全てリセットされるので注意していただきたい。
ソフトウェアによる不具合
次にソフトウェアの不具合によるものだが、
先ずは自分の車両のソフトウェアを確認する事が必要である。
下記の動画を参照してもらい、搭載されているインフォメーションECUのソフトウェア番号を確認する。
ソフトウェアの種類は以下の通りである。
227,258,260となり、ソフトウェアが260の場合は最新バージョンとなるのでスピーカー等の不具合が発生した場合は現物修理が必要となる。
それ以下のバージョンであれば、アップデートが可能なので1度ディーラーにて頼んで欲しい。
恐らくだが工賃は4,000~6,000円付近になり、1時間もあればアップデートが完了する。
そして私の提案だが、基本的に不具合が発生したら先に現物修理を実施するのがオススメである。
現物修理した後にインフォメーションECUがバージョンダウンする可能性があるので、アップデートを先に実施すると更に工賃が掛かってしまうので無駄な出費は避けて欲しいからだ。
※アップデート時はナビゲーションシステムの設定(目的地設定等)が初期化されるので予め注意して欲しい。
ゴルフ7 は現在60万円~、ゴルフ トゥーラン 120万円~、パサート120万円~から中古車で購入する事が出来るので今後ナビゲーションシステムでトラブルが起きた際はこの記事を是非思い出して欲しい。
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